と、タイトルにしてみたものの。
大丈夫？何を言い出すのやら、ですよね。
もちろん大丈夫です。
昨年、国をあげてのマスク配達を、
笑い話のように揶揄する時期があったでしょう。
私、全く笑えないと思っていました。
でも、この件が周囲で話題になった時、
「Nさんも、バカバカしいと思っているでしょう、ね」と、
まるで、それが正解のように投げかけられ、
戸惑ったことを、リアルに覚えています。
私、あの時も全然オッケーでした。
そう、アベノマスク。
だって、どうしていいか誰もわからない頃、結果がどうであれ、
あれも一つの政策であった、と支持していました。
でも、不安の中、結果が出ないことには誰しも厳しい判断になるは
また必然というものでしょう。
さて、このたびの緊急事態宣言。
一年経っても、まだまだ生きる術を知っているウィルスにやられっぱなしの我々。
仲良く共存は、どうやら至難のようです。
ただ、誰を責めることもできないない今。
メディアを通じて見聞する内容が、あまりにずっと同じで、
この一年、我々の学習能力はどうなっているのかしら？
やるせない店主の苦悶のアップ。その直後の医療崩壊現場の危機を知らせる報道。
この繰り返し。
不思議でなりません。
そうなると、うっかりエライ人と呼ばれる対象にストレスをぶつけたくなるのが、
人情ってもの？疑心暗鬼のツボにはまっちゃったりして。嫌ですね。
このパターンもあまり好きではありません。
そんな時、旅先でちょっと。
お客様に救っていただいたもので、お伝えしたい。
まぁ、楽しいはずの旅も、今は、肩身も狭く。
お客様も心から弾けるのも躊躇われる、それが本音でしょう。
でも、複雑な思いで出発されても、
旅は結局楽しい以外のなにものでもないと毎回証明されます。
皆さんの笑顔がパッと弾けるのは時間の問題。
いま世の中で起こっていることを全て忘れ去ったかのように
(これも旅の魅力ではあるのでしょうが)
コロナ前の旅と変わらない歓喜の声が上がりだした頃、
ひとりのお客様がおっしゃったんです。
「皆さん、ワクチン接種までもう少しですよ。
ここまで頑張ったんだから罹らないでいましょうよ。
罹らないようにする術はもう知っているんですから」
「罹らないようにだけすれば、こうして旅にも出れるんです」
銀のステッキは、旅を続けています。
が、感染予防には、より一層注意を払って、皆さんのご協力をお願いします。
その上で、皆さんの思う不要不急に旅が含まれるのでしたら、
しばらく旅に出るのはご辛抱ください。
また、晴れやかな気持ちでお出かけいただける日まで
互いに元気でいましょう。
元気でさえいれば、また旅に出る日が来るのですから。
まさか今年も「竹の子弁当」を配達することになろうとは、
長岡京のすでにしぼみ始めたキリシマツツジを前にしみじみ想う、
これも必然でした。
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