銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

苦渋の決断

2018年09月27日 | Hの生きる喜び、それは

「またか・・」
ガックリと首を垂れました

この夏は、災害続き
今月も、大雨、台風、そして関空の閉鎖・・・と続き、
列島を襲う未曾有の災害はこの小さな旅行会社にも、大きな影響を与えました

今さら神頼みといっても遅いですが、地元に帰って厄払いに祈祷、
そして、私の部屋の真っ白な壁に唯一ベタベタ貼っている御札に
毎朝、手を合わせているにもかかわらず、(これはこれで怖い)
また、当たってしまいました

9月30日出発「北八ヶ岳トレッキング」のツアー
2泊3日の山歩き、恐ろしいほどのドンピシャリの台風ルートに
もはや為す術無く、中止することにしました

思い入れの強かったツアーだっただけに、残念で、残念で・・・

中止するのは簡単です
実際、訪問先からも「この天気予報であれば、まず中止でしょう」
「天候にはあらがえないですよ、今年は仕方ないですよ」

どこからもそう言われました

天候にはあらがえない―

そんなこと、言われなくても分かっています
こんな時、誰もが言うセリフですから

でも、でも、中止にはしたくなかった

銀のステッキのツアーは、星の数ほどある旅のひとつじゃないんです
一年に一度、オンリーワンの企画です

去年の秋、山歩きのツアーでお客様からアイデアをいただいたところから始まりました
こちらの一方的な内容ではなく、お客様と期日やルート、行程の相談をし
資料もたくさん送っていただき、一緒に創り上げた企画でした

一年前からあたため、年明けと同時に発表すると、何と一気に20名様近くお申し込みが集まりました

その日に向けて、皆さまも体力作りに励んでくださり、
もう数日後に、出発を迎える予定だったのです

今年ダメなら、来年がある
なんて簡単に言いますが、皆さまにとって一年がどれだけ大きいか

「中止です」のお電話をした時の皆さまの反応は、というと、、

「もしかしたら(台風が逸れる)、があるかもしれないから
お金は返金しないで!ギリギリまで待ってるから!」
「また来年計画してくれるのなら、それまでこのお金、預かっておいて。利子つけておいてね」
「1日2日でも日をずらして、せっかくだから行きましょうよ」

ガックリした後すぐに、とても前向きに受け止めてくださいました
その度量の大きさ!

最初から最後まで、皆さまと創ってきた企画だったんだと、あらためて感じました

でも、この旅は終わりではありません

来年秋、もちろん計画する予定ですが、
万に一つでも可能性が残されているなら、皆さまと一緒に待ってみたいと思います

週末の奇跡を!!

そして、ひとりも欠けることなく、皆さまと北八ヶ岳を歩く日が来ることを!!

 

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バス旅行、ハンドメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.co.jp

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先輩、それはお客様。

2018年09月26日 | 眼力Kの圧、ハンパない

久しぶりのラヒホツアーで、

本日向かう先はびわ湖テラスです。

銀ステの中でも上級生の方々(宝塚歌劇風に!)が、

ご参加されるラヒホツアーですから、

車の乗り降りや、現地で過ごす時は添乗員の手が必要です。

「本当に私ひとりで大丈夫でしょうか?」

「目も手も経験値もなにもかもが足りていない気がしますが...」

と、先輩との打ち合わせではいつも不安になってしまいます。

そして緊張したまま当日の朝を迎えるのですが、

実は私はラヒホツアーの添乗がすごく好きなのです。

どっちやねん!

という声が聞こえてきそうですが、

ラヒホツアーに参加されているお客様は一体感と言いましょうか、

車の乗り降りの時は、きまってお互いに支え合って声をかけあいます。

「こっちに椅子あるわよ!」と座る場所を見つけるのも早いこと!

チームワークがとっても良いのです。

 

今日のびわ湖テラスでも...

メインテラスまでの道のりが思いのほか段差があり、

カフェから眺めることにしました。

お客様は、それぞれに席につき景色を楽しんでおられます。

けれど、びわ湖テラスの魅力は、

テラスとびわ湖の水面が一体化して見えること。

せっかく来たからには、見てほしいと思い、

あちこち段差のないところを探して回りました。

すると雨がパラパラと降り出してきたのです。

ぎゃ!

私がラヒホツアーで1番避けたいもの、

それは段差でもなく渋滞でもなく「雨」、、、、、、

 

「どうしようー!雨が降りだしてきた...

止むまで待つべきか、いや、止まないかもしれないから

小雨のうちにバスまで戻るべきか、

そしたらお客様が濡れてしまう、どうしようどうしよう、

とにかくカフェに戻ろう」

とプチパニックの添乗員が大慌てでカフェに戻ると、

入り口にお客様全員が私を待ち構え!?

