銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

大注目、スプラッシュ号!

2010年03月31日 | のほほん同志Aの日常
何年か前の誕生日のこと。

友人が、額縁入りの絵をプレゼントしてくれることになりました。

「どれでも好きなのを1枚選んで」と、何枚か並べた絵を見ると、
イラストメッセージとでも言うのでしょうか、
どの絵にもひと言が添えられています。

「人間だもの」みたいな、
人生訓のような、相田みつをのようなひと言はなんとなくパス。
1枚の絵(ひと言)に目がとまりました。

舞台中央で気持ちよさげに歌う一人の青年。
その絵の下には、こんなひと言。

『当然浴びるべきスポットライト』

これがいい、これにする、と即決で指さすと
「はは、それ選ぶと思った」 と友人。

その絵は今も、部屋に大切に飾っています。

とはいえ、ふだんスポットライトなんて、縁もゆかりもない生活。
でも、今日は違いました。

「我が街再発見」のツアー添乗で初めて乗った、
話題の水陸両用船、「スプラッシュ号」。

船とバスを足して2で割ったような不思議なフォルム。
黄色いアヒルのようなキュートな車体で、
神戸の街へと出発!

すると

すれ違う人、信号待ちの人、
みな目を見張り、注目し、ふり返り、
写メールを撮ろうとケイタイをあわてて構えます。

とくに、ちびっこたち。
棒立ちになって、ぽかんと口を開け、
ぶんぶん手を振ってくれます。

応えて、にっこり微笑み、優雅に手をふりかえす我々。

沿道から注がれる、痛いほどのこの視線。
…快感です!

皇族スマイルも板についてきたころ
80分の海と陸の旅はあっという間に終わり、
ゴールのメリケンパークに到着。

もともと乗っていた地味な色めの貸切バスに乗り換え、
次の訪問地へ向けて、
ふたたび神戸の街へと出発!

あれ? 何かが違うような…

思わずお客さまに嘆きました。

「沿道の人、もう誰も注目してくれませんね…」

『当然浴びるべきスポットライト』、
わずか80分のはかない夢でした。


▼行ってきました新世界 「ちんどん投げ銭ライブ」はこちら
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雪降る桜

2010年03月30日 | 見かけだおしNのつぶやき
雪でした
しかも吹雪いていました

薄いコートの襟をたて
ただひたすら下を向いて夜の家路を急ぎました

春なのに
春なのに 
おかしい

かじかむ手をこすりながら
足を早めます
雪はさらに強く降り始めました

ようやく我が家が見えてきました

ほっと
縮こめていた首を伸ばしました
頭上に何かの気配

街路灯の光に照らされ
雪を吸い込むようにある
桜でした

それは少しこわいほど美しい姿でした

雪降る桜

異常気象がもたらした
春の夜の不思議でした

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おかしな天気が続いております
お客様の中で体調を崩される方も少なくありません
皆さまどうぞお風邪など召されませんよう
くれぐれもお身体大切にお過ごし下さい
春はもうすぐそこです!

▼行ってきました下見報告「上海万博2010」はこちら
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春は、昭和の事務所から

2010年03月28日 | 見かけだおしNのつぶやき
能勢町、しかも亀岡に近い場所へ早朝出かけました

随分前に友人から
親戚の家でいらなくなった事務用品の処分に困っているから
使わないかと申し出がありました
もちろん即行
「頂戴!」

さて、長らく放置されていたと思われる事務所の用具
埃まみれでしたが
私には宝の山

「このコピー紙まだ使えるやん」
「クリップ、束であるけど、これもいいの」
「セロハンテープだ!ちょっとべっ甲色になってるけどイケル」
「ホッチキスの芯、全部いいの~」
「マジック全部新品やん」
などなど

何をやっているのでしょうか
確か机と椅子
大物を頂戴に上がったはずです
しかし・・・
消耗品の方についつい目がいってしまい
使えそうなものは根こそぎ?!頂いてきました

さて肝心の机と椅子
これがまた味のある、歴史を感じさせるシロモノ
ただ煙草のヤニに黒くなっているだけ、とも言いますが
きれいに掃除して、新たに我が事務所に置きました

完全に「昭和」です

少し英国風の、緑を基調とした仕事場でした
確かついさきほどまで(そうでもないか!)
それがこの事務机が入った途端
もうそこは昭和です

年度末とあって衣替えもいいかも知れません
私も明日からは
黒い袖留め(名称がわかりません、ほらよく昔の事務員さんが腕につけていた黒いゴム留めです!)
でもつけて仕事に臨みたいと思います

