令和3年の地価調査が発表されました
評価員の皆様お疲れさまでした、
今回はコロナ禍二年目の地価動向
報道関係で皆様はご存じかと思います。
観光地、飲食店街を中心とした商業地がダウン
他方、郊外の住宅地が上昇
福岡の商業地が再開発の影響で15%上昇、宮古島がリゾート計画のため22%の上昇など…
各地域の特性によりピンポイントな変動率がみられます、
夜の街などは軒並みダウン、歌舞伎町とか10%以上の下落とか…。
詳しくはこちらへ ニュース(びわこ放送)
滋賀県でも同様な結果ですが、
気になったのが農家住宅系の下落幅拡大
原因は今まで言ってた二極化だけではなさそうですね。
とくに空家が多い地域なんで、空家対策措置法で市場にテコ入れしているはずなんですが
仮説レベルな話で検討しますと
今まで農家住宅系の地価下落の要因は…
・農家住宅系は地縁的な選好性が強くそもそも需要が弱い
・高齢化が進み人口が減少
・地域外からの流入も少ない。
ここ最近は以下の傾向が強くなってます↓
・空家が多くなり、いわゆる限界集落化した集落もみられる。
・空家対策措置法が施行されたが、結局買う人、利活用する人がいない。
・空家を維持管理する人がいない
・空家を更地化するだけの体力(資力)を有する人がいない。
・以上により集落、地域全体が整備されずまた限界集落化がすすむ
以下堂々巡り…
というように、空家を中心に起こる「悪循環」によりさらに市場性が悪くなって売れないエリアとなっているようです(空家バンク、地元不動産業者は「田舎生活」を謳って売り出してますが…)
反対に最近は別荘地の更地が人気だそうです(コロナ関連のリモートワーク需要)
おそらく、建物付きである以上市場流通が難しいのでは…
いくら格安物件とは言え、維持管理費、もしくは更地化費用がかさむとさすがに買い手がつかないかなと思いますね(特に前面道路の狭い土地)
流通性UPのため、商品化(更地化、リフォーム)できる施策ができればよいですね
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