今日はちょっとだけ重いテーマです。
社会心理学者のジョナサン・ハイトは、人間の道徳心を分類し、それが6つあると言っています。
まずはその6つを列挙してみましょう。
1、他人に危害を加えない(ケア)
2、人に対し公平に接する(公正)
3、他人や自分の自由を尊重する(自由)
4、共同体に帰属し忠誠心を誓う(忠誠)
5、権威を尊重する(権威)
6、神聖なものを大切に思う(信仰心)
123を重視するのがリベラル
456を重視するのが保守だそうです。
僕は、4忠誠と5権威が低めなので、リベラル的になるのでしょうかね。
右翼と左翼、保守とリベラルでは、微妙に違います。
僕は保守的なところとリベラル的なところを両方もっています。
しかし、今日のテーマはそれではありません。
サイコパスです。
サイコパスとは、良心や善意を持たない反社会的な人格を持った人です。
6つの中で、1ケアと2公正を軽視している人がサイコパスになるそうです。
なぜ、人に危害を加え、公平さを欠くのでしょうか?
最近わかってきた研究によると、サイコパスは脳の感情をつかさどる扁桃体の活動が弱いそうです。
恐怖も感じないし、共感能力も低い。だから、平気で人に危害が加えられる。
相手の利益を踏みにじってもなんとも思わない性格になります。
ただ、それがすべて悪いわけでもない。良いときもある。
たとえば、社員を大量に首にしないといけない場面では、ちゅうちょ無く首を切れます。
実際、会社経営者にはサイコパスが多いそうです。
サイコパスは、不安や緊張で行動できないということがありません。
だから、リスキーな任務も恐れずに行なえます。戦争で敵を殺すことも平気です。
それが、社会の発展に貢献してきた側面もあります。必要悪ですね。
そうはいっても、近くにいたら厄介です。
ネットを荒らす人たちも、サイコパス的な傾向があります。
人を挑発して不毛な議論に引きずり込むのです。
そんな場合、挑発に乗らず、受け流す「スルースキル」がサイコパス対策の有効な方法になります。
そして、戦うべきときは戦わないといけません。
自分の利益や相手を支配することが目的ですから、それが難しい相手であることを示さないといけません。
「やさしい、頼まれたら断れない、控えめで我慢強い、情にもろい」
こんな性格の人はサイコパスのカモになります。
気をつけましょうね。