これまでの石臼グレードアップ
前回http://blog.goo.ne.jp/nora_tasuku/e/16d4151cc04754bce9da543a48ab15a3
前々回http://blog.goo.ne.jp/nora_tasuku/e/0d670eff0f60d973eeb55f82d6184980
ついでに、前々回の日記で載せそびれた動画
さて、試作品で学んだことを生かしての粉受け制作本番です!
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厚めで丈夫な木に溝を掘っていきます。
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父に機械とノミで彫ってもらいました
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ヤスリで磨いて、もう原型ができました!
と、書くと簡単なようですが、僕のイメージどおりの溝になるまではなかなか苦労しました(父が)。
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ドリルで穴を開けて
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あいた
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ハケを取りつけます
ところで、このハケを取りつける部分は、わざと固定しないで、自由に動くようになっています。
というのも、どうやって上臼とハケを固定しようものかとあれこれ試していた日のこと。
日が暮れてきてしまい、もういいやっ!と、ただ穴にハケを差して粉を挽いてみたところ、ハケが自分の重みと回転の遠心力を利用して、みごとにでこぼこの粉受けのミゾに合わせて動いているではありませんか!!
機械の助けを借りたとはいえ人間の手造りなので、粉受けには多少のでこぼこや、深さの違いがあるわけです。という以前に石臼自体が職人さんの手造りなので、上下ぴったりの正円というわけにはいかず、粉が外側に多く出るところもあれば逆のところもあるのです。
そのような気まぐれな対象に、わざと「アソビ」を持たせることで、起こりうる様々な状況に対応できる柔軟性ができたのです。
なるほど、道具にも生き方にも「アソビ」のこころを持つことの重要さを学んだ出来事でした。
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ベリベリグッド!!
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いないと思うけど今後作る人の参考までに、溝の形状は、大げさに書くとこのようになっております。
内側の斜面は石臼の裏側に粉がいかないように+刷毛で取りやすいように、石臼の円周の外に出す役割、外側の壁は粉が逃げないように垂直になっています。
そして…
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石臼さらにグレードアップ!!
以前石臼を貸してくださったIさんのアイディアで、電柱などで使われている金属バンドをホームセンターで買ってきてつけてみました。
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ネジでぐいぐい締めつければ、もうびくとも動きません!
しゅろ縄仕様の見た目と職人技は大変気に入ってたのですが、長く使っているうちにどうしても緩んできてしまい、力が分散してしまうのです。
ここは金属が庶民にも安価に使える、現代の特権に甘んじることにしましょう。
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おおむねOK!ということで、仕上げ作業。
残っていた細かい溝やでこぼこをヤスリとノミで根気よ~く削って粉が引っかかったり溜まったりしないように表面をならします。
この作業で手を抜くと後々不便なので、ツルツルになるまで何日もかけて地道に粘ります。
そしてようやく塗装作業に入ります。
今回使わせていただく塗料は、父の秘蔵のアマニ油天然塗料。なんでもドイツから取り寄せた高級品だそうです。石油など化学製品を使っていないので食品にも安全安心!
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塗料を塗ることで、粉の滑りがよくなり、腐食にも強くなり、木自体の強度も上がり、また水洗いもできるようになります。そして、見た目にも美しい!
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石臼が直って、粉受けと、刷毛の自動粉落とし機構も出来て、目標の石臼生活までだいぶ近づいてきました。
次なるグレードUP作戦は、粉ふるい器の制作です!
つづく…
前回http://blog.goo.ne.jp/nora_tasuku/e/16d4151cc04754bce9da543a48ab15a3
前々回http://blog.goo.ne.jp/nora_tasuku/e/0d670eff0f60d973eeb55f82d6184980
ついでに、前々回の日記で載せそびれた動画
さて、試作品で学んだことを生かしての粉受け制作本番です!
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厚めで丈夫な木に溝を掘っていきます。
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父に機械とノミで彫ってもらいました
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ヤスリで磨いて、もう原型ができました!
と、書くと簡単なようですが、僕のイメージどおりの溝になるまではなかなか苦労しました(父が)。
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ドリルで穴を開けて
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あいた
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ハケを取りつけます
ところで、このハケを取りつける部分は、わざと固定しないで、自由に動くようになっています。
というのも、どうやって上臼とハケを固定しようものかとあれこれ試していた日のこと。
日が暮れてきてしまい、もういいやっ!と、ただ穴にハケを差して粉を挽いてみたところ、ハケが自分の重みと回転の遠心力を利用して、みごとにでこぼこの粉受けのミゾに合わせて動いているではありませんか!!
機械の助けを借りたとはいえ人間の手造りなので、粉受けには多少のでこぼこや、深さの違いがあるわけです。という以前に石臼自体が職人さんの手造りなので、上下ぴったりの正円というわけにはいかず、粉が外側に多く出るところもあれば逆のところもあるのです。
そのような気まぐれな対象に、わざと「アソビ」を持たせることで、起こりうる様々な状況に対応できる柔軟性ができたのです。
なるほど、道具にも生き方にも「アソビ」のこころを持つことの重要さを学んだ出来事でした。
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ベリベリグッド!!
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いないと思うけど今後作る人の参考までに、溝の形状は、大げさに書くとこのようになっております。
内側の斜面は石臼の裏側に粉がいかないように+刷毛で取りやすいように、石臼の円周の外に出す役割、外側の壁は粉が逃げないように垂直になっています。
そして…
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石臼さらにグレードアップ!!
以前石臼を貸してくださったIさんのアイディアで、電柱などで使われている金属バンドをホームセンターで買ってきてつけてみました。
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ネジでぐいぐい締めつければ、もうびくとも動きません!
しゅろ縄仕様の見た目と職人技は大変気に入ってたのですが、長く使っているうちにどうしても緩んできてしまい、力が分散してしまうのです。
ここは金属が庶民にも安価に使える、現代の特権に甘んじることにしましょう。
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おおむねOK!ということで、仕上げ作業。
残っていた細かい溝やでこぼこをヤスリとノミで根気よ~く削って粉が引っかかったり溜まったりしないように表面をならします。
この作業で手を抜くと後々不便なので、ツルツルになるまで何日もかけて地道に粘ります。
そしてようやく塗装作業に入ります。
今回使わせていただく塗料は、父の秘蔵のアマニ油天然塗料。なんでもドイツから取り寄せた高級品だそうです。石油など化学製品を使っていないので食品にも安全安心!
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塗料を塗ることで、粉の滑りがよくなり、腐食にも強くなり、木自体の強度も上がり、また水洗いもできるようになります。そして、見た目にも美しい!
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石臼が直って、粉受けと、刷毛の自動粉落とし機構も出来て、目標の石臼生活までだいぶ近づいてきました。
次なるグレードUP作戦は、粉ふるい器の制作です!
つづく…