銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

今、集荷されました!

2012年12月30日 | 見かけだおしNのつぶやき
さあ、いよいよ押し迫ってまいりました

今日から銀のステッキもお休みをいただいております
昨日は、恒例の大掃除
毎年のことですが、
「結局捨てるんだったら、ためるなって!話ね」
だいたい、帰り際に言うセリフも決まってきました

今日は、かなりきれいに片付いた、少しお尻がむず痒い(どんなんや?)
事務所に顔を出し、今年最後のオツトメ

年末の掃除と共に、玄関先に積み上げられたゴミと
同じ場所に(Oh, no!)積み上げられた
大切な「新年の旅便り」
はい、2日前にスタッフ皆で万感の思いを込め、
冊子作りを行いました

会員の方のお顔をそれぞれが、思い浮かべながら作業にあたりました
本当です
ネームシール貼りもスタッフの仕事
ですから、必然、ご一緒した方の名前を見つけると
忙しい工場作業の時間でありながら、手を留め、ついつい話は
旅先の思い出に流れます
いけません、スピード作業で一番やってはいけないこと
思い出話!
(大掃除もしかり・・・)


でも、ついついね(笑)

この作業時間は、私たちには
実はとても大切な時間なのです

今年一年を思い、また来年を思う心静かなひとときなのです

さて、その年末恒例のDM作業と大掃除がほぼ同時に行われ、
今日、世の中でもしかすると一番多忙な郵便局の方に
雨の中、集荷にきていただきました

もちろん、新年早々に届くことを願ってのことです

局員の方は、今とても忙しいはずです
でも、
「おかげで、少し気分転換になりました」
この一言
笑顔で仰ったのですよ

そんな方に「銀ステ旅案内」は引き取られていきました
ドナドナドーナ♪
いやいや哀しい目はしていませんでした、多分

皆さまのお手元には新年に届きます
どうぞ、お忙しい中ですが、少しお時間がほっこりできましたら
お手にとってご覧くださいね

さて、私はこれから・・・・
はい、残ったゴミの山と格闘
これが最後のオツトメでした


では、みなさま、どうぞよいお年をお迎えください
今年一年のご愛顧に心よりお礼申し上げます

ありがとうございました


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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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惨敗!「おっちゃん企画」

2012年12月26日 | のほほん同志Aの日常
今年も終わろうとしています。

1年をふりかえると、
果たせなかった目標の、なんと多いこと。

なかでも、達成どころか
どんどん遠ざかっている感のある目標が
「男性のお客様のご参加を増やすこと」。

圧倒的に女性のお客様の多い銀のステッキ。
最初はご夫婦でご参加いただいていたお客様も
「ひとりでも気軽に参加できるから」と
いつしか奥様ひとりでのご参加になっていることもしばしば。

これではいけないと今年の初め、
男性のお客様のハートを掴もう!
ズバリ、「おっちゃん企画」と題し、
皆でエイエイオーしたのでした。

結果は…惨敗。

先日、40名様を超えるお客様にご参加いただいた
1年のしめくくり、感謝祭ツアーも
男性のお客様のご参加はなんと…おひとり。

これは、まずい。とってもまずい。

何がたりないのか。
スタッフ全員、女性だからか。
男性のキモチが分からない私たちなのか。
むむむ…。


そんな複雑な思いの年の瀬、今日は年末のご挨拶まわりへ。
一通りまわり終え、最後にご近所の喫茶店に顔を出しました。

ママさんと、そのお嫁さんの
女性お二人でなさっているこのお店。

創業時から変わらぬ応援をいただいており、
今も道ゆく人に見えるよう
お店のガラス窓に「銀のステッキ」のポスターを貼ってくれています。

そうしてお世話になっておきながら、
私がお店を訪ねるのは数か月ぶりでしたが…。

「あら、いらっしゃい!!」

変わらぬ笑顔で迎えてくださるお二人。

ゆるやかにウェーブしたグレーの髪と
温かみのある女性らしいデザインのセーター。
お幾つになっても、こちらのママはとてもお洒落です。

嬉しくなって、お話のしやすいカウンター近くに席をとりました。

「お正月は、どうされるの? …あら、いらっしゃい!」

ママとお話をしている最中にも、次々とお客様が入ってこられます。

全員、男性。
そして、ひとり。
しかも、皆、銀ステ世代。
そのうえ、とってもダンディー!

