フローとかゾーンとかいわれる状態がある。ある物事に極度に集中した状態である。一流のスポーツ選手や大きな物事を達成する人は、ほとんどが経験しているという。
この状態は、意外なことに、困難で難しいことをやっているときには起こらない。むしろ自分の能力で処理できる範囲でちょっとだけチャレンジを必要とするくらいの時に起こるという。
だから、ゾーンに入ってすごい記録を出すには、その手前の記録は簡単に出せて、あと一歩のところが、適度な挑戦という状態が最高なわけだ。
俗っぽく言えば、楽しくやって、ちょっとだけ緊張する状態が最高ということだろうか。自分にとってそれほど難しくはなく、楽しい感じでやらなければフロー体験はできない。
ソチオリンピックのメダルについていえば、あまりプレッシャーがかかりすぎて、それが負担になると、楽しくないので、最高度の集中状態には入れない。
それゆえ、金メダル候補と言われて、それを取らなければと思えば思うほど、それに遠ざかることになる。