銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

2009年の折り返し地点

2009年06月30日 | のほほん同志Aの日常
出勤2日目。
退職後、鈍っていた曜日の感覚がようやく戻りつつあります。

今日は6月30日。1年の折り返し地点。
2009年の前半が終わりました。

どこかで読んだのですが、
6月30日は、「今年前半の大晦日」。
7月1日は、「今年後半の元旦」。
これまでの半年を振りかえり、これからの半年に思いをはせる、
大切な節目の2日間として気持ちをリセットするといいそうです。


というわけで、今年1月から6月までを振りかえると…

   会社をやめた。会社を作った。引っ越した。

思い出すだけで、はぁ…しんど。
勢いだけで突っ走った6ヶ月。
もう一度やれと言われても、ちょっと無理かも。

さて、明日は7月1日。
後半戦の「元旦」です。

もう一度やれと言われてもできないような、
怒涛の、そして充実の半年間にしたいものです。

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幻のサロマ湖100kmマラソン

2009年06月29日 | のほほん同志Aの日常
やれやれ。
なんとか無事、初出勤の1日が終わりました。

まだ新しい朝の太陽のもと出勤し、
会社を出るころには、とうに日が暮れている――。

1日に「夕方」がないこの感覚、なんだか懐かしい。
久しぶりに勤め人に戻った感じです。

退職してから昨日までの約2ヶ月。
ほぼ毎日欠かさなかったのが、夕暮れどきのジョギング。

夕暮れどきというのがポイントで、
赤から紫へ、刻一刻と変わる空の色を眺めながら走るのが
私の健康法にして、最大の精神安定剤。

しばらくはこの夕焼けジョギングともお別れかと思うと、ちょっと残念。

走りはじめたそもそものきっかけは、あるラジオ番組。
北海道に「サロマ湖100kmマラソン」なるものがあり、
上岡龍太郎さんが完走したと聞いたこと。

当時はまだ10代後半、
「上岡龍太郎に走れるなら、私だって」 と思ってしまいました。
…この無謀さが、いつも失敗のもとですね。

その頃、北海道にどっぷりはまっていたこともあり、
「サロマ湖100km、ぜったい走るぞ!」と、気分は盛りあがる一方。
さっそく申し込むべく、本屋で『ランナーズ』なる雑誌を立ち読みすると…

――知らなかった。
100kmマラソンって誰でも出られるわけではないのか。
参加資格として、42.195km フルマラソンの完走者、とある。

「フルマラソンじゃないのよ。100kmマラソンに出たいのに…!」
内心、大いに不満でしたが仕方がない。
あくまで100kmマラソンへの通過点として、
オーストラリア留学中、ゴールドコースト・マラソンに挑戦しました。

留学生仲間を誘ってはみたのですが、みんな “No, thank you” ということで、
参加したのは、ネタ作りのためにわざわざ日本からやってきた
物好きな友人ひとりだけ。
どちらが完走できるか、豪華ディナーを賭けて勝負することに。

準備万端で迎えた大会当日。
スタートは朝の6時半。
…まずその時点で、眠い、体が重い。

スタートラインには上岡龍太郎さんや間寛平さんら、
著名人や有力選手の姿もちらほら。
山ほどいる一般ランナーはその後ろにびっしりひしめき、
まるで花火大会のような混み具合。
号砲も聞こえないまま、のろのろと走り始め、
10分以上走って、ようやくスタートラインにたどり着いたときは悲しかった。

そして3時間後。
…マラソンって、こんなにお腹へるの?
今まで経験したことのない空腹感に襲われている私の横で
場慣れしたランナーさんがウェストポーチからバナナを取り出し、
むしゃむしゃ食べながら走っている。

「たしかリュックの中にマフィンが残っていたよなぁ」
思い出したとたん、100kmマラソンのことはどこかに消え去り、
頭のなかはマフィンでいっぱいに。

足はまだまだ動いた。
けれどもマフィンの誘惑には勝てず、
あえなく20km地点でリタイアしてしまいました。

驚くべきは、私の友人。
たいしてトレーニングもしてないくせに
7時間あまりで意地の完走(完歩?)。
さすが、飛行機代かけて来た人は違います。

悔しさ半分、「おなか減らなかった?」と聞くと、
「ふらふらしてたら、沿道の人がバナナをくれた」とのこと。
どうやら勝負の分かれ目は、バナナだったようです。

――以来、フルマラソンには挑戦してません。
なぜって、そもそも集団が苦手だからひとり気楽に走っているのに、
あの人混みにはちょっとゲンナリ。

やっぱり、夕焼け空を眺めながらのジョギングが一番です!

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これじゃあ、まるで「15の夜」

2009年06月29日 | のほほん同志Aの日常
明日はいよいよ我らが城、事務所に初出勤。
久々に、ちょっと緊張してきました。
例えるなら、そう、中三の冬。マラソン大会の前日の気分。

前の旅行会社を退職してから、はや2ヶ月。
毎日、何やかやで忙しくはしてたけど、
ジョギングも欠かさずしてるけど、
確実に体はなまっています。

体力(というか集中力)もつかしら。
はぁ、不安…。

中学生のときのように、カバンはちゃんと準備して枕元に。
資料にも目を通した。
着ていく服も、ハンガーにかけた。
お茶セットとマドレーヌも入れた。

あー、でも宿題ができてない…!
本当に中学生の気分です(涙)

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「ナガオカ」の友

2009年06月28日 | のほほん同志Aの日常
●彼女との思い出その1
→学生時代、ゼミ合宿で信州へ。
 寝台列車のお金をケチって、2人でひとつのベッドに寝た。

●彼女との思い出その2
→当時、はまっていた心理学者、河合隼雄氏の講演会へ。
 最前列で身を乗り出して聴く私たち2人に感銘を受けたのか、
 講演後、河合氏の方から握手を求めにきた!

●彼女との思い出その3
→ある日をさかいに大学に来なくなった彼女の家に行き、
 一緒にパンをこねて焼いて食べた。


――そんな彼女の結婚式に招かれたのは4年前のこと。

「ナガオカで式を挙げる」というもんだから、
「はいはい、長岡京ね。京都の手前の」と思ってたら、
なんと新潟の長岡市!

関西からは日本海沿いに特急列車で1日がかり。
いやはや遠かった…。
しかも、道中ずっと気が重かったのは
長岡名物の箱入り「柿の種」と引き換えに
半ば無理やり押しつけられた友人代表スピーチ。

でもやるからには、ありきたりな挨拶ではつまらない。
誰よりも本人にとって、はなむけになる言葉を送ろうと
ちょっと場違いかもと思いながら、
思い出の河合隼雄氏の言葉を引用してみました。

曰く――

結婚とは流れる川に2本の杭をたて、そこに網をかけるようなもの。
2本の杭が近ければ網をかけるのはたやすいが、得られる魚は少ない。
杭が遠く離れていれば、網をかけるのには大変な苦労を伴うが、
獲れる魚は格段に多くなる。

関西育ち、街育ちの彼女が、はるか新潟の旧家に嫁ぐのは後者に近い。
苦労もあるでしょうが、その分、実り多い結婚生活になるでしょう、云々。


あれから4年。

夜、その彼女と久しぶりの長電話。
「夏にはいよいよ旅行会社オープンよ!」と報告。
起業は苦労もあるけど、その分成長できるはず。
あのときの河合先生の話と一緒よね~。

一方、彼女はというと…
夏が終わる頃にはひとり新潟の地を離れ、再スタートを切るそうです。

あらま。
…でも、それもあり、か。
自分の現状、馴染んでいること、それを変えないのはある意味、簡単だし楽。
あえて再び川を渡り、せっかくかけた網をはずす作業も、ときには必要なのかも。

「考えに考えた末の結論は絶対に正しい」
彼女の決断にエールです。

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がんばれ自転車青年!

2009年06月26日 | のほほん同志Aの日常
東へ西へと役所に通う日々。

くらくらするような日差しのなか、
ぽーっと信号待ちをしていたときのこと――。

ん? いま何か変なものが横切ったような…

あわてて目を凝らすと、
マウンテンバイクにまたがった若い青年。
愛嬌あるいがぐり頭に、チェックのシャツというラフな服装。

自転車のサイドには、
黒いマジックの文字が、太く大きく踊っています。

「ただ今、日本一周旅行中!」
「~お仕事、何でも手伝います~」

なんとまあ!

かつて、ほんの一瞬だけ
「チャリダー(自転車乗り)」をやってた頃の記憶がよみがえり、
懐かしさに思わず駆けよりたくなり…。

でも、瞬発力は確実に落ちてます。
すでに自転車は、はるか先。
後ろ姿をずっと目で追い、
「がんばれ青年!」と心でエールを送るにとどめました。

あぁー、でもほんと、役所とのアポなんかすっぽかして、
旅の話を聞きたかったなぁ。
アイスコーヒーの一杯もごちそうして。


それにしてもあの青年、
あと1週間はやく私の街を通ってくれていたら。

先週は、自力で引越しの真っ最中。
「自宅にあるものを再利用」
エコといえば聞こえはいいけど、
できるだけ何も買わずにすまそうと、
業者も頼まず、巨大なプリンタや本棚を、えっちらおっちら2階まで。
若い男手をあれほど欲していたのに。

青年、今はどのあたりやら。
文字通り、ほんの一瞬の出会いでしたが、ちょっと気になります。

自転車ならだいたい1日100km。
わかっているのは、海に近く山にも近い私の街を
東から西へと走っていったこと。

「銀のステッキ旅行」が本格スタートする頃、
あの青年は、自分の決めたゴールの地をふんでいるのかもしれません。

がんばれ青年!

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