銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ドイツの、今ごろになっての楽しみ方

2011年01月31日 | 見かけだおしNのつぶやき
旅というのはホント波及効果が高いといいますか・・・
いつまでも楽しめるものです


先月のドイツ旅行で現地ガイドさんが
「日本人にとっては、とても誇り高いことです!」
と語気を強めて、私たちにアナウンスされたこと

昨夜の「情熱大陸」の放映でもわかるとおり、
すっかり時の人となった
香川選手の話

はい、この度のアジア大会でも大活躍のサッカー選手のことです

スミマセン(苗字しかわかりません)

毎度、この手のことには疎い私ですが
さすがに、この度の日本人の目覚ましい世界的躍進、
さらには若人たちの激闘、
キラキラ輝く姿には、
もちろん私でも、世間並みに感動させていただきました


ドイツ現地で、ガイドさん曰く、
「安い買い物をしたと、連日ドイツのスポーツ紙をにぎわしている日本人」
と、確かに何度か話していたような・・・

しかし、私を含め、お客様も、どうやらサッカーには全く興味がない様子で
異国で活躍する、無名選手のサクセススト―リーにも

ふ~ん

鼻をならしただけでした

そして、そのこともすっかり忘れていた頃、
再び、その選手の名を知ることになり、
この度の一連のニュース映像の中で
怪我をして、ドイツへ帰国する彼の姿を見るにつけ

「そうそう、香川はドイツでも活躍の・・・現地では名の知れた・・・」
と知ったかぶりをしてみたり

しかも、まるで本人に会ってきたかのように・・・

これも、旅の醍醐味でしょうか?!

まさか、サッカーで(興味のない)、
ドイツの旅の余韻に再び浸ることになるなんて

ひとつ終えた旅の波及効果はゆるゆると
長く、じんわり、形を変えながら、広がっていき、

そして
「あ~やっぱりいい旅だった」と、
なるようになっているのかもしれません、ね
今回そう思いました


▼「JR五能線とストーブ列車の旅」ツアー報告はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20101110.html

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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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タスマニア強化月間

2011年01月30日 | のほほん同志Aの日常
海外添乗に行くたびに思うこと。

「あ~、もっと英語、勉強しとけば良かった…」

毎度その後悔をくり返すので、昨年の夏、
一念発起して英語の個人レッスンを受け始めました。

これはと思った講師に、つてを頼って拝み倒し
格安で、月に2~3回。
仮にその名を、ジョンとしましょう。

勉強よりも遊びたいたちなので
続くかな…と一抹の不安があったのですが、
ジョンが年若でオトコマエなのが良かったのでしょう。
立派につづいています。

今月は自ら「タスマニア強化月間」と題して
いつもの倍、レッスンしてもらいました。

というのも、来月から…いえ、4日後から、
オーストラリアのタスマニア島に添乗なのです。

5泊6日、山小屋に泊まり歩きながら59km。
大自然のなかを歩くというオーバーランドトラックの旅。

想定されるのは、ひたすら歩く道中での
地元タスマニアのガイドさんとお客さんとの橋渡し。
タスマニアの大自然についての知識が問われます。

というわけで、先週のレッスンはタスマニアの基礎知識編。
タスマニア島の地質と植生の特徴について、
そして絶滅危惧種のタスマニアンデビルについて
ムズカシイ論文を読みました。

…が、ただでさえ科学的素養がないうえに
英文なので、さっぱりちんぷんかんぷん(泣)。

で、今日は、より実践的にということで、
想定される英語問答にトライ。

「あの花は何? あの山は何?」から始まって
「平均気温は? 平均降水量は?」
「この木は常緑樹か落葉樹か?」
「紅葉はするのか? 冬には雪は降るのか?」
「この乾燥した大地で、植物はどんな自衛策をとっているのか?」
「森林限界はどれぐらいか?」
「なぜ、ここの山はこんなにガレ場ばかりなのか?」

なかには
「これは蛇の足跡(?)なのか、それとも風のいたずらなのか?」
といった、「え、なにコレ」という奇問もありましたが…

さすがジョン、プロフェッショナルな人気講師、
概ねにおいて「あぁ、こんな質問、来る来る!」というのを、
用意周到にしっかり準備してくれていました。

でも、私のこれまでの海外トレッキングの経験上、
ひとつ、足りない質問がありました。

「ねぇ、お客さんから必ず出てくる質問がないよ」

何やと思う?との私の逆質問に、う~ん…と考え込むジョン。

分からんかい?

