トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

鏡の法則 野口嘉則

2015-09-09 09:18:22 | 本 2015年
副題
人生のどんな問題も解決する魔法のルール

今まで付き合ってきた友人と縁を切りたいと
息子に話したら
この本を薦めてくれた

秋山栄子のケース

いじめに遭っている息子
しかしその事実を息子は母である栄子に話してもくれない
相談もしてくれない

自分は信頼されていないのか?

悩む栄子

夫から
いろいろなコンサルタントをしている矢口氏を紹介される

矢口氏のことば

大事なお子さんが人から責められて悩んでいるという事は
あなたが誰か感謝すべき人に感謝せず
その人を責めて生きているからだ

太字で書かれていた文章

「現実に起きる出来事は
一つの「結果」です
「結果」には必ず「原因」があり
その「原因」はあなたの心の中にある

あなたの人生の現実はあなたの心を映し出した鏡」

そして栄子は父親に反発して避けていたことに思い当り
矢口氏の言うとおり
父に電話して謝罪し感謝の言葉をつげる
父は電話の向こうで泣いていた・・・

その後いじめられていた息子が改善に向かう

確かにこの体験を読んだときは泣けた
感動もした

が・・・

私の場合も父とは不仲
もう亡くなったが
最後まで心を開くことはなかった
終末病院で付き添いもしたが
会話らしい会話もせず

それでも自分の息子は
たくさんの友人を持ち
結婚もして幸せに暮らしている

ゆるすためのステップなるものも
書かれているが
家族親戚職場の人間等避けられない人なら
実行もしようが
友人知人ならば付き合わなければいいだけ
と自己解釈

この本読んだ意味ないかも

息子推薦の本だったが
息子は何かに悩んでこれを読んだのか?
栄子さんと私の場合は違うと思っているのは
勝手な思い込み?

「あなたに起きている問題は
あなたに解決する力があり
そしてその解決を通じて大切なことを学べるから起こるのです」

こういう考えってある意味危険かも
私の判断が間違っているのかもしれないが
どうしても自分で解決できないことはある!!











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東京近江寮食堂 渡辺淳子

2015-09-06 08:33:39 | 本 2015年
定年退職が近いというから
59歳?

身長150㎝ 体重70kg

主人公は滋賀に住むそんな女性 寺島妙子

職業はなんだっけ?
病院の清掃?

退職前の年休消化で
東京に出てきた

そこで妙子はサイフを盗まれる

拾ってくれたのは
鈴木安江

妙子と同年代

彼女は文京区千駄木で
滋賀県公認宿泊施設「東京近江寮」を
経営していた
滋賀在住の人なら
2,000円で宿泊できる

あまりにも偶然!!

実は妙子は10年前に蒸発した夫
秀一を捜しに上京したのだった

秀一から届いた一枚のはがき
住所はなく消印は本郷

それだけを頼りにやってきた

妙子の為に怪我をしてしまった安江に代わり
寮の食事を作ることになった妙子

それがとてもおいしく
しばらく手伝うことになった

実は妙子の夫は料理人
食堂を経営していて妙子も手伝っていた
しかし近江料理にこだわりすぎ
失敗
借金
完済した途端に行方不明

妙子は東京近江寮でその料理を出してみる

好評

そうか時代に合わせて変化させればよかったんだ


文章がなんとも歯切れがいい
おばさんの心の中を
その都度文章にしたら
こんな感じになるんじゃないかって!!
脇役もユニークな面々が揃っている

末期の癌の恋人を治そうと上京している池花

フリーターの光成

四賀 零細企業勤務
時々出張で上京
女性問題を起こす

安江が介護している94歳の母
ボケているようで時々鋭いことを言う

一度は滋賀に戻った妙子だったが
再び戻ってきて
たぶん夫もみつかり
一緒にこの寮で
働くことになるんじゃないかな?












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夜の床屋 沢村浩輔

2015-08-31 10:21:47 | 本 2015年
★夜の床屋

山を散策中
道に迷った二人の男子大学生
佐倉と高瀬

終電も過ぎた無人駅にたどり着く

周りにはホテルも自販機もなく
数件ある店舗は廃屋同然

しばらくしてその中の一軒
理髪店に灯りがつき
営業中となって
店自体もきれいに掃除されていた

奇妙に思った二人は
恐る恐る店の中へ

宮沢賢治の「注文の多い料理店」
を思い出してしまう
恐ろしいことが起きるのか?

