銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

沈黙は防御かな

2014年04月29日 | 見かけだおしNのつぶやき
|あなたは、中国とか、韓国が好きなのね」

よくお客様にいわれます
うがってみると呆れ口調に聞こえることもしばしば

好き・・・その概念はいろいろですから
まあ、そう問う方の期待?にこたえるならば

「はい好きですよ」が、正しい私なりの回答でしょう


今回の韓国で起きた大きな海難事故はとても直視できない
悲しいできごとでした

でも、その前に日本国内に渦巻いていた
ヘイト韓国のムーブメント
中国もしかり

だいたい目にするメディアの趣向・戦略

それを見る私は、どちらの国も嫌いだなぁ~と必然なる・・・
これは当たり前の現象でしょうね

でもなりません

旅に出ていてよかったなぁ、と私が思う場面です

「旅の力」

現地の人と話して、見聞して、自らで判断する
その国を知るには、やはり自分の目で見る・知ることです

上っ面だけでもいいのです

そこに生きている人々との現場の交流だけでも
理解できることが沢山あるのです

なにせ相手となる日本代表?の私が、
日本のごく一部、まさに上っ面なのですから・・・
そのごく一部同士の交流こそが大事だと思えるのです


悲惨な状況を目の当たりにして
対岸の非難は誰にでもできる

私を日々惑わす、かのメディアさえ
「日本でも起こりえる惨事、だからこそ教訓にせねば」
なる論評が、ほとんどであることに少し安堵します

今、とにかく隣国の、弱っている人を攻撃しないでほしい
日本魂を見せたい
だまって手を差し伸べる

【沈黙の防御】

日本人の美学ってそこにあると思いませんか

韓国へは、昨年の3月から行っていません
韓流ブームよ、いずこへやら??
全く政治・社会情勢によって
旅行業は大きく左右されます

だからこそ・・・
せめて、そこに身を置く立場としては
正しい、現地の生情報を声にして伝えていきたいものです

「旅」ってレジャーなるお遊び要素が強い
でも見聞し、発信することで
世界を変える力もある

なんてエラソーに・・・

でもそう思えることがありました


■■■宝塚歌劇「ベルサイユのばら」■■■

5月8日(木)、5月13日(火)、5月22日(木)

S席にてご用意があります。詳細はコチラをご確認ください。
http://ameblo.jp/arailuka

ご希望の方は、お電話、又はメールでお問い合わせ下さい。
皆様のご参加をお待ちしております。

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貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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筋肉痛のわけ 今むかし

2014年04月28日 | のほほん同志Aの日常
朝、目覚めたときに、めずらしく腕に走った筋肉痛。

すぐ思い当たることがありました。

先週半ばのある日、久々に平日にオフを取って三宮へと出かけました。
待ち合わせの時間には少し、中途半端に間があります。

どうしようかな…

ぶらぶら歩いていると、
目の前のゲームセンターに目が留まりました。

いつもなら間違いなく素通りしているゲーセンの、
何かに、目が反応しました。

で、ついつい、十何年ぶりかの入店です。
まっすぐ吸い寄せられるように向かった先は、
「太鼓の達人」。

音楽に合わせて、太鼓をバチで打ち鳴らす。
そんなゲームがあることは知っていましたが、やるのは初めて。

平日の真っ昼間に、いい大人が太鼓ゲームです。
オーディエンスが誰もいないことを確認しながら、ゲームスタート。

何をどうすればいいのやら分かりませんが、
どうやら曲を選べと言っています。

とりあえず、確実に知っている曲を選んでみることに。

まずは「童謡」シリーズから、「犬のおまわりさん」。

♪まいごのまいごの…ドンドンドン

初心者向けとあって、かるく楽勝!

つづいては、「クラシック」シリーズから
中級の「カルメン」をチョイス。

ドンドン……ドドド、え、え、あわわわ~ 

急に難しくなって、早くも大混乱です。
ちっともリズムが追いつかず、あえなく失格。

でも、なんておもしろいんだろう!

次は「ひょっこりひょうたん島」!
つづいて、ベートーベンの「運命」!!

夢中でお金をつぎこみ、
その間まったく、待ち合わせの相手からの着信にも気づかず…。


それにしても
なぜ急に「太鼓の達人」なのか。

はっきり思い当たるわけがあり、
先週末に訪ねた高山の奥座敷、飛騨古川のお祭り。

ドンドンドドンドドン!

