夏、甘茶の花が咲き誇ることで知られている、建仁寺の塔頭の霊源院に
今年新しく「鶴鳴九皐」という名前の庭が完成し、
さっそく見学にいってきました。
和尚さんがとても丁寧に、かつユーモアたっぷりにお話してくださり、
皆さん縁側に足をおろしてお話に耳を傾けておられました。
庭はむかって左側からインドのヒマラヤに見立てた石から、
真ん中あたりの中国の上海に見立てたお茶の木、
そして右の方の日本に見立てた場所には鶴と亀と、
霊源院をぐるりと囲うように仏教の伝来を表現した庭になっていました。
そして鶴鳴九皐とは、鶴は深い谷底で鳴いても、その鳴き声は天に届く。
つまり賢人は身を隠してもその名声は広く世間に知れ渡るという四字熟語です。
仏教伝来、鶴鳴九皐、、、なるほど。
かくめいきゅうこう?と最初は読み方すら不安だったこの庭の名前に
急に深みがましました。
そして禅のおはなしもひとつしてくださり、
なんだか意外でしたが、世界で一番有名な日本語は「禅」だそうです。
禅のひとつに「そういうものだ」ということばがあるそうで、
これは決して諦めのことばではなく受け入れることばだということ。
人生予期せぬことが次々と起こります。
コロナ禍の今も然り、
「そういうものだ」とぽつり呟き前に進むしかないのです、
たとえ時間がかかったとしても。
なんだか背中をそっと押されたような気がしました。
私もですが、お客様も同じお気持ちだったようで
深く頷いておられる方、メモをとる方と、
お庭観賞から思いがけず学びの場となったのでした。
とはいえ、お腹は空くもので、、、
お昼は天ぷら八坂圓堂で名物なんばの天ぷらに舌鼓。
もろこの天ぷらも...お腹も心も満たされた1日でした。
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