アメリカって本当にいろいろな社会実験をしているなぁと思う。
ある研究者が行った実験によると、50人の小学生に放課後に運動を行わせた場合と、42人の小学生に宿題・読書を行わせた場合を比較し、どちらが自分を肯定できるか・自信が持てるか、を調査した。実験は12週間に渡って行われた。
まぁ、予想はつくだろうが、圧倒的に運動したグループが自分を肯定的に捉え自信がついたという結果が出た。
また別の実験で、体育会系のクラブに所属していた人のほうが精神的にタフで幸福感が強いという結果が出た。生涯収入については、必ずしも体育会系のほうが高いというわけではないが。
昔の私はどちらかというと体力よりも知性を重視していた。それはそれで悪くなかったし、良かったと思っている。そのおかげで今の自分があるから。
しかし、確かに、知識重視の姿勢は、あまり幸福感は得られなかったと思う。知るがゆえに悲観的になるということもある。
今まできついことも色々あったが、それでも平気な顔をして乗り越えてこれたのも体力があったからである。それは忙しい時もジョギングなどの運動を欠かさずやってきたからである。
哲学やら宗教やら心理学やらを活用し、いろんなことを試してみたが、これだけは確実だと言えることがある。
「 弱気になったら運動をしろ」ということだ。
精神と身体は一体である、というのが私の考え方だ。精神は神経細胞を流れる電気信号の組み合わせにすぎない。脳のないミミズだって思考する。もっと言えば、単細胞(細胞一個の単純な生き物)だって、危険を回避し自分を守るように行動する。
つまり、思考や精神は単なる身体の一作用ということである。だから身体が衰えてきたら、弱気になってくるのはあたりまえのことなのだ。
何か物事がうまく行かなくなってきたら運動しよう。それがよりよい人生を送るきっかけになる。