勇壮なさらし姿の男衆が太鼓を打ちならす
「起こし太鼓」なるものを見たからに違いありません。


思い返せば、2000年。
シドニーオリンピックのマラソンで
高橋尚子さんが金メダルを取ったときも、
ゴール後、いてもたってもいられず、
サングラスをにぎりしめ、家を飛び出して走りにいったのでした。

あれから14年。
人は変われませんね(悲し)。

そういえばそのときも、
数日後に筋肉痛がついてやってきたのでした。


■■■宝塚歌劇「ベルサイユのばら」■■■

5月8日(木)、5月13日(火)、5月22日(木)

S席にてご用意があります。詳細はコチラをご確認ください。
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やっぱり山は美しい

2014年04月27日 | Hの生きる喜び、それは
今年の桜も東北弘前を残して
いよいよ最終段階に入ってきました
先週には、天下第一の桜とうたわれる
高遠城址の桜へ

花見だけでなく、人気のローカル列車飯田線の旅や
八ヶ岳高原ロッジの一夜、
寒天トップメーカーのいかんてんぱぱ工場など
2日間で見所がギュッとつまった
実に密度の濃い~旅だったのですが
常に背景にあったのはアルプス、そして八ヶ岳の山並みでした

高遠の桜がなぜこんなに人を寄せ付けるのか
お城と桜だけなら珍しくありません

それは、背景に雪を抱いたアルプスの山並みがあるから
桜と城址と白い山脈
ようやく山に抱かれた山村が春を迎えた喜びが
この風景に凝縮されています

飯田線ローカル列車の旅、それがなぜ人気なのか
秘境駅が連なるのはもちろん
やはり、車窓の中央アルプスです
線路に沿ってどこまでも続く山並み
そんな景色を見ながら、ゴトンゴトンと列車に揺られ、
いつもは考えないようなことを
ふと考えてみる・・・
山はそんな気にさえさせてくれます

八ヶ岳高原ロッジの素晴らしさは、
今回ご参加の方の中に、
「もう3回目、4回目」という方が
複数名含まれていたことであきらかですが

やはり、八ヶ岳の雄大な山々に囲まれた
ロケーション、それがまず第一でしょう

実は今回、2日とも雨予想
つくづく自分の雨女っぷりに呆れ、
1日目は予報通りの曇天ですぐそこにあるはずの山が
全く見えなかったのですが、
2日目、雲のすきまから日が差し、
少しづつ明るくなってきたかと思えば
あの、雄々しい八ヶ岳の山並みが
ビッグパノラマでその姿を見せてくれたのです!

2日間を振り返っても、桜の歓声よりも
待ちに待った山が見えたこの瞬間、
皆さまの歓声が一段高くなっていたと思います
歓声、というかため息というか…

「何て素晴らしい風景なの…」
誰からもそんな声がもれてきそうでした

すると突然ある方から
「あれ、もしかして富士山と違うか?」

ざわつく車内
「どこどこ!? 嘘でしょ、まさかアレ!?」

なぜって、やはりスッキリは晴れていないのです
雲が立ちこめています
時折日が差すだけ

八ヶ岳は近いからこそその姿が拝めただけで
まさか富士山が見えるはずはない、と思っていたのですが、
よくよく皆さんで眺めて
「間違いなし、あれは富士山!」
と、今回最大ボリュームの歓声となりました

山はいつだってそこにありますし、
そもそも日本は国土の4分の3が山
それなのに、いやそれだから?
こんなに山に対して畏敬の念を抱けるのでしょうか

そんなことを思っていたら本日、こんなニュース
「“海”があれば“山”も新祝日「山の日」可決へ
8月11日を新たに「山の日」と定める祝日法の改正案が、
25日の衆議院本会議で、自民、民主など
与野党9党の賛成多数で可決し、参議院に送られました」

山の日の意義については、
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」だそう

今さらあらためて言うことでもないような気がしますが、ね

結論。残雪を抱いたアルプスの山並みは何より美しく、
富士はやっぱり日本一の山

信州への桜旅行の大きなおまけが
今振り返って、私の心に一番深く残っています


■■■宝塚歌劇「ベルサイユのばら」■■■

5月8日(木)、5月13日(火)、5月22日(木)

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理不尽な愛

2014年04月26日 | 見かけだおしNのつぶやき
今年も、新年度なる世間の
ぴちぴち感、ドキドキ感、わくわく感は一切なく、
あっという間に4月に突入し、あれよあれよでGWへ

毎年のことながら、
フレッシュマンの緊張感をもって始まる4月の新風など
全く銀ステに吹きぬけることなくスタートした2014年の春

2年前に銀ステに飛び込んできた二人も
もう当たり前のように忙殺の日々

まあ頑張っています

先日、転職を決めた知人が、
「私は上には立てなかったなぁ」

そして私にいいました
「スタッフを叱れなかった」と

最近読んだコラムに
「若人に媚びるんじゃない!
怒ってやれ!
理不尽があるのが社会としらしめろ!
そんな世でこれから生きていくのだから」

銀ステはどんぐりが集まって立ち上げた会社です

なのに厚かましくも私はどなります
かなり怒ります
ガミガミやります

ネチネチは・・・ないようにしているつもり?!