そこでシャンプーをしてもらうことになった二人

どうして夜中に営業しているのか話し出す店主

何かほっこりする話なのかと期待してしまう

そして真実はかなりがっかり
ちょっと無理があるような・・・

★空飛ぶ絨毯

高校の同級生だろうか?
佐倉の友人八木美紀が
イタリアへ留学するというので
仲間が集まり彼女の家に集まり送別会

そのうち八木の家から
絨毯が盗まれたという話になる
絨毯の上にはベットやその他の家具があったのに
寝ている間に盗まれた

酔った上に風邪薬を飲んで爆睡していたから
気づかなかった?
女性の一人暮らしなのに
合鍵を少し探せば見つかるところに
隠しておく?

そして美紀が幼いころに知り合った男の子
彼と一年に一度会おうという約束
彼女は忘れ彼は覚えていた

何年かして彼は美紀の家を探し当てる
そこで起きる殺人事件

かと思えば
被害者は生きている
八木美紀は病死してしまう

インテリアショップの一人が
欠席そして絨毯
何か関係があると想像する

空飛ぶ絨毯でファンタジックなイメージ?
もしくはミステリーっぽいが
期待を裏切られる

★ドッペルゲンガーを捜しに行こう

子供たちの茶番に付き合わされたのは
佐倉だけではない
読んでるこちらもだ!!
ドッペルゲンガーなんか持ち出さないで
会いに行けばいいだろう!!

★葡萄荘のミラージュⅠ

葡萄荘という築百年以上もの
とてつもなく素晴らしい洋館
佐倉はその持ち主の息子峰原から
そこに眠る宝探しを手伝ってほしいと誘われる
代々伝わる遺言や謎

そこで起きる奇妙な事

やたら集まる野良猫

突然ヨーロッパに旅立った峰原

地下室にあったたくさんの香水・・・

★葡萄荘のミラージュⅡ

峰原から
来日しているパーカーという学者に会うよう
連絡が来る

アメリカの海洋生物学者で
小説も書いている男

★「眠り姫を売る男」

これはパーカーの小説

監獄での出来事
ロンドン・リバプールで事件を起こした囚人
とあるから場所はイギリス?

監獄といえば「ショーシャンクの空に」を
イメージしてしまう

新入りのクインは自分の身を守るために自首してきた

彼から不思議な話を聞かされたダンとパッド

クインは人魚の売買をしていたと・・・
それが原因で命を狙われていると・・・

種の保存のために仮死状態になり
眠り続ける人魚

★エピローグ

この本はエピローグがすべてだった

床屋も絨毯もドッペルゲンガーも
すべてここに結びつき
物語が成立する
あのくだらなさも
ここに到達することで
納得する

なぜにミステリーズ新人賞を?
の謎も払拭された
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虚ろな十字架 東野圭吾

2015-08-26 09:05:41 | 本 2015年
11年前
娘を強盗に殺害された中原道正

今度は離婚した元妻の小夜子が
殺されてしまったことを知る

小夜子は離婚後
死刑制度について
精力的に行動していた

彼女が死刑に関して意見を述べていた文章には
殺人事件の遺族の気持ちに納得するものを
感じる

作者が該当者に取材でもしたのか?

