「環境共生住宅」
環境に適合した住まい・・・
今の時代であればそんなに珍しい言葉ではありません
ところがこの「環境共生住宅」を昭和初期に作り上げた人がいます
それが藤井厚二(ふじいこうじ)
「日本の気候は、冬の寒さは何とか乗り切れる
厄介なのは、夏の暑さと湿気
住宅建築において、この暑さと湿気を制するのが重要だ」と
「日本の気候と風土に適した」住宅を追い求めた建築家です
もともと、藤井家は地元広島県福山市では大変有名な豪商で、
造酒屋「くろがねや」の他に、広大な土地と莫大な金を持ち、金融業も行っていました
つまり、大金持ち
何度も自邸を建て、5軒目の住宅が完成、それが今回訪れた「聴竹居」(ちょうちくきょ)です
この時代、5回も自邸を建てかえる財力とはよっぽどのもの
建築家としてのプライドもあったに違いありません
今は、京都府大山崎町の閑静な住宅地の中に静かにたたずんでいます
この夏に、テレビ東京「美の巨人たち」で紹介され、
今年6月には重要文化財に指定され、話題を集めているのか、
この日も予約見学者でいっぱい
それでも建物保護の観点から、指定期日の指定時間に
人数制限をして、完全予約見学制をとってくれているので、
人混みを気にすることなく、ゆっくり見学できます
写真を撮影できなかったので、皆さまに聴竹居のスゴさをうまくお伝えできず心苦しいですが
とにかく「エコ住宅」のひとことでは片づけられないほど、素晴らしい住宅
よくぞ、昭和初期にこれだけモダンな家を建てられたのかと思うほど、
シンプルなデザインがきらりと光る、家具や調度品
家の中心に居間があって、周囲に台所や読書室、和室や縁側が配置されていて、
扉をあければひとつの大きな空間になり、家族皆が集える場にもなります
太陽の角度から日照りを計算し、屋根の勾配と庇の長さ、床の高さまで考えられています
夏場に地中の土管で外気を冷やしてから室内に取り込む仕掛けがあります
日の入る量とプライバシーを考えて、ガラスにまで趣向を凝らしてあります
語り尽くせないほどの工夫が散りばめれてあり、脱帽するばかり
現代なら、加湿器、除湿器で調整する湿度を
住宅自身が調整できる、まさにエコ住宅の集大成
「あれは?これは!?」と、好奇心をくすぐる仕掛けに驚かされっぱなしの見学
皆さん、感心のあまりため息の連続
見ているだけではなかなか気付けないこともありますが
1時間びっちり案内付なので、よく理解できました
日本の住宅に必要なのは優しい人の絆を感じ、
四季折々の自然(気候や風土)を生かした暮らし
藤井が実験住宅と呼んだ「聴竹居」は、現代の私たちが忘れかけている
大切なことを思い出させてくれました
帰り際、ボランティアスタッフさんに「また来ますね!」と言うと
「もう今からだと予約取れないんじゃないかな
希望者がいっぱいであふれているぐらいだから・・・」
のお言葉を遮りながら「次、もう予約お願いしています」とにんまりする私
どうやら、見学者があまりに増えると建物が傷むので
今後は今以上に予約制限をかけていくかもしれないとのこと
この機会を逃す手はありません、ぜひ、ご参加ください
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*11月7日(火)「聴竹居」と国宝「待庵」見学
ご旅行代金 15900円
(詳細お問い合わせください)
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さて、突然ですが、
銀のステッキでは、スタッフを募集します。
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