▲自然の風雨にさらされて美しくなるモノもあるが、これはどうなんでしょう?
▲左/完成直後と思われる神々しい顔 右/ご存知“太陽の塔”
1月に仕事で関わった観光ガイドの取材で、
日本モンキーパーク(犬山市)を訪れたときに見つけたんですが…
“見つけた”という表現は変かと思うが、岡本太郎のこんな大きな作品が
まさか、こんな身近な場所(本当に意外でした!)にあるなんて…
という驚きの気持ちで、そのときは少々興奮気味でした。
ほんと気分は「聞いてないよ~!!」で、
周りの芸術好きな人にその存在を聞いても
ほとんど「知らない」と言う人ばかりでした。
場所はモンキーパークの遊園地側より更に西側の小高い山の上にあり、
現在は山の下の入口が閉鎖されていて、完全に放置状態にされている。
園の人に話を聞くと、老朽化が進んで危険な為もう数年前から
立ち入り禁止なっているそうだ。
話を聞いていて更に驚きだったのは、
この塔は大阪万博の太陽の塔より1年早く造られていて、
この顔は明らかに万博の塔の原型か?!と思った事です。
幸いというか、たまたま今年(2010年)3~4月の数日間だけ
閉鎖が解除されるという話だったので、
ぜひ、その時もう一度来てその後紹介したかったのですが、
あいにく期間中の天候の悪さと忙しさが重なり、
結局その期間中には行けず終いで、紹介が遅れてしまいました。
この塔は展望台も兼ねていて、螺旋の階段を昇ると、犬山から名古屋まで
一望出来る展望タワーにもなっています。
数年前にメキシコで発見された岡本氏の巨大壁画は修復されて、
渋谷駅連絡通路に恒久設置された事を思うと、
片やこれほどの作品が放ったらかしのままで、ただ朽ちて行くのを
見ているのは忍びない気がしますね…
ネットでちょっと調べてみると、やはりその存在を知らなくて、
改めて驚きを持って紹介されている記事が多かったです。
遅れましたが作品名は“若い太陽の塔”だそうです。
下にリンクさせていただいたHPがよく調べてありましたので、
興味のある方はぜひ飛んでみてください。
〈若い太陽の塔〉記事