韓国法相「朴前大統領の刑の執行停止、検討したことない」
20~21日、赦免審査委員会終了
韓国法務部の赦免審査委員会が21日、新年の特別赦免対象者の選定作業を完了した。李明博(イ・ミョンバク)元大統領と朴槿恵(パク・クネ)前大統領は今回の特別恩赦の対象者から除外される可能性が高い中、パク・ボムゲ法務部長官は一部で取り上げられている朴槿恵前大統領に対する刑の執行停止を職権申請する可能性について「検討したことはない」と述べた。朴前大統領側も刑の執行停止を申請する計画はないと明らかにした。
法務部は20~21日の2日間、新年の特別赦免対象者を選ぶための赦免審査委員会を開いた。21日午後2時30分から始まった2日目の会議は午後5時40分頃に終わった。法務部長官が赦免審査委で選ばれた対象者を大統領に報告すると、国務会議の議決を経て、大統領が赦免対象者を確定する予定だ。赦免の対象者は来週中に発表される見通しだ。
李明博元大統領や朴槿恵前大統領をはじめとする政治家たちは、今回の赦免対象に含まれない可能性が高い。今回の特赦は前回同様、庶民生計型刑事犯や特別配慮受刑者、社会的葛藤事犯などを中心に行われるものとみられる。
一部では法務部が職権で朴槿恵前大統領の刑の執行停止を申請する可能性があるという見通しも示されている。朴前大統領の健康状態が良くないという理由からだ。法務部は20日、「朴前大統領は病院側の医療陣の意見を受け、約1カ月間入院治療を受ける予定だったが、さらに6週間以上(治療が)必要だという整形外科や歯科、精神健康医学科など専門医の意見により、入院治療を続ける予定だ」と発表した。法務部が朴前大統領の健康状態を公開したのは異例のことだ。
しかしパク長官は21日午後、ソウル聖水洞(ソンスドン)の「空間ワディーズ」で開かれたスタートアップ創業支援法務プラットフォーム諮問団会議後、朴前大統領の刑を執行停止する可能性を問う記者団の質問に対し、「実務レベルでメディアの質問に『そういうこともある』という意味で答えただけで、検討したことはない」と言い切った。パク長官は「朴前大統領側が刑の執行停止を申請すれば検討するのか」という質問に対しては「どんな制度でも申請する者がいれば、それについて答弁を検討しなければならない」として、原則的な立場を明らかにした。
朴前大統領側は、まだ刑の執行停止を申請する計画はないという立場だ。朴前大統領側の法律代理人ユ・ヨンハ弁護士は同日、本紙の電話取材に対し、「刑の執行停止を申請する計画はない」と述べた。これに先立ち、朴前大統領側は2019年、二度にわたって健康上などの理由で刑の執行停止を申請したが、受け入れられなかった。
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