「経営者保証ガイドラインなんかいらねぇよ」という社長さん、つまり、ガイドラインなしで、経営者保証をはずすことを考えている社長さんもいらっしゃると思います。
ガイドラインなしで、経営者保証をはずす方法はあります。
まずは、証券市場に株式を上場することです。上場企業になれば、経営者保証をはずすことに金融機関は応じてくれます。
次に、金融機関が経営者保証をはずしても問題ないと思うくらいの優良企業になることです。
一般的な方法としては、この2つくらいしか思い浮かびませんが、金融機関に債権カットを依頼するような非常時でなければ、交渉次第で、はずすことはできなくても、減額する(借入金の一定割合まで減額する)ことはできるかもしれません。
「俺の言うことを聞かなければ、他の金融機関にメイン取引を替えるぞ。」などと強気の社長なら、ガイドラインを無視して交渉をやるかもしれません。(私はおススメしませんが。)
中小企業側でガイドラインを利用せずに交渉しようとしても、金融機関側が、このガイドラインを利用して中小企業側に一定の要求をしてくることは考えられますので覚悟しといてください。
また、別の観点から「ガイドラインなんかいらねぇ。」という社長さんもいると思います。
「俺の会社は絶対に潰れねぇから関係ねぇ。」という場合です。会社が潰れるような状況にならなければ、経営者保証の出番はありません。
どちらにしても、会社が良くなることが重要ってことなんです。(これができないから困ってるんですよねぇ。)
6月20日に、「経理ウーマン 6月号」(研修出版刊)が出版されます。私が経営者保証に関するガイドラインについての記事を書いていますので興味のある方はご一読ください。
拙著「本音を言わない銀行、言っても解らない中庸企業の社長」もよろしくお願いします。
元地方銀行マンの52歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。