ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅        遠い道・・・・・18

2014-02-18 | 4章 遠い道・逃亡

 1日また1日とぼくは何もしないで吸っている。このまま吸い続けることはできない、それは分かっている。お金はドルに換算すると2000㌦くらいしか残っていない、送金は不可能だ。このお金でネパールへ逃亡し日本まで帰らなければならない。
スタッフをやっていると最近、身の回りで起こった出来事が見えてくる。ぼくは入院する前、アルファーにスタッフ100gを預けた。彼がそのスタッフをアフリカンへ売り捌いている、とマリーが知らせてくれたのは、ぼくが退院する数日前だった。その頃からアフリカン・ドラッグ組織は行き詰まっていたのではないだろうか。
スタッフが不足していたマーケットにアルファーはぼくのスタッフ100gを流した。ぼくにとって不要であり危険でもあった薬物、だから売り捌いた奴を責めはしない。ぼくが退院した年末、ジュース屋に座っていたぼくは通りを埋めたインド人達の流れの中で一瞬だけ奴を見た。次に見たとき奴の姿はなかった。一度、ぼくが目線を切ったのは奴の出方が知りたかっただけだ。取り戻す考えはない、信用したぼくが悪い。
 二ナもフレッドもジャンキーだ。翌日のスタッフを手当てしないとは考えられない、彼らは手当てが出来なかった。ぼくが会ったフレッドの様子は、その日の朝からシックになったという症状ではない、数日前からシックは続いていた。二ナの助けを求める「フレッドからスタッフを貰って」という声を彼は聞いていた、だから奴は「シックなんだ俺も」と言った。



やれ やれぇ
久し振りに抜けを感じさせるような朝だった 鼻の奥がつんつんする自覚症状があってから約2週間
5日前からアルコールを断ちベジタリアンの食生活とヨガを中心にしたエクササイズを行う
鼻孔の洗浄はヨガでも行う スニッフは鼻の粘膜から有効成分を吸収するがその後の滓を洗浄する 同じだ
エクサの後アサナのポーズでミニメジを行っていたがそれをブレッシングに変えた
効果が表れたのだろう呼吸器系統が良くなった
数日間 新聞もPCも手が出せなかった 今日はちょっと良いかな・・・
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