さすがに昨今の異常気象続きは、「気のせい」や「思い込み」を越えている。
おそらく多くの方がそう感じているのではないでしょうか?
移動販売で、屋外での販売をやっていると、季節の移り変わりや、変化を肌で感じます。
「日本が二季化している?」一緒に移動販売をしている方とも話していました。
気候の変動をもろに受ける屋外での販売ではなにしろ売上に直結するので、過ごしやすい(購買意欲が上がる)春と秋が無くなることは、それこそ骨身に染みて感じるのです。
そして、この度のハウス倒壊を受けて、私も異常気象について調べました。
どうやら「異常な日常」はこれからも続く、どころか、まだまだこんなものではない可能性の方が高いのです。
ただでさえ、ハイリスク、ローリターンな部分の多い農業にとって、この状況はこれからさらにしんどくなっていくことも想定しておかなくてはなりません。
この極端すぎる気象現象のことを「シビアウェザー」というそうです。
これからのシビアウェザーの時代の農業がどうあるべきなのか、非農家が大部分を占める社会で、食べ物がスーパーにいつでも並んでいるのであまり実感がわかないかもしれませんが、シビアウェザーの危機とは、農家が食べていけなくなる「農業の危機」ではなくって、みんなの食べ物が穫れなくなる「農耕の危機」なのです。
シビアウェザーの原因については、「確実に絶対」とは言えないとはいえ、人間の活動が関連しているとみてまず間違いないだろう、ということで、世界的に見解が一致しているようです。
温暖化や寒冷化などの地球規模の気候の変動自体はいつでも起きているのですが、ここ最近(近代化以降)の気候の変動は、そういった長い期間かけて起きる穏やかな変化とはあきらかに一線を画しているのです。
※「地磁気の変動」との関連については、それこそ成す術が無いので、ひとまず置いときます。
我々の、短期的な「もっと便利に楽に」を求めるライフスタイルが、結局は自分たちを長期的には「不便に苦しく」している。
向き合わなくてはならないのは、現世代の「楽」が、次世代の「苦」になっていく、という事実です。
アメリカインディアンは、ひとつひとつの行動をとる時、七世代先のことを考えて選択する。と言われています。
それに比べて、たった二、三世代後のことすら考えられない我々「先進国人」は、なんて視野が狭いことでしょう。
なんだか、結局ここに帰ってきたなー、という、懐かしさのような、腑に落ちるような気がしました。
実は、中学生の頃、私は環境問題について、かなり思いつめていたのです
続く…