一部抜粋

仮に死刑判決が出ても
遺族にとっては勝ちでもなんでもない

何も得ていない

ただ必要な手順

死刑執行が成されても同じ
愛する者を奪われた事実は変わらず
心の傷が癒やされることはない

だったら死刑でなくてもという人も
いるだろうが
それは違う
もし犯人が生きていれば
なぜ生きているのか生きている権利が与えられているのか
という疑問

終身刑では犯人は生きている
食事をし趣味の一つでも持ち
それを想像することが遺族にとっては死ぬほど苦しいのだ・・・


プロローグに出てきた二人が
事件にどのように関わってくるのかと
想像しながら読む

社会にとって必要な人間でも
罰せなければならないのか

そのことで困る人
命の危険にさらされかねない人が
たくさんいる場合
その人たちに尽くすことで
償いにはならないのか

被害者の子供
ガムテープ
後ろ手

最近の事件との共通点

恐ろしい事件だ
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冷蔵庫を抱きしめて 荻原浩

2015-08-25 14:54:02 | 本 2015年
短編が8話
あらすじだけ結末まで記入

「ヒット・アンド・アウェイ」

シングルマザーだった幸乃は
琢真と同棲中

彼はDV男だった
幸乃の連れ子の星羅にも暴力をふるう

逃げればストーカーになりかねない

そこで考えたのは
ボクシングジムに通い
彼より強くなること

ただ単に暴力で返すのではなく
賢く賢く応戦する

「冷蔵庫を抱きしめて」

新婚の直子と越朗
相性抜群だと思っていたのに
いろいろ食い違いが出てきて
直子は昔の摂食障害が再発する
越朗はすべてを知り協力していく

「アナザーフェイス」

浅川慎一は
SNSをこまめにやり
ラーメンのブログを発信することを
生きがいにしている
ある日自分のそっくりさんが
あちこちに出現
知り合いから挨拶を返してくれなかったとか
あの時間にサボっていただとか
不利な事ばかり起こる
そしてそれは自分自身だった
では後ろから肩を叩くのは誰?
ゾッとする
ホラーっぽい

「顔も見たくないのに」

麻衣の彼は浮気性の来人(らいと)
フリーターで俳優志望
とうとう麻衣はそんなヒモ状態の男に別れを告げ
転職もして
心機一転新しい生活を始める

それは単調な毎日だった

ある日来人がテレビに出るようになり
次第に売れ始める
顔も見たくないのに
毎日のようにテレビに出現する来人
それも一年くらいだった
一発やみたいな・・

世間から忘れられそうになった頃
来人から麻衣によりを戻したいと電話

受話器を叩きつける麻衣

「マスク」

沖村は風邪を引いたのがきっかけで
マスクをするようになり
それから周りの目が気にならなくなってきた

花粉症の取引先からは
同じ病だと誤解され仲間だと歓迎されたり
アダルト雑誌も遠慮なく買える
アダルトビデオも・・・
ついには花粉症の眼鏡もかける

しかし花粉症の季節が過ぎても
その状態の沖村に世間は冷たくなった

銀行では怪しがられ
道を歩けば職務質問

そんな彼にぴったりの職業はユルキャラの中

「カメレオンの地色」

彼氏が初めて家に来るという前日
梨代は部屋の片づけに悪戦苦闘
彼女はごみを捨てられない女
4年分たまっていた

勤務時間と合わないごみの集積時刻
厳しい管理人
そんな条件が重なってたまったごみ

この辺で読むのが嫌になる

「それは言わない約束でしょう」

一人暮らしを始めた礼一
実家では全員が言いたいことを言う家族だった
次第にひとり言が増える

デパート勤務で
客にお世辞ばかり言っていた彼は
そのうち
思ったことが知らないうちに声になっているという
精神状態に陥る

客からのクレーム
上司からは嫌われる

病院に行っても治らず
セミナーに行っても治らず

ついに礼一は父がやっている八百屋での
営業をまね
客に言いたいことを言うことにした

似合いませんよ
もっと似合うのを探しましょうよ

「エンドロールは最後まで」

結婚せず一人で生きていくと決めた38歳の千帆

一人で映画を観た帰り
牛丼店に寄ると
自分も同じ映画を観ていたという男に声をかけられる

彼は渡辺裕二とい名だった

正体は医師

しばらく付き合うと
彼はアフリカに行き病院をつくる
プロジェクトに参加すると言い出す

その資金の協力を申し出たのは
千帆の方だった

だがその後彼が医者でないことが判明

本当は救急救命士だった

アフリカに診療所の話は本当

そして千帆も
一緒にアフリカ行きを決める
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リストランテ アモーレ 井上荒野

2015-08-13 09:28:24 | 本 2015年
目黒駅から少し離れた路地
五坪だけの小さなリストランテ
店名はアモーレ

リストランテとはイタリア料理のレストラン
アモーレは愛という意味

壁と厨房に沿った
カウンター9席だけ

そこが舞台

シェフの杏二(きょうじ)
姉の偲(しのぶ)

二人の恋愛模様と
やってくる客が作り出す物語

杏二はイケメンで女好き
客に次々と手を出す

意味深な女性Mとの電話

偲は控えめで
杏二の料理の師匠松崎に思いを告げられず
片思い中

そのうち松崎は
ほかの女性に子供ができてしまう

ドラマ化するなら
配役は
杏二 菅田将暉
偲 黒木華
松崎 小栗旬
なんてどうでしょうか?

