銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

そういうものだ...

2020年11月30日 | 眼力Kの圧、ハンパない

夏、甘茶の花が咲き誇ることで知られている、建仁寺の塔頭の霊源院に

今年新しく「鶴鳴九皐」という名前の庭が完成し、

さっそく見学にいってきました。

 

和尚さんがとても丁寧に、かつユーモアたっぷりにお話してくださり、

皆さん縁側に足をおろしてお話に耳を傾けておられました。

庭はむかって左側からインドのヒマラヤに見立てた石から、

真ん中あたりの中国の上海に見立てたお茶の木、

そして右の方の日本に見立てた場所には鶴と亀と、

霊源院をぐるりと囲うように仏教の伝来を表現した庭になっていました。

そして鶴鳴九皐とは、鶴は深い谷底で鳴いても、その鳴き声は天に届く。

つまり賢人は身を隠してもその名声は広く世間に知れ渡るという四字熟語です。

 

仏教伝来、鶴鳴九皐、、、なるほど。

かくめいきゅうこう?と最初は読み方すら不安だったこの庭の名前に

急に深みがましました。

 

そして禅のおはなしもひとつしてくださり、

なんだか意外でしたが、世界で一番有名な日本語は「禅」だそうです。

 

禅のひとつに「そういうものだ」ということばがあるそうで、

これは決して諦めのことばではなく受け入れることばだということ。

人生予期せぬことが次々と起こります。

 

コロナ禍の今も然り、

「そういうものだ」とぽつり呟き前に進むしかないのです、

たとえ時間がかかったとしても。

 

なんだか背中をそっと押されたような気がしました。

 

私もですが、お客様も同じお気持ちだったようで

深く頷いておられる方、メモをとる方と、

お庭観賞から思いがけず学びの場となったのでした。

とはいえ、お腹は空くもので、、、

お昼は天ぷら八坂圓堂で名物なんばの天ぷらに舌鼓。

もろこの天ぷらも...お腹も心も満たされた1日でした。

バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…  
銀のステッキ旅行 TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
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富山の底力

2020年11月29日 | Hの生きる喜び、それは

当社ではすっかりおなじみ、「富山一万三千尺物語」列車の旅

次から次へと新しい観光列車が生まれる中、
変わらぬ人気を保ち続けています

今日も、天然の生け簀「富山湾」からあがった新鮮なネタを
寿司職人が列車に乗りこみ、せっせと握って提供

「旨い寿司が食べられる列車」が独り歩きしていますが、
それ以上に、アテンダントさんのおもてなしが良かったと
多くのお客様の後日談

列車に乗り込む際、「銀のステッキです」と言うやいなや
アテンダントさんが飛び出してきて
「あ~銀のステッキさん、お待ちしていましたよ」
「Tさん(手配担当者)にいつもお世話になっています
ささ、案内しますので、こちらへどうぞ!」

あれよあれよという間に、列車はスタート

あいにくのお天気で、お目当ての立山連峰は雲の中でしたが
心地よい接客と居心地に
2時間の乗車があっという間

寿司だけじゃない、一万三千尺物語の魅力が分かったような気がしました

「ガラスの街、富山」の集大成、ガラス美術館へも行きました

富山と言えば「薬」
薬を製造すると必要になるのが、「薬瓶」
=ガラス

戦前には富山駅を中心に熔鉱炉を持つガラス工場が10社以上あったといいます

ガラス作品もさることながら、

圧倒されたのは、美術館が入っている摩訶不思議な建物


設計は隈研吾さん

ズドーンと、6階まで吹き抜け
光を取り込み、反射しあい、建築自体がガラス芸術のよう

薬からガラスへ、富山、なかなか頑張っています

1日目のお弁当も美味でした

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みたびの小豆島

2020年11月28日 | のほほん同志Aの日常

小豆島を訪ねること三度めにして初めて気づきました。

オリーブに醤油蔵、そうめん。

これほど産業がある島も珍しい。

観光目線でいえば、海はもちろんのこと、渓谷をもつ山もあります。

二十四の瞳、八日目の蝉など、よく知られる小説の舞台でもあります。

淡路島の十分の一の面積ながら、

その淡路島と海岸線の長さがほぼ同じという小豆島。

「働くところは、なんぼでもあるんです」

という島の若い人のことばが印象的でした。

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近江のかくれ里は意外なところに...

