人は一人で生まれ 人は一人で死んでゆく
誰もが人に養われ 人の子は働き出す
朝が来れば顔を洗い 夜が来れば布団に入る
人としての営み 繰り返される四季の中
なんのために生きているのか
足元のアリたちが知っている
なんのために働くのか
人を刺すハチが知っている
正論で 人を責めないで
道徳で 人を裁かないで
理性で 人を打ちのめさないで
していいこととしてはいけないこと
頭ごなしに聞こえるだけ
正気でいられなくなるから
自分が正しくても 間違いを指摘するのはよしておこう
誰だって自分の間違いに 混乱して 自分を責めるから
罪深い人を 逃がそう
綺麗ごとを 許そう
人は一人で生まれ 人は一人で死んでゆく
誰もが人に養われ 人の子は働き出す