それはね…、「あとどれぐらい歩くの?」

Oh! と膝を打つジョン。

さらさら…と “Are we there yet?” とノートに書き、
デモ コレハ コドモノ モンク、 シツモンジャナイ

続いてさらさら…と、“How much further do we have to go?”
コッチハ オトナノ フヘイ、 コレモ シツモンジャナイ

“How much further do we have to go before the next break?”
コレデ ヨウヤク ジョウホウ エルタメノ シツモンネ


ははぁ、なるほど! 

と今度は私が膝を打つ番で、
「あとどれぐらい歩くの?」は、つまり
文句や不平であって、質問ではなかったわけですね。
知らなかった…!

さて、そうこうしてる間に、出発まで秒読みに入りました。

ジョンとの特訓の成果はいかに?
ご一緒する皆さん、想定外の質問はどうかご勘弁下さいね。


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谷川俊太郎の世界

2011年01月27日 | のほほん同志Aの日常
百年前ぼくはここにいなかった
百年後ぼくはここにいないだろう

あたり前な所のようでいて
地上はきっと思いがけない場所なんだ

(谷川俊太郎 「朝」より)

******* * ****** * ****** * ****** 

これまで縁遠かった世界が
急ににっこり歩み寄ってくる季節というのがあるもので
私の場合、ここ1年のそれが「詩」です。

そのなかで最近、読むようになったのが
詩人の谷川俊太郎さん。

たしか中学・高校の教科書にも登場していたと思いますので
…実に云十年ぶりの再会です。

谷川俊太郎さんの詩のテーマは
「生きること」と「愛すること」(たぶん)

詩というものの本質なのか、
恋の詩、愛の詩がやはり素敵なのですが、
それは各自、手にとっていただくとして
詩集から気に入ったものを3つ、
ご紹介させていただきます。

******* * ****** * ****** * ****** 

「まんじゅう」

 まんじゅう いくつくう
 じゅうろく くう

 まんじゅう いつくう
 しじゅう くう

 まんじゅう どこでくう
 どうちゅうで くう

 まんじゅう どうくう
 むちゅうで くう
 
 まんじゅう うちゅう
 しきそくぜくう

******* * ****** * ****** * ****** 

「黄金の魚」

 おおきなさかなはおおきなくちで
 ちゅうくらいのさかなをたべ
 ちゅうくらいのさかなは
 ちいさなさかなをたべ
 ちいさなさかなは
 もっとちいさな
 さかなをたべ
 いのちはいのちをいけにえとして
 ひかりかがやく
 しあわせはふしあわせをやしないとして
 はなひらく
 どんなよろこびのふかいうみにも
 ひとつぶのなみだが
 とけていないということはない

******* * ****** * ****** * ****** 

「百歳になって」

 百歳になったカラダに囚われて
 タマシイはうずうずしている
 そろそろカラダを脱いでしまいたいのだ
 古くなった外套みたいに

 「おいおい」とカラダは言う
 「おれを脱いだらおまえはどうなる?」
 「ふわふわどこかへ飛んで行きます」
 なんだか嬉しそうにタマシイは答える

 カラダはぶるぶるふるえて怒る
 「生き残るのはおまえだけか?」
 不思議そうにタマシイは答える
 「そんなに死ぬのが嫌ですか?」

 窓の外は今年も桜の花盛り
 その上の空はどこまでも青く限りなく
 カラダは足腰の痛みも忘れて叫ぶ
 「生きたい生きたいいつまでも!」

 その生きたい自分は誰なのか
 カラダなのかタマシイなのか
 生れる前のことを思い出したい
 ヒトの形になる前のこと

 生れる前にも自分がいたら
 死んだ後にも自分はいる
 「死んだら死んだで生きていくさ」
 私の好きな草野心平さんの言葉です

 タマシイとの対話にくたびれて
 カラダは寝酒をすすって布団に横たわる
 夢のなかでカラダはすっかり軽くなり
 赤んぼみたいに笑いながら空を飛んでる

******* * ****** * ****** * ****** 

どうでしょう。
私、3つ目の詩なんて、もう大好きです。

素朴な疑問。
こんな詩を詠む人は、
毎日なにをどう感じて暮らしてるんだろう…。

喜怒哀楽をすっかり飛び越えた
まるで妖怪のような好々爺なのか。

それとも煩悩まる抱えのまま齢を重ねた、
ひとりの人なのか。

谷川俊太郎さん、御年79歳だそうです。


******* * ****** * ****** * ****** 

来る3月6日(日)、谷川俊太郎さんと、
その息子さんで音楽家の賢作さんによる
「詩と音楽のコンサート」があります。
谷川俊太郎さんの言葉と音の世界にふれてみませんか。

ご希望の方は下記をご覧のうえ、
メール・お電話でご予約下さい。
残席わずかです。

▼「谷川俊太郎 詩と音楽のコンサート」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20101110.html

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カレーショップの幸福

2011年01月26日 | 見かけだおしNのつぶやき
カレーショップにいました

スタンド形式の
横並びの椅子に腰かけ、荷物のやり場に困っていた、その時


ガヤガヤ

何やら右奥から小さなざわめきが聞こえました

新たな来店者が席に着いたようです
店員さんに、親しげな様子?
こんなチェーン店にもおなじみさんがいるのかしら・・・
その程度の意識


今日は贅沢にポーチドエッグをトッピング!

