国境・・・7
こういう町の短距離バスには時刻表のようなものはない、客が一杯になれば発車する。1人でも多くの客を早く取りたい。客が取れないといつまでも発車できない、それだけではない早く出そうなバスに客を取られる。前方のバスが先に出そうだ。客の足がそこへ流れている、インド人の間にネパール人もいた。(クシナガルを通るバス停もこの近くにある、どうするんだ)迷っていた、ぼくは迷い続けていた。迷いは良い結果を生まない、それもぼくは知っている。スノウリ行きのバスの方へぼくは歩いていた。駅から出てきた客の流れが途切れると右側の客引きは呼び込みをやめた、次の列車が着くのを待つのだろう。バスの入口に押し寄せていた人々が中へ吸い込まれていく、ネパール人も乗った。バスの前に立っているのはぼくを含め数名だけになった。客引きが早くバスに乗れとぼくを見て手招きをする、(乗るのか、スノウリへ行ってどうする、計画どうり動いたらどうだ、どうしたら良いのか誰か教えてくれ、ぼくには分からない)ぼくはバスに乗った。
「スノウリ、スノウリ・・・」
出発するぞぉ~、と大声で叫びスノウリを連呼する客引き。バスの運転者は出発を知らせるクラックションを数度、長く鳴らした。エンジンが始動する。バスはゆっくりと走り始めた。
バスは町を通り抜け街道に入るとスピードを加速した。両側の並木に挟まれた道路はどこまでも真直ぐに延びている。その先に国境の町スノウリがある、今ぼくはスノウリへ向かっている。(何故だ、計画とは違う、これで良いのか、上手くいくのか)これから何が起こるのか、ぼくは何も分からない。
ガタガタと窓の音がする あぁ風が吹いている 眠りのなかでそう思った
暴風雪警報が解除されたのは昼頃だった 雪は朝ぱらっと降っただけ
もう10年以上 雪が積もったという記憶はない 強い風が吹いていたが買い物だ
ほうれん草 大根 たまご ししゃも 納豆 牛乳その他
湾の水温が上がっているのだろう 日曜日 海へ行って小さなクラゲを見つけた
1ヶ月もするとアジが湾に入ってくるだろう 皆それを楽しみにして待っている
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