ニューヨーク、ロンドンなどコロナ深刻…
各国、年末防疫が非常事態
オランダ、全国に封鎖令
フランス、デンマークも規制強化
新型コロナウイルスのオミクロン株は1.5~3日で2倍に増えている。世界保健機関(WHO)がこのように警告した中、オランダが再び封鎖を開始するなど、各国は年末を前にコロナ遮断に向けて超緊張状態に入った。
オランダのマルク・ルッテ首相は18日(現地時間)、オミクロン株の拡散を防ぐため、19日から来年1月14日まで飲食店、美容院、博物館、スポーツジム施設などを閉鎖すると発表した。ロイターによると、学校もすべて来年1月9日まで閉校し、屋内外の集まりも2人に制限される。ルッテ首相はテレビ中継された演説で「オミクロン株が急速に広がったことで第5波が来つつある」と述べた。
英国ではこの日1日でオミクロン株の感染者が1万人増加するなど、オミクロン株の地域での感染が急速に増えている。保健安全保障庁は、英国のオミクロン株感染者数は17日夕までに2万4968人を記録したと発表した。オミクロン株に感染して死亡した人は7人、入院患者は85人。英国全体の18日のコロナ新規感染者は9万418人を記録した。
こうした中、ロンドンのサディク・カーン市長はこの日、ロンドン全域に対し「重大事態」を宣言した。重大事態とは、地域当局や保健サービスなどが特別措置を取る可能性のある状況を意味する。カーン市長は、病院への入院が増えているが、保健従事者はますます不足していると述べた。
ワシントン・ポストの報道によると、ニューヨーク州で18日の新規コロナ感染者が2万1900人と過去最多を記録するなど、米国の状況も悪化しつつある。同紙によると、状況が深刻化し、ニューヨーク市の主な劇場、飲食店などが相次いで閉鎖されるなど、昨年初めにニューヨークに打撃を与えた封鎖措置を連想させる事態が起こっているという。「ニューヨーク・タイムズ」の集計によると、米国全体の1週間平均の1日あたりのコロナ感染者数は17日現在で12万5838人で、2週間前より20%以上増加している。米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は「我々は現在、デルタ株が急増する中で肩越しにオミクロン株が押し寄せてくるのを目撃している」と警告した。
このほかドイツは、英国をコロナ高危険国に指定し、20日より英国からの入国者に対して2週間の隔離措置を取ることを決めた。感染者全体の20%ほどがオミクロン株感染者であるデンマークでも、政府は商店訪問客数を制限したり劇場などの余暇施設を閉鎖したりするなどの追加防疫措置について、議会の承認を求めたとロイターが伝えた。
フランス政府も、新年行事をすべて禁止する一方、1月からワクチン接種を受けていない人はアルコールを提供する飲食店や一般の飲食店に入れないようにする法案を議会に提出することを決めた。これまでは、コロナ検査で陰性が確認された人に対する飲食店などの立ち入り制限はなかった。
一方WHOは、オミクロン株感染者が確認された国は18日現在で89カ国にのぼり、オミクロン株は1.5~3日で2倍に増えていると発表した。WHOは、ワクチン接種率が高い国でもオミクロン株が急速に広がっているが、オミクロン株がワクチン接種で確保された免疫システムを回避しているためなのかは依然として不確実だと指摘した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます