4月に入ると暑さが厳しくなった。
今までインド人の会話の中心は朝に夕にガンガだったが
次第にガラーム(暑い)という言葉が使われるようになった。
町は祭りに入っている。大勢のインド人達がこの小さな聖地にぞくぞくと集まって来る。
静かだったぼくのアシュラムもインド人達で溢れ、
ぼく達外国人は隣接する山間の古いアシュラムへ移動させられた。
今までのアシュラムとは細い山道で繋がっている。
朝夕の瞑想の行き来は暗く懐中電灯の明かりを頼っての通いとなった。
古いアシュラムの表門は高さ30段程のかなり急な階段の上にある。
それは階段というよりは山間の斜面の崩落を防ぐ為に作られたようにも見える。
人の上り下りを見たことはないし、古いアシュラムに滞在中ぼくも使ったことがない。
表の大通りを通るたび階段と門を見上げては、そこには何か建物があるのだろうと思っていた。
今回の移動で初めて古いアシュラムに入ったが何の目的で建てられたのか分からない。
ぼくが会ったのは高齢者のヨギだけである。
旧アシュラム内から地形をみると山間の浅い谷の前面にこのアシュラムは建てられている。
アシュラムの空気は静かだ。
流れるのではなく静かに止まっているように感じられる。
その空気を震わせているのはアシュラムの中心にあるお堂から聞える老ヨギ達の読経である。
日本にとってことの始まりは3・11だったのでしょうか 地球規模で巨大自然災害は多発している 人類は美しい自然を傲慢に破壊してきた 牙をむいた自然 調和は可能だ その道は残されている
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