たすくの空中散歩

千葉県我孫子「石臼と麦」店主、相澤たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

日本文化の背骨~旧暦~月と太陽と、自然と暮らす

2009年01月09日 23時46分19秒 | 一喜一憂

僕が『旧暦』という存在について、初めて知ったのは、ヨースケさん(朝倉祥一さん)の仕事場で、「富士山」のフライヤーを作っているとき。

「富士山」の趣旨とかについて話していたら、おもむろにヨースケさんが

「たすくくん!旧暦の事は知っておいた方がいいよ!文化の背骨だから!」

と、語りはじめました。

と、少し話を聴くだけで、「これはっ!!」と、僕の中にもひらめくような、目覚めるような、バラバラになっていた疑問の糸が繋がるような思いをしました。

旧暦…明治6年に、日本政府が公式に「西暦」を採用するにあたり、大陸から渡り、日本の風土に合わせて改良に改良を重ね、千年以上も使われたそれまでの「暦」は、「旧暦」と呼ばれ、日本の歴史上、公式には存在しなかったものとされた。
おおまかに、太陽の動きで一年の流れを知る「太陽暦」と、月の動きで一か月の流れを知る「太陰暦」とが、複雑かつ、巧妙に合わされた、日本が生み出した、世界でも随一の完成度を持つ「こよみ」である。

と、少し固めに書いてみましたが、僕はまだ勉強中です。

ようは、「旧暦=太陽陰暦」は、日本人が日本という土地と共に生きていくのに、この上なく便利に作られているのです。

ちなみに、これはよく知られた話ですが、西暦でいうところの元旦は、旧暦でいうところの12月6日。
本来の日本の新年は今年は1月26日からはじまります。

旧暦では一か月を月の満ち欠けで区切るので、一か月が西暦より短く、ズレが生じてしまうのです。
一か月は新月からはじまり、三日たてば三日月、15、6日目なら十五夜、満月、というように。
他にも季節の「兆し」や、「旬」や、「名残り」などそれぞれにあてられた季節の呼び方などなど、知れば知るほど素晴らしい!!自分たちの中に宝物を見つけたような気分になります。

月に習い、太陽に知る。自然と共に生きる旧暦は、自然との共存を求める現代において、今や世界が必要としている「古くて、新しい」文化なのです。

まあ、世界に必要とされているかどうかは別として、月をみて、その日が何日なのかわかる「旧暦」は、個人的にツボです。たまらんです。

ヨースケさんが、ホームページに旧暦に関する記事を書いています↓
http://homepage2.nifty.com/youasa/essay/essay_03.htm

コメント (2)
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