2020年11月26日 | 眼力Kの圧、ハンパない

随筆「かくれ里」の著書白洲正子さんは、

銀のステッキのお客様からも人気があり、

ゆかりの地を巡るツアーは人気でこれまでもよく行っていたと

先輩から聞いていました。

 

今回は少し久しぶりとなる「かくれ里」を訪ねる旅です。

 

向かった先は、「かくれ里石の寺」に紹介された紅葉うるわしい教林坊です。

小堀遠州が手がけた名勝庭園、

石と苔の庭に真っ赤な紅葉の絨毯が敷き詰められた様子は圧巻です。

けれど街道筋からはずれてひっそりたたずむ...かくれ里の姿はいずこへ、

今やすっかり有名に、そして人気の紅葉スポットになっていました。

なのでほんとうのことを言えば、

写真に人が入らないように角度を工夫して撮りました。

大型バス、たくさんの人、フランスからテレビ取材の人まで、

それも納得の美しいお庭なのですが、

久しぶりにこられた方は「もうかくれ里じゃないね」となんだか寂しそうでした。

 

ところで、お昼は湖香六根(うかろっこん)という、

名前もユニークな湖国の旬のお料理を楽しめるお店へ。

 

バスが入れない小道にあるので、地図を頼りに歩いて向かったのですが

あれ?

お店がない...

それもそのはず。

お店は、民家にひっそり溶け込んでいました。

親戚の家に遊びに来たような、そんな気持ちにさせられるアプローチも

期待値が上がっていきます。

縁側から見える中庭も素敵で、

京都が引き算のスッキリしたお庭に対して、

商人の街、近江ならではの足し算盛りしたお庭が特徴と教えてもらい、

その象徴がお化け灯籠、そんな近江のお話を聞きながら

湖国ならではの食材や、ご近所さんの栗、芋を使ったやさしいお料理を

楽しみました。

近江では「アメさん」の愛称で親しまれているビワマス

薬膳黒米にゅうめん

清水芋(シュウズイモ)のフリット

糠漬け近江牛の出汁茶漬け、などなど。

あまりに居心地がいい空間に気づけば予定よりだいぶ長く寛いでしまいました。

 

どなたかが、ぽつり。

「こここそかくれ里ね」

思いがけず素敵なかくれ里に出会い、

白洲正子さんもこんな風にして近江に魅了されていったのかな、

なんてちょっと気取ってみたのでした。

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強がりでもなんでもないのです。

2020年11月25日 | 見かけだおしNのつぶやき

今朝ばったり逆瀬川の郵便局でお会いしました。

ご主人の介護が続く中、お会いするたび、ずーと、すっぴんです。

念のために言うと、ものすごくおしゃれで個性的な方。

でも、最近は、それどころじゃないのが分かります。

そんな方が、私を見とめるなり、一言。

「大丈夫?」

そして、

「絶対無くならないでよ」

ですって。

もう!〇〇さんこそ、それどころじゃないでしょう!

 

再び思い出すのは、こちらのご主人。

逆瀬川駅の階段下で、うっかり受け取ってしまった当社のモノクロのA4チラシ。

地元で女の子(当時?も違ったけど・・・)が始めたみたいだから、

「応援したって」

そう奥さまに仰ったそうです。

 

奥さまは魔女ならぬ、たいそう顔の広い方でした。

現在ご本人は、そのご主人の介護真っ只中。

大変な中で、こちらのことを心配いただいたのですが、

おかげさまで、その多岐にわたる交友録から、

今なお随分助けていただいています。

「あの人は、〇〇みたいなツアーが好きよ」

「〇〇さんさえ押さえたら、もう芋づるね」

「〇〇さんにも紹介しておいたから」

営業的攻略法も時短でしっかり教えていただき、

そして最後に

「私も日帰りで早く帰れるのにはなるべく参加するね」

 

春からずーっと。

コロナ禍は、私たちにとっては何も変わっていません。

だから、メディアの語る(煽る)一喜一憂の日々はそもそもありません。

でも変わらないお客様の声。

これだけが、よりどころ。

雑音に振り回されることなく、

お客様が安心して楽しい旅に出かけていただくこと、それだけです。

 

コロナと共に、旅行業に携わっています。

もう一度そのことを、私たち自身が理解しようと思います。

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