やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

ナルシスのワイングラス

2020-07-22 19:01:41 | ポエム
あの人が 言っていた
「愛されることはなくても 尊敬される道がある」と
言われたことがあると

あの人が もう一言 言っていた
「あなたのような人は 自分が一番自分を愛せばいい」と 
言われたことがあると

僕には 思い当たることがあった
僕は 僕の顔を見たことがなかった
若いころの写真に 自分はこんなかと 自信も持てずに

あの人がくれた ナルシスのワイングラス
白ワインに 花が揺れてる
自分自身に酔いしれて 
あなたをほのめかす ワイングラスを傾けて

ひとりに慣れた ひとりの孤独な男
あの人だけが 僕を愛してくれる

僕が死んだら あの人だけは きっと 泣いてくれるでしょう

あの人がくれた ナルシスのワイングラス
白ワインに 花が揺れてる
自分自身に酔いきれず
あなたをほのめかす ワイングラスに口づけて


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太陽の息子

2020-07-22 06:39:11 | ポエム
長い梅雨が明けたら 太陽の季節
あの人の微笑みが 待っている

長い髪をとかして 風に吹かれたら
あの人には 微笑みが似合ってる

みんなで逢える日には 決まってあの人が
カラオケで歌う歌 誰よりもやさしい歌声

太陽の息子
わたしだけを 見つめてほしい
さみしいわたしを 微笑みであたためて
太陽の息子
わたしだけを 愛してほしい
さみしがり屋の あなたから きっと 笑ってね

あなたの孤独を 誰も 気づかずにいる
わたしだけが知ってる あなたの翳り
今日の 曇り空のようね

太陽の息子
わたしだけを 見つめてほしい
さみしがり屋の あなたから きっと 笑ってね


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