ぼくは瞑想をする前にアサナをチェックしてみた。
上半身を真直ぐに立てようとして腰に力みが入り下半身を硬くしている。
その為臀部、膝とくるぶし等の骨のある部分で、点として支えているのが分かった。
腰から下半身をリラックスさせると硬かった肉体が弛み点から面で上半身を支えられることに気づいた。
上半身にも力みがある。
ぼくは上半身の前後の倒ればかりを気にしていたが、左右の傾きがあることも分かった。
右肩が上がっている。それを少しずつ下げていくと背中の痛みが消えた。
痛みが消えたそこが正しい姿勢ではないだろうか。
ぼくはベッドの上で夜明けまで1時間の瞑想をした。
終ってみると何と気持ちの良い瞑想だったことか。
あれやこれや考えることもなく、穏やかな意識の中に入り自然に帰ってきた。
隣に住んでいる若いヨギの生活は1日中、修業に貫き通されている。
壁の向こうから絶えず彼が唱えるオームとマントラが聞えてくる。
ちょっと煩いが、それにぼくは少し影響を受けているようだ。
しかし気持ちの良い瞑想をしたばかりだというのに、もう目の前に別館下のババ達の顔がチラチラする。
ヨガを真面目にやろうとする気持ちとババ達の誘惑がぼくの心の中で葛藤する。
ババ達がぼくを呼んでいるわけではない。
ただ別館下に行かなければ良いだけのことなのだが、誘惑に弱いぼくはチャイ屋へ出かける用意をした。
食堂 朝食はない 昼と夜はここで食事だ 時間になると人が集まってくる
ゴザに座って待つ 右ドアの奥が厨房で用意ができると各人の前に食器が置かれる
昼はご飯かチャパティーとサブジ ダルスープ 夜は主食とダルスープだけ
唐辛子やニンニクなし 薄い塩味の不味いカレーだ
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