かいつぶりの日々

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【時事ネタ】ウッドショック

2021年06月04日 | 実務
よく聞きます、この言葉。

簡単に言えば「建築用の木材が市場で少なくなり価格が上昇し中々手に入らない」というとことですが、

市場で何が起こっているかを説明しますと。

前述のブログで申し上げた通り、アメリカの住宅事情が変化し、郊外で安い戸建住宅を買う動きが目立っている。
また、別荘も人気があり、DIYなどが流行し建築資材が不足気味となっている。

さらに中国の経済が先に回復しているため、中国国内でも建築ラッシュとなっている。

→ということで世界的に木材需要が増加しているんですねw

さらに、輸出用コンテナが不足しさらに木材不足に拍車をかけている。

これに合わせて国内材(杉、ヒノキ)も価格上昇が著しく、品薄状態が続いてます。

なぜ、国土の大半が森林である日本でこのような事態となったのか。

日本の住宅建築事情でいわゆる安い価格の木材(輸入材)に依存して建築を進めていたという現実があり、そのサプライチェーンに問題があるといえよう。
さらに日本の林業は、事業者の高齢化や人手不足、機械化の遅れなどから、結果的に価格や品質のバランスで輸入材に押されているため、事業として脆弱であり、市況で木材需要が高まったところで、すぐにそのニーズをカバーできるだけの生産性を有していない。
長らく林業を放置していたことが今回の要因であろうと思われます。


現在の日本の造林は伐期を迎える山林が多いため、体制と整えれば市場ニーズにこたえられるかもしれませんね。
ただ、コロナ禍での一過性のニーズだろうって考える方も多いですが、産業を立て直すチャンスかと私個人として思います。

林業の体制強化、今の日本に求められてるのではと…。