トライアングルの部屋

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天空の蜂 東野圭吾

2015-11-07 18:20:29 | 本 2015年
軍用の巨大ヘリコプター「ビッグB」が
何者かに遠隔操作で乗っ取られた
福井県 高速増殖炉「新陽」の上空で
ホバリングを始める

犯人の要望は
稼働中の原発を全て停止させろというもの
拒めば「新陽」に墜落させるという

ところがその「ビッグB」には子供が紛れ込んでいた

自衛隊が別のヘリコプターで近づき
子供を救出する

事件まで様々な偽装で
厳重な取り締まりを回避し侵入に成功する犯人の頭脳

協力する女性の苦悩

三島が共犯に至った経緯は
つらいものがある

この本で印象に残った部分を抜粋

絶対落ちない飛行機があるか?
ゼロにできない飛行機事故
それに対してできることは
落ちる確率を下げていくこと
乗客はそれを承知で
その確率なら大丈夫と都合よく解釈して乗り込む

原発も同じ
原発が大事故を起こす確率を下げること
それでも
ゼロにはできない

原発が大事故を起こしたら
関係のない人間も被害にあう
国全体が原発という飛行機に乗っているようなもの
しかしこの飛行機を飛ばさないことだって
不可能ではない

この本が書かれたのは1995年
東日本大震災の16年も前であることも驚きだった

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