ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

保釈・・・4  大使館への手紙

2015-11-11 | 5章 デリー中央刑務所  保釈

  8月25日(金曜日)
大使館からの三点についての説明要求にぼくは苦慮した。日本から送金される五千ドルについては
一、十万ルピーは裁判所への保釈金のアドバンス。
二、五万ルピーは弁護士の弁護費用のアドバンス。
と説明した。裁判所へ保釈金の一部を納める事によって保釈日はその日から2~4週間以内に決まる。しかし保釈されるにはその間に裁判所へ納める保釈預託金を用意し完納しなければならない。これで日本からの送金理由と裁判進行状況の説明になると考えた。しかし残るもう1点、五万ルピーの使途についての説明は出来なかった。監房用のテレビを一台、買ったが千ルピーでしかない。シンジケートへのドラッグ代の支払いが溜まっていた。プッシャーであるフィリップスはその件について一切請求はしない、が奴の立場を考えると何とかしなければならない。ぼくは苦し紛れで私的使用と書いた。
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