「○○さんは、アメリカンね」

ママは、その皆さんのお名前はもちろん、
好みのお味も覚えておられるようでした。

カウンターでコーヒーを淹れながら、
お嫁さんもお客さんのお話に相槌を打っておられます。

カウンターにひとり。
こっちのテープルに、またひとり。
それぞれのテーブルに一人ずつかけているダンディーな男性のお客様は
まるでバーに来るように、このお店に来ておられるようでした。

お店のつくりそのものは、いたってシンプル。
でも、ママさんとお嫁さんの醸し出す、
なんとも女性らしくあたたかで、包み込むような雰囲気。

う~ん…
これですか、私たちに欠けているものは。

いくらスタッフ全員関西人とはいえ
「おっちゃん企画」なんて名づけている時点でダメですね。


わが身と照らし合わせ、
ちょっとほろ苦いコーヒーとなりました。



▼国内ツアー報告「沖縄、首里城際とグスクの風」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110617.html

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年の瀬のこたつ電話

2012年12月23日 | 見かけだおしNのつぶやき
「お電話ですよ、どこどこの誰さんから・・・」と
スタッフが回す電話

年の瀬にかかる、見知らぬ方からの電話は、たいてい
楽しいものではありません

で、私もついつい、そっけなく電話口に出ました
「はい、もしもし」

「娘がいつもお世話になっております」
から始まり・・・長い長いお礼の言葉が続きました

そうです、うちのスタッフのお母様からでした

これだけ聞くと、社会人になって、何も親御さんから、と
思われてはいけないので、付け加えます

もう、すっかり自分をもった、気ままな娘さんです
それに甘んじて、会社ではなくてはならない存在へ
勝手に移行してきました

でも、親御さんにとっては、そうではないですよね

「一度、主人とNさんを尋ねようかと話ていました」
「え?私のところにですか?」

「どなたか良い人いませんかね~」
「お母さんの知らぬところで、若い方は意外と・・・」
と、平然と答えながら、私って一体何者かしら?

でも分かるのです
この田舎な感じ
私も田舎っぺですから分かるのです
このまとわりつく温かな感じ

もう随分前のようでも、3年前でした
ご両親が、この銀ステの事務所、
いえ、マンションの一室に一度だけ訪ねて来られたのは・・・

「娘をよろしくお願いします」
玄関口で、中にも入られようとせず
お茶の一杯も飲まれず、ただ頭を下げられました
その日のうちに、彼女は、住む場所の相談もなく、
宝塚の地へ
身ぐるみひとつで越してきました

あぁ、その時、私は「銀のステッキ」を立ち上げ、
今あるスタッフの人生を巻きこんだことに気付いたのです

確かに、ご両親が訪ねて来られた際、私は言いました
「嫁に行かさないつもりはありませんから、ご心配なく」

その時のご両親の安堵の笑顔と、その後ろで、
仕事中には、ついぞ見せたことのない中学生の反抗期のような
テレ笑いと暴言を吐くスタッフをいま思い出します

そうか、私、約束をまだ果たしてないんだなぁ~

先日の感謝祭で同じテーブルについたお客様から
会社を立ち上げて何が一番辛かった、と聞かれました

何が?

びっくりしますが、思い出せません
忘れています

何が大変だったのかしら?

でも、いま、少しづつ思い出します

まさに裸一貫で、無鉄砲についてきてくれたスタッフの思い
それに答えていないこと、それが辛い?

いえいえ、それはないな

ただ、創業当時のことをしみじみ思い出しました

今年の正月は、帰省先で身を切る思いでしょうね
親戚縁者を相手に、これも処世術と、ガンバッテきなさい!

まあ、これしか今の私には言えません

ところで、
どなたか、うち可愛いスタッフに良い人
ご紹介願えませんでしょうか?

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人生に旅を

2012年12月16日 | Hの生きる喜び、それは
衆院選総選挙、現在開票中・・・
経済、消費税、TPP、原発、雇用、外交と
日本は問題山積み
各党主張は異なってはいますが
日本を元気に、経済活性化、安心して生活できる日々を!
みな、同じようなことを言っています

経済の大本が厳しい状況なのですから、
旅行業界だって、決して状況が良いとは言えません

さらに今年は、旅行業界の信用を揺るがす
あってはならない事件や事故が相次ぎました

いつにも増して、厳しい状況だと思います

そんな中、今年も感謝祭を催行することができ
41名の皆さまにご参加いただきました

例年のごとく、感謝祭をたくさんの方と過ごせる
これって、どれほど嬉しいことでしょう

「がんばってや」「応援してるで」
「これからが勝負やで」

そんな激励の言葉をかけて頂き、
ますます背中がピンと伸びました

こんな時代だからこそ、旅行に行くって素晴らしいことです

話はガラリと変わりますが、
今日、京都で行われている絵本作家の
「レオ・レオニ展」に行ってきました

「スイミー」が有名ですが、私が感銘を受けたのは
「フレデリック」というちょっと変わったねずみのお話

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冬に備えて、食べ物を集めたり、
藁を集めたりと、せっせと一生懸命働くねずみをよそに
じっと働こうとしない「フレデリック」

