かいつぶりの日々

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【時事問題】遊休資産

2018年12月27日 | 実務
ツイッターにもあげましたが、以下のニュースが目に留まりました。


以下引用


 埼玉県深谷市は26日、使われていない市有地の売却のため、予定価格をマイナスに設定した入札を実施し、マイナス795万円で落札されたと発表した。0円未満での落札は全国初とみられる。落札者が建物の解体費を負担する一方、落札額は市が負担する。

 市によると、物件は廃校となった市立小の体育館の敷地約1500平方メートル。市の見積もりで体育館の解体費が土地の評価額を上回ったため、予定価格をマイナス1340万6千円に設定していた。

 遊休資産の処分に悩む地方自治体は多く、買い手が付きにくい物件の民間活用を促す手段として広がる可能性がある。

全国には使われていない施設や土地が沢山あります。

確かに価値はかなり低いものも散見されますね。

しかし、公売で0円以下って…。


不動産の価値を見出す仕事をしておりますので、こういった現象を素直に受け入れられないですね。

これから全国的にこういった遊休資産の放出が出てくると思われますが、どうしたものか…。

そういや、私も地元で旧庁舎の利活用問題に取り組んだとき、そのまま利用と解体→一体利用、解体→分筆→分割利用と3パターンを提案したことがあります。

収益的には分割利用が良かったんですが、結局はそのまま一体利用となり、図書館分室とか商工会とかが入居しました。


単純に価格をダンピングする前に、専門家に利活用案を投げかけてみるのも良いかも知れませんね。


画像は万年赤字を黒字転換させたスキー場です。

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