公認会計士試験に短答式試験というものがあります。1次試験のようなものです。
5者択一式ですが、この計算問題(財務会計論と管理会計論)がなかなか難関でした。
文章問題ですと、明らかに違うものを除外していくことで正解まで、たどり着けることもありますが、計算問題だとそれは不可能です。
解答時間も短く、全問をきちんと解答するには相当のスピードが要求されます。
模擬問題をやってみますが、時間内にできないうえに、何回やっても間違えます。
短答式の段階で打ちひしがれてしまいます。
そんなときに私がとった戦法は、「問題・解答ごと丸憶えしてしまえ」戦法です。
問題を分類して、問題・解答のパターンを丸ごと暗記するのです。私が1年目にとった戦法でした。
これで何とか短答式試験は合格できましたが、その後の論文式試験は2科目だけ合格に留まりました。
がっくりしましたが、何とか短答式試験はクリアできました。
今も勉強をして試験を受けるときに、ときどき思い出します。
「問題・解答ごと丸憶えしてしまえ!」
私の5月最後の365日継続記録表、365日勝敗表です。
身体の衰えは否定できませんが、心の面でなんとか自分を鼓舞して頑張っています。
自助努力をされている方々の何らかの励みになれば幸いです。
ちなみに、公認会計士試験の短答式試験は、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目、合格すると論文式試験、会計学(財務会計論、管理会計論)、監査論、企業法、租税法と選択科目(経営学、経済学、民法、統計学)を受験することになります。
科目ごとに免除制度がありますが、税理士のような全部免除するというものはありません。また、科目合格は2年間は有効です。これも税理士のように科目合格が期限なく有効というのとは違っています。
また、国家試験に合格しても公認会計士になれるわけではなく、実務補修所に通い、所定の単位をとった上で、最終試験である修了考査に合格しなければいけません。
かなりの難関ですが、挑戦されている方は頑張ってください。
免除制度を利用して税理士等の国家資格を取得するような安易な道を目指すのは自助努力の精神に反しますよ。
52歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。