▲ 原案エンブレムの元になったとされるポスターデザイン
▲ いくら大先生が手直ししても元がこれでは…
毎日ネットを賑わせている
オリンピック・エンブレム(パクリ)問題ですが、
次から次へと出てくる疑惑に、
同業者として少々呆れ気味になっていましたが、
ここに来て、弁明の意味で大会組織委員会が
公開した原案が、これがまたパクリだと…
参考にされたポスターが
昨夜ネット上にアップされて、
またまた大炎上状態になっていました。
さすがに僕も「これはダメでしょ…」と思いました。
ベルギーの劇場ロゴマークのケースは、
これはあり得る範囲かな…とは思いましたが、
原案の方が色以外の構成要素が、
言い訳効かないくらいそのものです。
まして東京の多くのデザイナー(本人を含め)は、
この巨匠タイポグラファー(ヤン・チヒョルト)の
展覧ポスターを目にしているはずなのに…
なんでこんな国家的大行事の仕事で、
こんなズサンな仕事の仕方が出来るのか
僕には全く理解できません…
さらに、これを修正して決定案にするという行為は、
大会組織委員会を含めて変な利害関係が疑われても
しょうがないとしか言えませんね。
このデザイナー(だけじゃないけど…)の一連の行為は、
ネットを通じて便利になった情報社会の
落とし穴だと思いますが、
所詮、考えて決定するのは人間ですから、
これは新しい情報社会における著作権のあり方や、
モラルをもう一度考えろという
神様の啓示なのかもしれませんね…?
※ここの画像も勝手に拝借してきて
ゴメンナサイ…m(_ _;)m