「この半熟具合、なかなかなもんでない」
にんまり、ぽってり卵をかなりの高揚感をもって崩した、その時

ガヤガヤ

二度目のざわめき

でも、今はこの黄身がとろりと音立てる
ぷるぷる卵に全神経を注ぎたい

無視、無視

「スパイスのきいたカレーのルーを
スプーンに4割、ご飯は3割、となると卵は・・・」
一番おいしい食べ方を一人あれこれ、ほくそ笑みながら
今まさに、口に、そのささやかな幸福を手に入れようとした、その時

耳に届いたのです
そのオヤジが発した言葉が、今度はしっかりと

『森の手前や』

森の手前、ってカレーショップでまず聞かないセンテンス

♪ある日、森の中、熊さんに出会った♪
童謡がぐるぐるリフレイン
 

誘惑に負け、ついに、そのざわめきの方向を見てしまいました



「だから、森の手前やん、わからへんか」
――困り顔の店員さん

沈黙

「林やん、ハ・ヤ・シ」
――嬉しそうなオヤジ

「あ!」
――思わずオヤジに乗ってしまい苦笑いの店員さん

オヤジは大仰に
「すまんすまん」と手を振りながら頭を下げます


そして
照れくさそうに、でも、自分の発した言葉に全く後悔なく、
美味しそうに出たきたハヤシライスを頬張るのでした

それはそれは幸福な顔でした

どうやら、オヤジのトッピングは
毎回これなのでしょう

そうして
私も中断された、目の前の幸福に再び向き合うのでした

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もし銀ステスタッフがドラッカーのマネジメントを読んだら

2011年01月26日 | Hの生きる喜び、それは
私、2011年仕事用の目標とは別に、
個人の目標を立てています

「一月、一冊」

これは大人としてかなり恥ずかしいのですが、
昨年を振り返ると、一年で読んだ本の冊数

…え、ウソ? 一桁 でした…

昔はよく読んでいたのになぁ
“趣味は読書”何かの履歴書にそう書いた記憶もあります

というわけで、今年は二桁!を目指すべく、
「一月、一冊」を掲げました

今月はお客様からお勧めいただいている本がありました

昨年ベストセラーとなった
『もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの「マネジメント」を読んだら』です

“マネジメント”と言いながら表紙が
“萌え系”なので、最初はちょっとひいていました

お客様の薦めがなければ、まず手に取らないであろう一冊

ところがところが!
読み始めると途中でやめられなくなり、
何と一日で読み切ってしまいました
そして、終盤、この普段から冷めた私の目頭が
アツくなっていたのです!

まず、この長~いタイトル
“野球部マネージャー”と、“経営のマネジメント”
をかけるなんて、ダジャレにしてはきついでしょう!
いえいえ、これが本気なのです
実に理路整然と、二つの絡ませながら
経営の本質について説いていくのです
 
ピーター・F・ドラッカーは
「マネジメントの巨匠」とも呼ばれた人物

内容はタイトルそのまんま
弱小野球部の女子マネージャーと部員たちが
ドラッカーを読んで、甲子園を目指す!!という
なんとも単純なコンセプトの青春小説ですが、
この本、見た目だけで判断すると絶対に損します

何と、あのダイヤモンド社のドラッカー担当が、
「ドラッカー関連本としては、いちばん完成度が高い」
と絶賛し、かつ長年ドラッカーの翻訳を務めてきた
上田惇生さんが推薦するという、
じつに本格的な一冊なのです

設定が多少強引な部分もありますが、
ストーリーの中にドラッカーの格言が散りばめられていて、
マネジメント超初心者の私でも
ぐいぐい小説の中に引き寄せられるのです

なかなか面白い内容の上に、
マネジメントの勉強にもなり、
さらに、今月の「一月、一冊」目標も無事達成

来月は、原本「ドラッカー」に挑戦しますか!
オススメの本があれば、是非また教えて下さい(^^)

▼「新春、マラッカの風吹いた」ツアー報告はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20101110.html

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