なんで?

 

「どこ行ってたの?雨が強くなったら困るから戻りましょう。

私達は時間がかかるから急がなくちゃ」

添乗員があたふたする間に、皆さんで的確な判断をくだされ、

あとは、未熟な私を笑顔で待っておられた訳です。

一丸となって!

なんと素晴らしいチームワーク。

 

はぁ〜悔しいですが、数式にすれば、

『新米添乗員<銀ステ常連のお客様』

これ、間違いないです。

ひとり立ちした今、

アクシデントを前に、先輩に指示を仰ぐ間もない時、

こうして、いつもお客様に育てていただいていることを感じます。

それでいいのかって?

銀ステはOKですよね?先輩!

...OKだそうです!

いえいえ、甘えることなく早く一人前になれるよう頑張ります。

そして、バスに戻るやいなや土砂降りの雨!!

「早くバスに戻って正解!私達ついてるわ」と歓喜に沸くお客様の横で、

「止むまで待ちましょう」と、もし言ってしまっていたら。

その時の自分を想像して、、、ひとり青ざめる私でした。

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NYからただいま❤️

2018年09月24日 | 見かけだおしNのつぶやき

正直言います。

 

今回の旅は、少々、どころじゃなくだいぶん緊張しました。

アジア一辺倒の私がなぜか、

ありがたいことにヨーロッパに行く機会を得て、

もちろん、どちらも好きな場所ですが。

でも、こと仕事、添乗になると、やっぱり慣れた場所がいいわけで。

かって知ったように案内できる安心感!は大事です。

 

フランス、イタリア、スペイン。

今考えると、家族・友人の協力で、一度はサンプル旅に出ていました。

つまり、プライベートで一度は行ったことのある地。

もちろん、プライベートと言っても、下見意識があってのこと。

よって、その後何度と行く機会を得たヨーロッパの旅を、

まずまず慣れた感で案内できたのでした。

 

でも、でも、です。

今回のNYは、怖かった。

もう、何年ではなく、自身がうん10年ぶりの訪問。

さらに、自由旅行(行き先を決めていない)

他人同士の集まり。

羽田発。

出発の日まで、国内旅に追われ。

銀ステ初の訪問地。

嘘!

怖かった理由は、ただ一つ!

英語です。

 

NYだしなぁ。

ガイドさんがいない、魔の2日間、どうすべか。

私自身、仕事で英語が母国語の国に行くのが、実は、初めて。

しかも、ここがすごいと自分でも呆れるのですが、、

フリータイム、自由気ままな旅を楽しみましょう!が、

この企画の最大テーマ。

それに賛同いただいてお申込みくださった皆さん。

私の恐ろしくも後退した語学力で、旅を遂行しなければなりません。

 

本当に旅の間際まで、ドタバタで、

でも時折、今回の添乗のことが胸をキリキリ押し上げて、、、、

 

で、私のせめてもの行動。

図書館で、『旅先で困らない英会話』を2冊借りました!

今や、ネットでその手のものも容易に手に入るでしょうが、

いえいえ、それこそ時代錯誤。

もう、レンタルで、簡単に翻訳機を借りられる時代ですもんね。

 

お客様のため、それも必要かと思いながら、

すみません、出発まで余裕がなくって、結局紙媒体ひとすじ。

今時の受験生もしない豆単語覚える状態で、NYへ出発しました。

 

さて、もうオチです。

飛行機で、二冊の、

「誰でも」的キャッチのついた英会話本を読んで望んだNY。

文章を読んでですよ!

で、結論、まあまあいけました。

 

そうかぁ。

ここは移民の国。

人種のルツボが、キャッチでした。

多国籍なんですよね、トランプタワーがあるNYは!

 

だから、みんな、オリジナル英語を駆使していて、

アワワ英語の観光客にも、包容力バツグンで、

ああ、これぞNY!

懐の深さを感じました。

 

毎度言っていますが、言葉は話さないと忘却のみ。

それでも、不思議。

図書館で借りた、日本的会話集でも、十分役立ちました。

思い出してくるんですよね。

必要不可欠文は!

あ、また「文」って言っちゃた。

 

30年も前にNYでお勤めだったお客様。

言葉はすっかり忘れたわ、と仰っていました。

でも、たった、5日間で、

今日、最終日の朝、ホテルでの朝食場所で。

「ナフキンをお願い」

「私は、オレンジじゃなくて、トマトジュース」

しっかり自己主張されていました、もちろん英語で。

 

ハッタリでも、なんとかやりすごせましたよ。

銀ステ初のNY。

次回は、10年くらい住んでる感で案内できそうです!?

