さて、間違い探しです。
次のふたつの絵は、どこが違うでしょう。
・・って、2枚目のポスターにしっかり答えが書いてありましたね。
そう、「壁にはキューピッドがいた」のです。
フェルメール作、〈窓辺で手紙を読む女〉。
キューピッドが塗りつぶされていることは40年前から分かっていたそうですが、
画家本人の手によるものだと思われていたところ、
近年の調査で、壁の部分が塗られたのは、フェルメールの没後、数十年を経てからだと判明。
つまり、何者かが、キューピッドを塗りつぶしたのです。
誰が?
どうして?
なんのために?
それだけで、良質なミステリー1冊になりそうです。
(原田マハさんあたりが、もう書き始めておられるかもしれません。)
3年余りの修復作業を経て、
このたび「完全な」姿で公開された絵に出会ってきました。
見る目がないのを露呈するようですが、
いちばん印象的だったのは、本物の絵よりも、修復作業を紹介するビデオのナレーション。
「当時、手紙は最新のコミュニケーションツールでした」
なるほど。だから、この女性は頬を赤らめて手紙を読んでいるんだな、
なるほど。だから、フェルメールは背景にキューピッドを描いたんだな、
・・だって、キューピッドといえば恋でしょう。
そして、手紙。
これもナレーションの受け売りですが、
フェルメールは「手紙」をテーマに、くりかえし何作も描いたそうです。
それだけ、手紙というものに、人間ドラマが集約されているということでしょう。
昔も、今も。
ちなみに手紙といえば、この日、かばんに入っていたのは、こちら。
ハデな帯にもあるとおり、面白すぎて腰が抜けました。
・・井上ひさし、すごすぎです。
喜怒哀楽、悲喜こもごも、いろんなあれこれを乗せて、
人と人の間を行き交う手紙というもの。
皆さんは最近、手紙を書きましたか?
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