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ジャンキーの旅      薬物後遺症と心の傷・・・27

2012-02-08 | 3章 デリー中央精神病院・入院記録
 メインバザールの安ホテルでは2~3日に1回ぐらいだったら身体を洗うためのお湯は頼んでおけば用意してくれる。電気湯沸かし器の設備がある部屋は料金が高い。バケツ1杯だけホテルの使用人が部屋まで運んでくれるのだが、それも何時になることやら。12~1月はちょっと寒いけど当てにならないお湯を待つより水シャワーでさっと身体を洗う。湿気が少ないので2日くらい身体を洗わなくても気にならない。
 バスルームにお湯を用意してある、とラウラシカから連絡があった。ぼくはタオルと石鹸それと下着を持ってバスルームに入った。バケツが一つだけ置いてある。熱いお湯だったらバケツは二つ必要だ、片方にお湯を入れ水を足して適温にし身体を濡らす。シャボンのあと残しておいたお湯で洗い流す。指を入れてみると生温い、頭にきたぼくは奴を呼んで文句を言った
「ノープロブレム」
朝、テーブルの上にティーをポタポタ垂らしても、夕食が遅れ8時過ぎになっても
「ノープロブレム」
てめ~はそうでも、こちとらはプローブレムなんだ、おどりゃ~ふ~~。頭にきてもこれ以上喧嘩は出来ない、食事は奴が作る。外出と喫煙を禁止されているぼくは、食材の買い物に行くラウラシカにシスターには内緒でタバコやビリそれにマッチを買ってきて貰っている。私物は病院に管理されお金は持っていない、奴にも借金があり弱い立場にあるぼくだった。 

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