トライアングルの部屋

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虚ろな十字架 東野圭吾

2015-08-26 09:05:41 | 本 2015年
11年前
娘を強盗に殺害された中原道正

今度は離婚した元妻の小夜子が
殺されてしまったことを知る

小夜子は離婚後
死刑制度について
精力的に行動していた

彼女が死刑に関して意見を述べていた文章には
殺人事件の遺族の気持ちに納得するものを
感じる

作者が該当者に取材でもしたのか?

一部抜粋

仮に死刑判決が出ても
遺族にとっては勝ちでもなんでもない

何も得ていない

ただ必要な手順

死刑執行が成されても同じ
愛する者を奪われた事実は変わらず
心の傷が癒やされることはない

だったら死刑でなくてもという人も
いるだろうが
それは違う
もし犯人が生きていれば
なぜ生きているのか生きている権利が与えられているのか
という疑問

終身刑では犯人は生きている
食事をし趣味の一つでも持ち
それを想像することが遺族にとっては死ぬほど苦しいのだ・・・


プロローグに出てきた二人が
事件にどのように関わってくるのかと
想像しながら読む

社会にとって必要な人間でも
罰せなければならないのか

そのことで困る人
命の危険にさらされかねない人が
たくさんいる場合
その人たちに尽くすことで
償いにはならないのか

被害者の子供
ガムテープ
後ろ手

最近の事件との共通点

恐ろしい事件だ

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