夕方、ガンガ河辺に坐っていると上流からヒマラヤの涼しい風が吹く。「もう1本吸うか?」とババの誘いに夕方の瞑想が残っているぼくはちょっと迷った。サドゥはチラムを吸って深い瞑想をしている。よし、ぼくも1本吸ってやってみよう、どんな瞑想ができるのか楽しみだ。まだ瞑想まで時間がある
、ババにチャラスと煙草を渡した。小道を挟んだ右前に露天を出している両替ババに今日の商いは良かったのか「ババ、ビジネス・アッチャーハイ?」とぼくが聞くと最近仕入れたおもちゃをピィピィ、ピィピィと返事代わりに鳴らしたが、ババの機嫌は悪くはなさそうだ。両替ババの方を見ているとその後ろがちょうど本通りから下りてくる階段が見える。リシケシの町へ行く人間は本通りを避けてその階段を下りて河辺の涼しい小道を通る。今、階段を下りてくる数人の中にカーキ色らしい服を着た男がいる。どうもその男はぼく達を見ているのではないだろうか、河辺に下りてきた。奴の視線はさっきからぼく達に向けられて近づいて来る。ぼくはその男の服をもう1度はっきり確かめた。ヒェ~~~これは完璧にやばい
「ポ、ポ、ポリがきた。ババ、ポ、ポリだ」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます