銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

名ばかりの「銀の・・・」

2012年10月30日 | 見かけだおしNのつぶやき
ここ何年かご利用いただく、ご一行様のバス旅行
今年も日帰り旅行をご依頼いただきました

何度も行程を変更し、吟味に吟味を重ね
結果、行き先も当初とは
全く異なる場所となりました

下見も、もちろん行きます
内容の差し替え、数回に及ばず

まあ、ずぼらな私の手配としては、何度となく
変更を余儀なくされ・・・
電話も毎日のようにかかってきました

私の心叫び
「勘弁、もう、これくらいでええや~ん」
はい、お叱り覚悟です!

でも、もちろんそれではあきません

こちらのお客様(幹事さま)には確固たる思いがありました

ご高齢の方ばかりのご旅行です
しかも、銀のステッキの会員さまより
さらにひと世代上のお客様ばかり

例えるなら・・・
今回、訪問したお茶席でのこと

皆さまを前に
裏千家の大御所なる(?!)方が現われ、
お茶を点てながらの会話

「こう見えても私、今年85歳になります」

・・・・(無言)

多分、普段でしたら
どど~ん、と、どよめきが起こり
「え~?見えない、まさか、まさか!!若いわね~」
なんてことになるのでしょうが、

でも、こちらのご一行さま
微動だにせず・・・・シーン

ご理解いただけましたか?
そんな皆さまとの日帰り旅行でした

話は戻り、旅行までの手配ではかなり右往左往

で、気心しれた、その幹事さまに私、つい言ってしまいました

「そこまで、気を遣わなくていいんじゃないですか?」

すると、その方

「〝来年また”が、気易くいえるわけではないの。
 だから、この、一瞬、今年の旅を大切にしてあげたいの」

毎年「やさしい旅」をテーマに旅を組まれます

たいてい、上っ面の、浅はかな私の企画は撃沈です
でも、毎年ご利用いただくのです

そこに、この幹事の方の思いを感じます

「銀ステさんのお客様は、何だかんだご自身で旅に出られるでしょう。
でも、いつか次のステップがきますよ。その時・・・」

そう、その時、本当の意味で
「銀のステッキ旅行」の名に恥じない旅
それがご提供できるかを、教えていただいているようです


〝銀のステッキ”を手に旅に出ていただきたい、
その思いは変わりません

まだまだ私たちは旅の途中のようです

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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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休日の訪問客

2012年10月27日 | Hの生きる喜び、それは
久しぶりに迎えた
完全フリーの週末

一人は沖縄へ、
一人は長崎平戸へ
一人は大阪愛殊幼稚園のサロン会へ
一人はワンコインウォークの下見へ…

そして私はと言うと
誰もいない事務所で、
えっちらおっちらと事務仕事を片付けていました

週末の事務仕事は、ドンドン進み
次々と片付いていきます

アレも、コレも、やってしまっとこ!と
次を仕事へ手を付けようとした時

「ピーンポーン」

あれ、郵便屋さんかな
ラフな格好で扉を開けると

「お元気です…かな?」

あら、お客様

「すみません!今日は定休日なもので
こんな変な格好で…」

実際、見るもおぞましい普段着とスッピン
まさか週末にお客様と思わず勢いよく扉を開けてしまった…

「ようやく、身体も調子が戻ってきましてな
ちょっと、挨拶に来たんですわ」

ピシッとスーツ姿
ステキなステッキがとてもよく似合っています

こちらのお客様、実は御年86歳
今年の5月、急に病が見つかり緊急入院
一時は高熱のあまり意識不明となったそう

「こりゃもう、お迎えが来たと思いましたわ」
「不思議なもんで、じわじわと治ってきましてな、
やっと、普通に歩けるようになって
一度、お宅に挨拶しとこう思て来たんですわ」

まぁ、わざわざそんな…
ありがとうございます

普段着もスッピンもすっかり忘れ
ついつい、話し込んでしまいました

何でもよくご存知の方で
未だ知識欲も旺盛

特に歴史に関しては人一倍お詳しく
どこぞで現地説明会があれば即出向き、
あちらで落慶法要があれば必ず行き、
イベントや講演会にも積極的に参加
生き字引のような方です

お話好きな方です
こんな、無知な私に対してもトーンを変えず

「戦前はな…」
「今の政治はアカンで」
「毛沢東の時代はな…」
「ワシら子供の頃はまだまだ」(戦前の話が始まる)
「現役の時は部下300人近くおってな…」
「今の歌舞伎役者は…」

へぇ・・・
なるほど・・・
そうなんですか・・・

お話に相づちを打つのが必死
私がついていける話はほとんどなく
戦前の話が出てきた時には
全くもう、お手上げ状態です

それでも、どんどんお話が続きます

お申し込みや、旅行の相談、支払いなどで
来られたわけではなく、

-元気でやってますよ

それを伝えるためだけに来てくださった
それも、快復早々、銀のステッキへわざわざ

何にも分かっておらず
ただひたすら相づちしか打てていないこの私に
色々とお話を聞かせてくださった

そして時折、ニコっと笑う顔が
優しく無邪気に見えて

私は、御年86歳のお客様に
愛おしささえ感じるのです

「確か…初めてお宅と一緒に行ったのは
白鷺城でしたな、
アレはえらかったですわ
今なら行けてへんやろな
行っといて良かったですわ」

必ず、そう、必ず、
かつて日帰りバス旅行で初めてご一緒した時のことを
思い出して、お話してくださるのです

「ま、そういうことですわ
休日に、えらい邪魔しましたな
また、来ますさかい」

そう言って、最後ににっこり笑って
ステッキ片手にゆっくり背を向けられました

激動の時代を生き抜いてこられ
いろんな歴史が刻み込まれた背中です

数十年前は、その背中を包み込むスーツ姿に
畏れ多く近寄れなかった人が多かったことでしょう

今は、そっと手を差しのべたくなります
少し丸くなられた背中を
歩き去って行かれる姿を、
私はじっと見送っていました


▼海外ツアー報告「カナダの紅葉ツアー報告」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110617.html

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京都から鞍馬火祭りの実況中継です

2012年10月22日 | のほほん同志Aの日常
恐ろしい…とうわさの
鞍馬の火祭りからついさっき帰ってきました。

無事に!

ほっ

心のそこからの安堵のため息です。

担当者からは事前の打ち合わせで
大丈夫です、下見はばっちりですから!と太鼓判。

じゃぁ自分で行ってよ~、とはこちらの心の声。

お客様からも
どうしたの、今日はえらく静かじゃない?
とお声をかけられるほど、ナーバスになっておりました。

なんといっても公的なHPにも
「危険と隣り合わせが魅力の鞍馬の火祭り」
と紹介されているぐらいです。

火の粉をかぶるので、ナイロン製の服は避けてください、ともあります。
しかも夜の京都、寒い、冷える、トイレ少ない!
(私にとっては大問題!)

そして何より私をおののかせたのは
実際に訪ねた人のこんなひとこと。
「すんごい人出でギューギューづめ。圧死する」

……。


どんどん憂鬱になって迎えた今日この日。

でも…いいお祭りでした、とっても。

もとは平安半ば、世の乱れを案じた朱雀天皇が
御所におまつりしていた由岐明神を鞍馬に遷宮し、
その松明行列に感激した鞍馬の方々により
現在に至るまで伝えられてきたとされるお祭りです。

地元・鞍馬の方々がこのお祭りを大切に、大切にしていることが
その表情からわかりました。
(見よ!この臨場感たっぷりのボケボケ写真)

祭りの男衆ってどうしてあんなに素敵なのでしょう。
むき出しの肌を火の粉にほてらせ、
肩には刺青を思わせるような
鮮やかな色合いの極端に短い羽織。

ヨチヨチ歩きの小さな男の子も、
反抗期の中学生も、
年頃の青年も、
長老みたいなおじい様も、
みんなみんな、惚れ惚れするほど粋でした。

暗闇にほのかに横顔を浮かび上がらせる
火の力かもしれませんが。


余韻のままに京都駅前のホテルに無事到着。

まだまだ元気いっぱいで、
足取りも軽くお部屋に戻られる皆さんを見送り、
ほっとして私も部屋へ。

鏡をみると、髪には白い灰。
鼻の頭はススで黒い点々。

…ひどい顔。

祭りの主役は、やはり男たちです。
そして、蛍光灯は明るすぎて無残です。


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バリ島→韓国→そして、うふっ

2012年10月21日 | 見かけだおしNのつぶやき
秋をしみじみ感じる間もなく、
しっかり季節の狭間恒例!
風邪をひきました

これで自身の衣替えは終わりました

で、秋深まる中、次は沖縄・・・

これでは夏に逆戻り?
トランクの中見はそのままでいいのかしら?
と、まあ考える間もなく、あれよあれよと旅立つことになるでしょう

それにしても、まだ身体はキムチ漬けの中で、少し沖縄を思い・・・

銀ステでは、初の沖縄上陸!
嬉しいですね
私、沖縄、というか、島が好きです

昨日たまたまTVでみた、北極圏の民・イヌイットの生活でも
「自分都合ではなく、自然都合で生きている」
の言葉に、すごく納得したものです

沖縄は、そこまで過酷でないにしろ、島の生活は
常に「必ず」の言葉が通用しない
自然が主(あるじ)です

必然、ケ・セラ・セラ精神が芽生えます

思いのままにならない、自然への畏敬と共存
それこそが、島人の「おおらかさ」に繋がっているのでしょう

その、なんともだだっ広い包容力が沖縄の魅力なのです

なので、日々が忙しいほど、へとへとなほど、
沖縄への旅の価値が高まり、
すっぽり癒された~い!!となります

サウナでぎりぎりまで、ふぅーふぅー言いながら我慢をした後の
ぎんぎんの生ビールのようなもの(違うか?!)

沖縄の旅は、ご褒美なのです

で、今月に入ってから、どのスタッフともロクロク顔を合わせることなく、
隣は何する人ぞ、状態な昨今、
皆が、まあ頑張っているのですが・・・

はい、特権乱用です

私目が、このご褒美旅行券をもぎ取りました
って、仕事、仕事ですよ、もちろん!

あ~三線(さんしん)の音が聞こえてきましたよ

う、う、辛抱、辛抱

明日も、机上の塵に埋もれながら、
ぎんぎんの沖縄を思うことにします


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温泉トラウマ

2012年10月18日 | のほほん同志Aの日常
すっかり寒くなりました。
秋冬の足音とともに恋しくなるのは温泉です。

いまさらあえて宣言することでもないのですが、
温泉ってほんとうに良いですね。

銀のステッキには温泉大好き女がいるため、
私があえて手を出す必要もなく、
ゆえに熱心に企画をすることも、自ら進んで訪ねてみることもなく。

まれに添乗で温泉にいっても、
すぐにのぼせてしまいそうで
そそくさとカラスの行水だったのですが…。


ここにきて突如、温泉に目覚めました。

というのも、10月に入ってからというもの、温泉ツアーつづき。
しかも、とってもお湯がいいのです。

まずは、群馬の湯めぐり旅(草津温泉、四万温泉、伊香保温泉)。

つづいて、青森・秋田の紅葉(奥入瀬渓流温泉、十和田湖温泉)。

もう、毎晩の入浴が楽しみで楽しみで…。


そして思い出したのです。
かつては温泉大好きな、妙にませた(老成した)子どもであったことを。

記憶の糸口となったのは、
紅葉の八甲田山で通り過ぎたある温泉宿でした。

「ん、この風景、見たことあるような…」

帰宅後、母に聞いてわかりました。

「あぁ、酸ヶ湯(すかゆ)温泉ね。
 小学校の夏休みに行ってるわよ」

記憶の底からよみがえりました。

総ヒバ造りの千人風呂。
たしか混浴でした。

160畳もの広さに、いくつもの湯船。
混浴にもひるむことなく、
「ぜんぶ入ろう」
そう思ったことまでは覚えています。

聞けば、10歳の私はひとりで風呂に行ったまま、
なかなか部屋に帰ってこなかったのだそうです。

心配した親が見に行くと
脱衣所でぐんなりひっくりかえっている子どもがひとり。
がんばりすぎて、ただの湯あたり。

おんせんってつかれる~

そう思ったのを覚えています。

今にいたるカラスの行水は、あのときのトラウマですね。

でも、いまや楽しみは次の九州での温泉ツアー。
いつのまにかトラウマは、すっかり克服できているような気がします。



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