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星と神話 物語で親しむ星の世界

2015-08-03 10:21:38 | 本 2015年
夜空をいろどる星座には
それぞれロマンティックなエピソードが
あるのを知っていますか?

とあるけれど
ロマンティックにはほど遠い

残酷な恐ろしい話がほとんど

大神ゼウス
世界を支配する最高神

女性に関してはやりたい放題

気に入った女性はみんな自分のものにするって感じ

これが神か?

子供向けの本のような感じだけど
どうなのか?
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一路(上・下) 浅田次郎

2015-07-09 08:48:53 | 本 2015年
長編の上 慣れない武士言葉や
読めない漢字の多さに難儀

参勤道中御供頭(おともがしら)の苦労話とだけ思ったが
そう単純ではなく
お家騒動が絡んでくる

西美濃 田名部郡を領分とする蒔坂左京大夫
(まいさかさきょうのだいぶ)
大名ではなく七千五百石の旗本

交代寄合

大名ではなくとも要参勤交代

御供頭は父親の突然の死で
引き継ぎもないまま
仕事を全うしなければならない齢十九の青年
小野寺一路

剣の腕前は北辰一刀流の免許皆伝
学問は東条一堂の塾にて修め?
よくわからんが
文武両道ということ
主人公にはぴったりの男

殿様である蒔坂左京大夫様は
うつけもので知られていたが
その真実は?

その殿様の時々現れる賢さ

馬の心情までも表現されているおかしさ

加賀百万石のお姫様の恋心

お家騒動の一味であるが
悪人になりきれず
対立する二主に使えるものの苦しさ

道中筮(どうちゅうめどき)易者

巨漢の馬喰(ばくろう)

道中髪結いの新三

魅力的なキャラクターは多々

映画になればいいなと思っていたら
7月末からNHKBSで放送されることになっていた

知らずに読んだなんて
タイミングいい!!

一路役は永山絢斗さん
瑛太さんの弟さんでしょ
イメージぴったりかも
楽しみ!!






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レインコートを着た犬 吉田篤弘

2015-06-22 10:32:45 | 本 2015年
どこの町だろうか

都会ではないような

地方の人口の多くないどこか

客がこない映画館や古本屋、食堂

そこに集まる人々の心情を
犬であるジャンゴが語る

商売をやめようか悩んでいた人たちが
このままではいけないと
始めた一歩

古本屋は本の整理整頓を始める
映画館は映画案内のリーフレットを丁寧に作る

そしてジャンゴは嫌っていたレインコートを着て
散歩に行く

宇宙とは夜である
夜空は宇宙空間そのまま
異様なのは昼間
太陽の光によって宇宙が見えなくなっている

雨も同じ
雨が降っているときこそ
地球のあるべき姿




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掟上今日子の備忘録 西尾維新

2015-06-16 19:32:42 | 本 2015年
この話の特徴の一つは
登場人物の名前が独特であること

それが少し幼稚にさせているイメージかも
ん?表紙のせいか?

★置手紙(おきてがみ)探偵事務所の所長
掟上今日子(おきてがみきょうこ)

記憶が翌日まで持たず
すべて消えてしまう
どんな病気なんだろう

「博士の愛した数式」は80分だったけれど
それの一日まで伸びたケース?
寝ると忘れてしまう

そのため体中にメモを書いておく

★隠館厄介(かくしだてやくすけ)
勤務先で事件があると必ず疑われて
その度あちこちの探偵に真犯人探しを依頼
その一人が掟上今日子

そして事件の度に退職せざるを得なくなり
職を転々としている

★紺藤文房(こんどうふみふさ)
以前厄介が働いていた作創社という出版社の編集長
やはり事件があり厄介が疑われて退職
責任を感じてその後も気にかけてくれている

研究室で起きたSDカード紛失事件

売れっ子漫画家に起きた
百万円を返してほしければ一億円用意しろ事件

人気小説家自殺か病死か解明事件

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