14・15日と1泊2日で、伊勢志摩へのバスツアーへ参加。出発の朝は雨が降ったり止んだり、雨雲と同じ方向へ行くのだから、初日の雨は覚悟していた。
ずっと降り続いていた雨も、伊勢神宮の外宮に到着した午後2時ごろには大分小雨になっていた。五十鈴川を渡り、森の中の砂利道を歩いて行く。雨だというのにわりと参拝客が多い。
御正殿の鳥居をくぐると、そこにはロングコートに身を固めた警察官が直立しており、鳥居より中は一切撮影禁止だと言う。荘厳なたたずまいが感じられる御正殿の前で、二拝二拍手一拝の作法にのっとって参拝、往復約30分の所要時間である。
次は内宮、バスで15分ほど移動する。内宮参拝は近くのみやげ物店の店員がガイドをしてくれる。宇治橋を渡り、広い砂利道を歩いてゆく。途中、五十鈴川の御手洗場で手を洗い心身を清める。ガイドが、「手を清めるのであって、体ごと清めないように注意してくださいよ」と笑わせる。
外宮に比べて大分広いようである。ご祭神は天照大御神、御神徳は皇室の御祖先の神で日本人の総氏神とも言われているとか。ここの御正殿にもやはりカッコいい警備の警察官がいて、外宮同様鳥居内は撮影禁止である。
内宮の本殿などは20年ごとに全く同じ形に建て直されるそうで、次回平成25年の神宮式年遷宮の1年後に旧社殿が取り壊され、それらの建築材料は全国の神社に下げ与えられるそうである。
罰当たりなことに財布の中にお賽銭用の百円硬貨がないのに気づいた。が、こればかりは人さまに借りることもできず、外宮・内宮ともありったけの小銭で失礼した。これでは絶対ご利益は期待できないないだろう。
参拝を終わり、おはらい町とおかげ横丁へ。たくさんの店があるがとても時間が足りないので入り口付近だけ。名物の“赤福”は、あの賞味期限騒動以来、生産量を控えているとかで、どこの支店も売り切れで買えなかった。
第1日目の予定はお伊勢さん詣でだけ、あとは今宵の宿の「合歓の郷」へ。6時到着、すっかり日が暮れて何も見えない。この「合歓の郷」には、今から40年前の若かりし頃にプライベートで訪れたことがある。「合歓の郷」は、真珠筏で知られる英虞湾に面し東京ドームの60倍もの広大な敷地に、ホテル、温泉館、ゴルフ場、水生植物園、マリンスポーツ、フィールドスポーツ、音楽施設を備えた複合滞在型リゾート施設である。
今回宿泊した“エクシード合歓”は、以前は会員制ホテルだったとかで、部屋も広く、長期滞在用にキッチンもあり、設備も文句なしのきれいなホテルである。
夕食はOPのバイキング。40種類もの料理が並んでいて、2人で交代にお皿に盛って来てお腹いっぱい食べた。温泉館へはシャトルバスが出ていて何種類ものお風呂があるそうだが、私達はホテルの大浴場でゆっくり入浴。
就寝前にいつものチューハイで乾杯、バタンキューで爆睡。暑くて、一晩中エアコンのつけっぱなしでも汗をかいて目が覚めるほどだった。
ただ外宮、内宮どちらにも、素敵なロングコートの衛士は見えず、新社殿に携わっている沢山の工事関係者の姿が!
もう一つ、五十鈴川の流れ、水清くイメージどおりの写真ですが、今回は水量が異常に少なく御足!洗場か!と笑ってしまいました。江戸末期の「ええじゃないか」「おかげ参り」庶民は神も仏も遊びや世直し運動のタネにしてしまう強大な力を持ち合わせていますね。