銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

小景異情

2015年02月28日 | 見かけだおしNのつぶやき
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらば

室生犀星:小景異情


あら、こんな詩が浮かぶなんて、、、、


ツアーで実家近く、いえ、もろに実家に帰るツアーの
添乗に出ました。

田舎に帰るのは実に二年ぶり。
と、周辺に告げると、随分と驚かれました。


『なんでですか?私なんか実家に帰るの大好き!』

スタッフ皆が言葉は違うにして、似たようなことを言いました。

そりゃそうだ。

たいがい私の田舎嫌い所以と思われますが、、、
でも違うんですよね。

これは、誰もがいずれはとおる経験かもしれません。

お客様の多くは理解される方ばかりで
「そんな気持ちもあるかもね」と。

田舎が嫌いで嫌いで、とにかく都会へ出たかった若い私。

それでも、大人になって街で暮らすようになっても
自分の都合で田舎に帰っては充電(リフレッシュ)して、
また大好きな都会へもまれに出て、

その繰り返しだったような・・・

そんなことができたのは、
そこに、父や母がいたから。
人のぬくもりがあったから。

いま無人になった家が、私の勝手で長らく放置されています。
そして、重くのしかかっています。
さらに、そのことからずっと逃げています。

これって、、
日本で今や問題視されている案件のひとつと聞きます。

人って記憶が残るっていう厄介なものを
背負っているんですよね。

幼い頃の記憶って、何でしょう、
ちょっとした現実逃避もあってか
「あの頃」っていう言葉が、なんだか
随分いいものに変わっているんですよね。

おかしいですね。

私も、ご多分にもれず・・・・そんなことで。

故郷は、うっとおしくも溢れる記憶によって
今はモノ悲しい場所でしかありません。

久しぶりに、思いがけず帰省してしまったわが故郷。

自分で言葉にするには、なんでしょう
少々こっ恥ずかしいのですが、
ちょうど、代弁してくれる詩を思い出しました。

室生犀星の偉大なる詩を引用して、
今日も明日も、、、、逃げるとします。

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ニュージーランドから帰国したら… ねぎが待っていた

2015年02月27日 | Hの生きる喜び、それは
むせかえるほどの大自然
大好きなニュージーランドにどっぷり浸って
その気分のまま伊丹空港に到着したところ…

センパイが出口で「皆さんおかえりなさい!」と迎えてくれた
その脇に、大きな段ボール箱

中身の“ブツ”の先っぽがその大きな段ボール箱から
飛び出して存在感をアピール

緑色の長い葉っぱが見え隠れ…

もしや… まさか… やっぱりー!!

ネギです
岩津ネギです
朝来の岩津ネギです!

この日ちょうど「岩津ネギツアー」が出発していました
その添乗が終わり、そのまま空港に直行してくれたらしいのです

「皆さまお疲れ様、はいはい~このねぎ持って帰ってくださいね!」
「鴨はないんですけど、はい、どうぞ!」

両手にスーツケースとかばん、背中にリュック
時間も遅く、長時間のフライトから帰り、くたくたの皆さま
さっさと身軽に帰られたいはず
(それはいくら何でも、センパイ!皆さま困られるんじゃ・・)

と心の中で思ったのも一瞬
すかさず、お客様
「あら!まあ、嬉しいわ!立派なねぎね~
 どのねぎにしようかしら… こっち、いやコレにします」

もしかして、真剣に選んでおられます!?

「今晩はあっさりうどんにしようと思ってたから
 ねぎをいただけるなんて、助かるわ~ありがとう」

手提げかばんに押し込むお客様

ビニール袋もないので
かばんにブスッとさされる生の岩津ネギ

ニュージーランドの帰り、ですよね、皆さま?

スーツケースをガラガラと押しながら
肩にかけたかばんからネギが見え隠れする皆さまの後ろ姿が
実はこの旅行で一番印象に残っているかもしれません

この瞬間、私は完全に「夢の国ニュージーランド」から
ネギ香る日本のふるさとに帰ってきました


やっぱり癒されました、この羊顔に

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銀ステ、知名度アップしてますか

2015年02月26日 | のほほん同志Aの日常
今日はツアーがてんこ盛りという意味では、
今年一番の忙しさでした。

1、先週から引き続きニュージーランドへ
2、岩津ねぎの地獄焼きバスツアー
3、宝塚歌劇「黒豹のごとく」A席ランチ付きプラン
4、宝塚歌劇「黒豹のごとく」B席ランチ付きプラン
5、神戸のスペイン料理「カセント」

銀ステのスタッフは総勢5名ですから
一目見て、全員出動!の事態です。

とくに3と4の宝塚歌劇は、今日1日で、
総勢70名様のご参加をいただきました!

途中、事務所も留守にしながら、
夕方には近場ツアー(3,4,5)に出ていたスタッフが事務所に戻り、
顔をみあわせほっと一息、互いの労をたたえたのでした。

でも、そんなこんなで、今日の郵便物の準備が遅れてしまい、
集荷に来てくださった郵便局の方を玄関先でお待たせすることに。

なんとか今日の郵便でと、舞台裏でばたばたと
封筒の宛名書きをしたり糊付けしたりしているときに、
郵便局員の方のケイタイが鳴りました。

その方、電話に答えて曰く

「あ、いま、銀ステで待ってるところです」

思わず手を止め、顔を見合わせるスタッフ3,4,5。

へぇっ 「銀ステ」だって! 