 

このたびのサンプル企画にお申し込みいただいた?

勇気ある皆さまにお礼申し上げます。

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私って地味!?

2018年09月22日 | 眼力Kの圧、ハンパない

太陽の塔の内部見学会へ行って参りました。

 

「人も多く、駅から少しあるから、当日は目立つ服で行ってね」

と、前日に先輩に言われ、

それは困ったな、、、

 

なぜなら、新人の私はまだまだお客様に顔が売れていないので

皆さんが添乗員を見失ってしまったら大変です。

そこで、普段は黒やグレーの服ばかり着ている私ですが、

今日は張り切ってオレンジ色の服を選んで集合場所へ向かいました。


「というわけで、今日は私がよくわかるように目立つ色の服で来ました!」

と朝の挨拶ではりきる私にすかさず、

「どこが、目立つ色や〜!茶色やんか〜!私の方が目立ってるわ〜!」
とお客様から総ツッコミを頂きました。

え、うそ...これ茶色?

私の「派手」はお客様には「地味」ようです。

またひとつ勉強になったところで!?

太陽の塔へ向かいました。

お客様は48年前を懐かしんで思い出話に花を咲かせておられました。

「女房とは結婚前で、デートで来たな」

「子どもが1歳だったからすごい人やったけどベビーカーを押して来たわ」

「就職1年目やったんや」

様々な思い出が詰まった万博、

そのシンボルであった太陽の塔の内部が公開されるということは

お客様にとっては当時へタイムスリップするような思いなのでしょう。

普段ならエレベーターを使われるお客様も、

「今日はしっかり見ておきたいから頑張って階段登るわ」

とその意気込みを感じます。

新しい経験を求める挑戦の旅はもちろんのこと、

思い出の場所を再び巡って当時の気持ちを呼び起こす

そんな旅も素敵だなと思いました。

そして、そのどちらもが

お客様の元気の源となっていることを感じたのでした。

あ、ちなみにこれが今日の私の服です。

地味ですか??

 


【北海道150年記念企画】

伝統の打瀬船、北海シマエビ漁と十勝川

さようなら夕張支線と晩秋の優駿ロード


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011で始まる電話

2018年09月21日 | のほほん同志Aの日常

きのう、朝一番で電話が鳴りました。

習慣で、電話機のディスプレイに表示された電話番号を見ると、
「011…」で始まっています。

011…ってことは、北海道だな。
かといって、近々に迫っている北海道のツアーはないし、
どこからだろう…と思いながら、受話器をとりました。

今年たいへんお世話になっている北海道開発局のご担当者、Tさんからでした。

北海道命名から150年となる今年。
銀のステッキ旅行では、北海道開発局の「公共施設見学ツアー」を
一年にわたって実施しています。

これまでにも、知床横断道路の除雪作業、
200万都市札幌の生活用水を提供する豊平峡ダムや定山渓ダムなどの
特別見学を組みこんだツアーを実施してきました。

そして9月の下旬には、工業都市・室蘭のもうひとつの顔、沖合漁港を見学する予定でした。

そこへ、このたびの大地震です。

お客様からのキャンセルも入り、やむなくツアーを中止することになりました。

「北海道の観光が、大打撃を受けていまして…」

開発局のTさんからのお電話は、そんなことばで始まりました。

そうですよね。
新聞で読んで、ずしりと重い気持ちになっていました。

小さな当社でさえ、ツアーを一本中止。
そのことで、ホテル2軒と、夜景クルーズ船と、飛行機と、
3日間、身体を空けてくれていたジャンボタクシーをお断りしました。

「観光という点では、道内全域、どこも問題ないぐらいに回復しているんです。
 ですので、中止になった今回のツアー、
 再設定していただけないかどうか、状況をお伺いしようと思って」

そんな、お電話でした。

正直、とてもうれしかったのです。

ちょこちょこ数は重ねてますが、送客数としては微々たる人数の銀のステッキに、
そうしたお電話をくださる。

でも逆にそれが、北海道の打撃の大きさをあらわしているようにも感じられました。

「秋のシーズンに…。もう観光が、北海道の大きな産業になっていますので」

そう仰って、電話を切られました。

そうでした。
秋は、北海道から降りてくるのでした。
日本でいちばん早い紅葉は、9月に入ると、北海道の大雪山のてっぺんから始まります。

徐々に徐々に下界へと降りていって、今頃はふもとの木々も色づきはじめたころでしょう。

いいなぁ。

また、北海道に行きたくなりました。




(2015年9月15日、紅葉の大雪山)


【北海道150年記念企画】

伝統の打瀬船、北海シマエビ漁と十勝川

さようなら夕張支線と晩秋の優駿ロード


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