どうして働かないの?
と問いかける他のねずみに向かって

「ぼくは今、色を集めているんだ
冬は灰色の世界だからね」

「ぼくは今、言葉を集めているんだ
冬は長くて話のたねもつきてしまうからね」

そうして、長い冬がやってきました
ねずみたちがせっせと集めた食料を尽きてきて
藁もなくなってきました
寒くてお話する気にもなれない

そこでふと、ねずみたちは「フレデリック」のことを思い出します
「君が集めた色は?言葉は?」

「目をつむってごらん
燃えるような太陽の光
青いあさがおや、野いちごの緑の葉っぱ、
朱い芥子の実…」

そうすると、ねずみたちの頭の中には
色んな色が浮かんできて、体がポカポカと暖かくなってくるのです

「フレデリック」が話す言葉が
ねずみたちの想像力をどんどんかきたてて
最後は拍手喝采、となりました

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今から40年近く前にオランダで発行された絵本です
終戦後、世界の経済はどんどん発展していった頃です

レオ・レオニの言いたかったことは
時代における芸術家の必要性でした

生産性はないけれど、
社会に必要な存在

画家や作曲家、詩人がいなくても
世界はまわっていく…かもしれないけれど…

そこでふと「旅行」も似ているな、と思いました
必ずしも、生活に「旅」が必要ではありません
「衣食住」があれば生きていけます

それでも、「旅行」が人生にあれば
うんと「豊かに」生きることができます

人々は求めています

旅行業界を取り巻く状況は厳しい
銀のステッキは、小さな会社ですが
目の前にいるお客様の存在は限りなく大きく
その大きな心で支えられてここまでやってこれました

その優しさに甘えてはいけません
背筋を正す時です


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辻井伸行さんのコンサート

2012年12月11日 | のほほん同志Aの日常

先週末はピアニスト、辻井伸行さんの
ピアノコンサートのツアーに行ってまいりました。

盲学校在学中から注目を集め、
今から3年前には、アメリカのヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで
日本人として初めての優勝を果たした、あの辻井伸行さんです。

大阪のシンフォニーホールで行われたソロコンサート。
銀のステッキでも人海戦術で大激戦のチケット争奪戦に挑み、
なんとかご用意できたお席で、この日を迎えることとなりました。

コンクール優勝後、カーネギーホールを始め、
世界を舞台に活躍される辻井さん。

「盲目の…」と前置きされることはもう少なくなったそうです。


それでも、あえてその言葉を使いたくなりました。

というのはこの日の午前中に訪ねた大阪教会で、
牧師さんよりこんなお話を伺ったからです。

明治期に創設された日本でも最古級のプロテスタント教会。
大阪の中心部に現れる「赤煉瓦の教会」は
W.M.ヴォーリズ設計によるもので、築90年を数えるそうです。

ヴォーリズらしい、なんとも温かみのある空間で、
同じく温かな牧師さんの言葉や話しぶりに、
ご参加の皆さんからも質問がしばらく途切れませんでした。

「シンプルな…祭壇ですね」

一見、十字架やキリスト像の見当たらない空間を見まわして
あるお客様がそう仰いました。
その言葉に、牧師さんは静かにこう答えられたのです。

「目に見えるものを大切にしてはならない。
 それが、私たちの教えです」

目に見えるものを大切にしてはならない。

大切にすべきは、聖書の言葉であり、そこに込められた祈りである。


牧師さんの言葉は、宗派の違いを指してのものだったのでしょうが
私にはもっと普遍的な意味合いをもって、響いてきました。


目に見えるものを大切にしてはならない。

大切にすべきは、命あるものの言葉であり、思いである。


…ひるがえって私は、どれほど
目に見えるもの、形あるものにとらわれ執着していることか。


見えないのは不自由なこと。
そう思うのは、こちらの勝手な捉え方で、
もしかすると見えない方の世界というものは
私たちが視覚で捉え、そのことによって逆に囚われている世界観から
よほど自由であるのかもしれません。


「辻井さん、素晴らしかった!!」

頬を上気させ、興奮気味にホールから出てこられた皆さんのお顔に、
盲目のピアニスト、辻井伸行さんの見ている世界を思いました。

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