いけません
どうも懐古主義です、銀ステは・・・

▼新発表!旅サロンの日帰り旅行~和束の茶畑から旬の筍料理まで
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中止にして・・・お願い

2010年03月25日 | 見かけだおしNのつぶやき
ツアーのアイデアを下さるお客様から最近よくお電話が入ります
内容は・・・
「無理しないで、あのツアー中止にしてよ」
「人数少ないと、しんどいわ、なんか気を遣うし」
「せめて10名は参加者いて欲しいから」
そんな内容です

旅の発起人となったら
何かと気疲れする、ということでしょう
でも
「集まらないなら中止して、中止して~」と
連呼されても・・・
まだ先のツアーですよ!
もう少し集客させて下さい、と
反対にお願いしたいところです

ただ、このことが
かえってお客様の負担になっているのでしたら
再考の余地ありですね
なかなか難しいです・・・

世代的なこともありますが
顔の見える旅サロンの旅――をうたっていますので
銀ステの所帯を知った方も多く
「旅行を申し込む」
本来ただそれだけで良いはずのお客様が
「申し込み少なそう、私が申し込んだらかえって無理するのでは・・・」
「それでは気の毒だし」
「だったら早めに中止して!」

・・・

「考えすぎです~!!」

私たちは、現在、旅サロンにご入会下さっている
会員の皆さまからのお声でなりたつ旅行会社です

「○○へ連れて行って」
そのお声が私たちの原動力、いえ生命線です
ですから
少人数の旅は、私たち銀ステの力不足なだけです
もっと言うと
こじんまり家族旅行のような旅は、「旅サロン」の目的でもあります

サービス業でありながら
お客様に気を遣わせる、銀のステッキ旅行
反省・・・いえ
ありがたいなぁ
感謝の方が大きいですね

せっかくのリクエストが無駄にならないよう
魅力ある旅に仕立てるのは私たちの役目
これからもどしどし課題を与えて下さい
お願いします!


――先のお客様へ 
あのツアーはまだまだ募集します
だって、ご本人より
もはや企画したスタッフが浮かれていますから
添乗に行く準備をもう始めています
確か夏の旅でしたが・・・



▼「別子銅山に行ってきました」ツアー報告はこちら
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韓国版 “田舎に泊まろう”

2010年03月24日 | のほほん同志Aの日常
キム・ギドク監督による韓国映画、『春夏秋冬、そして春』。
山あいの湖に浮かぶ寺の、ある修行僧の一生を
移ろう四季になぞらえた妖しくも美しい作品です。

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韓国の山深く。
大地を白く覆う季節はずれの雪。
1台の車が、山のなかの一本道を
奥へ奥へと走っている。

やがて山間に湖が現れ、車は止まった。
湖の前には、寺と見まがうような築300年の旧居。
ダムに沈む運命だったのを高台に移築したのだという。

門にはなぜか、「虎」という文字とハングルの張り紙。
異国の人間がその門をくぐろうとすると、
中からやせた犬が飛び出し、
よそ者の姿に怯えてけたたましく吠えた。

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こちらの光景、先に述べたおどろおどろしい韓国映画のワンシーン
…というわけではなく、

実は先般、帰国した
「韓国版“田舎に泊まろう”」での一こまです。

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(犬に吠えられてのつづき)

先を歩いていたお客様が振り返り、戸惑い気味に尋ねられました。

「今夜はここに泊まるの?」

…はい。

「トイレは…(ぐるりと見渡して)…外か。雪のなか歩いていくのね」

…はい。ちょっと、ちべたいですが。

「夕食は何時から?」

…はい、今オモニが作っています。
用意ができたらお寺の鐘を鳴らすそうです。



春うらら、「韓国の田舎でのどかな民泊体験」は、
寒波到来と、俗世と断絶したようなロケーションにより、
ほとんど「冬の山寺で修行僧体験」の状態。

『春夏秋冬…』の主人公に自分を重ね、
すっかり映画のヒロイン気分にひたる一夜が明けて
さて皆さんの反応は…?

なぜか、すっきりと輝くような笑顔!

「私、ときどき1週間ほどこもりに来ようかしら」
「うん、ここの食事なら血圧も下がるし、邪念も落とせるしね(笑)」

やはり、皆さんも「修行僧」の気分だったようです。



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