銀のステッキ旅行、略して「銀ステ」。

この銀ステという言葉、私たちはもちろん使います。
お客さまも、よく使われます。
業者さんのなかにも…ときどき。

でも、郵便局の方に言われたのは初めて!

宝塚中央郵便局内で、「ギンステ」なる言葉が認知されている――
ひょっとして銀ステ、知名度アップしている?

略称って、愛称でもありますものね。
これはとても嬉しい驚きでした。

それにしても、略称がぴたっと決まる、
これっていいネーミングです(と自画自賛)。


ちなみに今年のお正月には新潟へ遊びに行ったのですが、
駅の食堂でメニューを見て??となりました。

イカ焼き定食、刺身定食、イワシフライ定食
…どの定食にも「うおこし!」の文字。

これ、何の略称か分かりますか?

新潟よいとこ、この週末、また行ってきます。
分かった方には、「うおこし!」で作った何かをプレゼントします。


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何気ない今日という日が...

2015年02月25日 | T字路をまっすぐ行ってみたら
午前中は事務所に缶詰で、
パソコンと電話とを往復する時間が続いていました。

お昼は、スタッフが川西で買ってきてくれた、
美味しいサンドイッチをいただきました。

そのサンドイッチのお供は、
先日、ご来店のお客様が持ってきてくださった、キューバの写真です。



青い空と日本と全く違う町の風景、そして、人々の笑顔...
写真を眺めながら、頭の中は、キューバへとひとっ飛び!

写真ってじっくり見ると、一枚一枚が何かしら語りかけているよう。



『こんな写真を私も撮りたいな』
厚かましくも、そう思いました。

写真一枚で、いくらでも会話が続き、
そこに写る人の気持ちも表しているようで、
お昼のわずかな時間が、あっという間に過ぎていきました。

キューバってどんな国だろう?
キューバには、どんな人が住んでいるんだろう?
(とりあえず、行ってみたらいんじゃない?)これは心の声。

私には地図を見ないと分からない国だった場所が
うーんと近く感じることができました。

おかげ様で、、、
午前中の私と午後からの私は、全く別物になりました。

先輩に、「今日は冴えてるね」と言われたのも
あの写真のおかげかもしれません。



何気ない今日の日が、色鮮やかなキューバの色彩になりました。

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八ヶ岳倶楽部の方が、、

2015年02月24日 | 見かけだおしNのつぶやき
皆さんご存知の柳生博さんプロデュースの
信州・八ケ岳倶楽部のスタッフの方がご来店くださいました。

何しに?

ひと月前にアポの電話があったのですが、
その時も

はぁ~

気の抜けた返事をかえしたような、、、

しかも、そのアポをちょっと忘れていました。
ごめんなさい。

で、予定どおり、本日ご来店いただき、、

はて何かしら。

趣旨は、まぁ、、結局わからなかったのですが(笑)

だって、別に星のひとかけらの旅行社・銀ステに営業されなくても、
全国区から訪ねる方がある人気の場所なわけで、、、

一応、『こんなこともしているので、云々』と
お仕事めいたお話もあったのですが、、、

ほぼ、営業内容は右から左だったのです。
(相手が悪い、私、自然が不得手なんです~スミマセン)

素敵な八ヶ岳の四季の写真集&小動物の命を
見せてくださったのに、
気の利いた、感嘆文が出ないのです。

う、う、う

バードウォッチの良さが、だいたい私ワカラナイのです。
双眼鏡を合わせる段階で、ギブアップ、、、

本来は、自然への造形深い、他のスタッフに
会いに来てくださったのですが、、、
ただいま、これまた自然胸いっぱいのNZ添乗中。

なので、せっかく遠路ご来店くださったのに、相手が私では
なんとなく、噛み合わず、、、お気の毒

そんな中

席を立たれ、営業の方が、事務所の本棚を見て
「⚫︎⚫︎さんの本がありますね」と仰ったこと。

あ~そんな一言、好き。
素敵な人、と勝手判断。

さらに同行の店長さんが、
「神戸の⚫︎⚫︎(大手旅行社)さんへ行く予定があって」と
あっさり。
こういうのも好き。

銀ステは、そのついで!ってことか、、、
そりゃそうだ。

あ~そうでなくっちゃ。納得々。

やっと来店の意味をガッテンして、
帰り際になってようやく
お二人にシンパシーを感じたのです。

でも、、、

一年に一度しか訪ねていない銀ステにはるばる。
寄り道にしては、無駄もあり。

やっぱり不思議なことでした。

《余談》
「どちら様でした?」とスタッフ。
「ほら、秋に行った八ヶ岳倶楽部の柳生さんの息子さん」と私。
「え~私も見たかった(会いたかった!)ズル~イ」

うち、こんなんですから・・・

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