いつ頃からかは、分かりませんが、日本の会計基準(財務会計の基準)が、より詳細で、複雑な計算をした上で、仕訳をすることが必要となりました。
IFRS(国際会計基準)の流れを受けて、日本の会計基準も、それに合わせた会計基準の変更を余儀なくされる状況が続いており、このことが、日本の会計基準が、より詳細で、複雑な会計処理となっている原因である考えます。
私は、「これでいいのか?」と思います。
詳細で複雑な計算には、知識、情報収集等が必要で、相当の負荷がかかります。
そして、見積り計算が多くなります。見積り計算とは、簡単にいうと推定計算です。つまり、見積り計算で算出された金額は、推定値なのです。
たいへん苦労して出した数値は、推定値です。
それが、真実の金額であるかどうかは、誰にも分かりません。
合理的な計算方法であるかどうかということです。
監査する側も、たいへんな負荷です。
企業側も、監査する側も、真実であるのは、受け取った金額、支払った金額です。
現在の会計基準では、財務諸表(決算書のことです)の金額に、この推定値が多く含まれるようになっているということです。
これって、善(ぜん)でしょうか。
会計基準の変更は、投資家側の要請の影響が大きいように思えます。
それも、少数の巨額の投資マネーを扱う投資家の要請です。
会計基準ができた当初は、投資家への説明責任という目的があったと考えます。
しかし、その後、会計基準は発展し、現在は、投資家だけでなく、企業自体、銀行等の融資機関、取引先企業・個人等も、会計基準、それにより作成された財務諸表を活用しています。
会計基準は、多くの方々に利用されるようになりました。
そのことを考えると、今の詳細で複雑なものよりも、簡素で、単純な方向で考えた方が良いと思うのです。
どんなに詳細に複雑にしたとしても、絶対に正しい金額というのは、計算できません。(それが、絶対に正しいとは、誰も認定できないと思うのです。)
であれば、あまり、「詳細さ」を追い求めるのは、止めて、多くの方が、分かり易い処理、分かり易い結果(決算書類)にする方向で、会計基準を開発する必要があるのでないかと思うのです。
簡素で整然とした決算書類は、美しいと思います。
こんなことを考えている私は幸せです。
さあ、現実に戻って、足もとを見て、詳細で複雑な会計基準を引き続き頭に入れる作業をやるとします。
2階の物干し台で、洗濯物を取り込んでいたら、小鳥が飛んできて、お隣のブロック塀の上に留まりました。
美しい鳴き声でした。
あまり、聞かない鳴き声でした。
シジュウカラだと思います。
心が、ホンワカしました。
ありがとうね。
会計、財務、監査、金融に関連した私の考えについて、書こうと思います。
できるだけ分かり易く書きたいのですが、難しくなるときもあるかもしれません。
会計、財務、監査、金融は分からないけど興味がある方、会計、財務、監査、金融を勉強したいと思っている方、会計、財務、監査、金融に携わっている方、何かのご縁で私のブログを読んでいただいた方、皆さんのお役に立てれば幸いです。
皆さんに、神さまのご加護がありますように。
62歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。
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