でもたいがい理不尽だろうな~

どんぐりの背比べなのに、
皆それぞれのポジションを演じることができる
そこに、仲良しクラブに終わらなかった理由があると
私は思っています

毎年新しいスタッフが入って、新陳代謝がよくなって
会社は発展するのでしょう

残念ながら、銀ステはそこまでのキャパはなく
現状維持でいっぱいいっぱいです

だから、スタッフの演技力がものをいう?!

いつも思うのは
「お客様は神様」と同じく
「スタッフは神様」なのです

神様・・・もちろん意味は違いますが
今日まで、共に銀ステを支えているスタッフは、
部下というより年齢をこえて同志のようなもの

まもなく5年の節目を迎えます

まだまだ・・・・そんなお客様のお声とともに
でも、ひとつの周期、しかも大切な時間をともに歩んできた
私の神様に、私は感謝したい

なぜ、今ここでって??

いえ、GWに出社してもらう必然性があり、
その前段階での、私なりの所作法です

理不尽・・・いえ、これが銀ステの生きる術

世間がGWに浮かれていても、お仕事、お仕事ですぞ!
って一体誰にいっているのやら・・・

■■■宝塚歌劇「ベルサイユのばら」■■■

5月8日(木)、5月13日(火)、5月22日(木)

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三陸ツアーにて その③ 消費される物語

2014年04月22日 | のほほん同志Aの日常
今朝、新聞を読みながら――。

びりりっ

思わずそのページを破り、かばんに突っ込んでいました。

朝日新聞に寄せられた、高村薫さんの「オピニオン」です。

オピニオンのタイトルは「消費される物語」でした。

小保方さんや佐村河内さんの例をあげるまでもなく、
日々、作られては崩されていく物語。
そのあまりにも早いスパン。

「心地よい物語を作っては消費して、
 飽きたら捨ててまた新しい物語を作る。」

その繰り返しに社会の進歩はない、と警鐘を鳴らす高村さん。

その次にきた言葉に私は思わず、
あぁ、と深くうなずいていました。

「阪神と東日本の大震災は、
 『喪失と癒し』といった小さな物語として消費されてしまいがちですが、
 本来、『自然と文明』という大きな物語の方向に開かれるいい機会でした。
 (中略)
 が、結局、『復興』という美名を冠した
 あまたの物語にのみ込まれてしまったのです」

そうです。
3月に訪ねた三陸海岸で、ずっとかすかに胸のなかにあったのが、
この「物語化」への違和感でした。

陸前高田の一本松。
南三陸町の防災庁舎からの命がけの放送。
大多数の児童が亡くなった石巻の大川小学校。

それらは訪問前からすでに、テレビ等の映像を通して
訪ねる私たちの側に、「物語」として共有されているようでした。

今も被災地に残る防災庁舎や一本松。
すでに知っている「物語」のシンボルを巡り、
手をあわせたり、カメラを向けたりしながら思いました。

たくさんの生死のなかから生まれてきた物語。
テレビを通して拡散したのち、いったいどうなるのだろう、と。


一方で、高村さんはこうも言います。

「人間の社会があるところには必ず物語が誕生します」
「物語は人間が生きていくうえで必要なものなのです」

思い出すのが、釜石の町で初めて知った釜石小学校の校歌です。
(歌詞は写真をご覧ください)

いきいき生きる…で始まるこの校歌は、井上ひさしさんの作詞で、
犠牲者を出さなかった「釜石小学校の奇跡」としてメディアでも紹介されたようでしたから
この「物語」をご存じの方も多いのでしょう。

釜石の駅前でこの石碑を見つけ、
「釜石」や「三陸」といった地名のひとつも出てこない
小学校の校歌としてはかなり風変りな歌詞を読んだとき、
なぜかオーストラリアの巨岩ウルルで見た壁画が思い出されました。

絵物語のような形をとりながら、
水や薬草のありかや、動物の居場所を描いた壁画の数々。
文字をもたない先住民アボリジニが、
茫漠とした赤土の大地を代々生きぬくために描いたものです。

次を生きる者のために伝え、残したいこと。

それが、物語の担うひとつの大きな役割なのだとすれば、
アボリジニの壁画や釜石小学校の校歌には、それを感じます。

そして、作り手が込めた「伝えたい」の思いの多寡こそが
物語の寿命を決めるのだろうと、
日々、生まれては消えていくあまたの「物語」を前に思います。


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