下顎の咬合床はたわまない、強固なものを作る。
強固にするのは小臼歯、前歯部位で、床全体ではなく歯槽頂で、辺縁は分厚くしない。
辺縁を分厚くするのを嫌がるのは、患者さんに違和感を与えない為。
床の大きさは動かない粘膜にする。
でも舌側は意外に伸ばしても良い。
小帯は避ける。
ロー提は患者さんに来て貰ってその場で作る。
後方基準点は臼歯後隆起半分より上。
前後的咬合平面は、研究用模型の底面が参考になる。
研究用模型の底面が参考になる為には印象時に、トレーの取っ手で3次元的に正しく設定すれば良い。
ここまで単純にもう一度まとめてみました。
基礎の基礎、大事な事は繰り返し繰り返し説明して行きますので、それだけ大事なんだ、と心得て読んで下さい。
さて、咬合位の設定ですが、さすがに下顎だけではどうしようもありません。
顎位は上下の関係で決まるからです。
上顎の研究用模型も、全く下顎と変わりはありません。
アイロン掛けしたような綺麗な型を採る。
但し、上顎は型を採る時には必ず後ろから前、下顎の場合とは逆、と覚えて置いて下さい。
後ろの臼後結節から合わせて、前歯の方に印象材が来るようにする、これがコツです。
そうしないと、患者さんの喉に流れ込んで大変な事に成りかねないからです。
後1つ、切歯乳頭付近は加圧し過ぎないこと、これも重要です。
トレーの取っては3次元的正しい位置は同じです。
上顎は、下顎よりも研究用模型が作り易いでしょう。
咬合床も余り迷わないと思います。
大事な事は、ゴテッとした咬合床にしないことです。
取っ手の設定が正しく印象が取れていれば、底面には咬合平面が再現されている筈です。
これを絶対に忘れないで下さい。
出来上がった模型を見れば分ると思いますが、左右対称な綺麗な顎提など一つもない筈です。
これが生体なのです。
しかし、技工上勉強する時には、顎提を何故か左右対称に綺麗にしてしまう。
だから、咬合平面が歪むし、バランスが取れない入れ歯が出来上がるのです。
取っ手を3次元的に正しく設定すること、これがとても大事な鍵になるのです。
3次元的に正しいのかどうかは、座位、閉口印象でないと判定できません。
患者さんが座った時から勝負が始まっていて、トレーの試適の時にほぼ勝負が付いているのです。
なので、私は先生方に手を動かして欲しいので、上顎の咬合床だけ作ってて置いて、患者さんに来ていただいてその場でロー提を作製して、3次元的に正しい位置に作る事を提案します。
特に重要な事は、横顔での前歯の膨らみ、左右対称性、前から見た時の左右の高さのバランス、前後的カンペル平面の綺麗な設定です。
これは厳密に設定して下さい。
全ての排列の始まりがここになるからです。
どうして、患者さんにいてもらってその場でと言うのかと言うと、ロー提が温かくて作業しやすいからです。
その場でパラフィンワックスを軟化して、棒状にして咬合床に焼き付ける。
まだ充分に柔らかいでしょうから、直ぐに咬合平面板を患者さんの口腔内に入れて押すことで平面が設定できます。
焦らず手際良くやりましょう。
これ位の技工作業することは、総義歯修得の必須項目だと思います。
当然、ロー提は潰れたりしてはみ出たりしているでしょうから、スパチュラで溶かして整えて下さい。
上顎は、上顎だけでロー提を設定できますので、丁寧に綺麗に作りましょう。
3次元的に綺麗に出来ましたか?
これがとても重要です。
咬合床が落ち易い時には、ファストンと言う糊のようなものを使いましょう。
ここまでできれば下顎との顎位設定に進みます。
ですが、その前に、技工上の咬合床作製のコツについて解説してから進みましょう。
それを次回書き綴ります。
では次回。
強固にするのは小臼歯、前歯部位で、床全体ではなく歯槽頂で、辺縁は分厚くしない。
辺縁を分厚くするのを嫌がるのは、患者さんに違和感を与えない為。
床の大きさは動かない粘膜にする。
でも舌側は意外に伸ばしても良い。
小帯は避ける。
ロー提は患者さんに来て貰ってその場で作る。
後方基準点は臼歯後隆起半分より上。
前後的咬合平面は、研究用模型の底面が参考になる。
研究用模型の底面が参考になる為には印象時に、トレーの取っ手で3次元的に正しく設定すれば良い。
ここまで単純にもう一度まとめてみました。
基礎の基礎、大事な事は繰り返し繰り返し説明して行きますので、それだけ大事なんだ、と心得て読んで下さい。
さて、咬合位の設定ですが、さすがに下顎だけではどうしようもありません。
顎位は上下の関係で決まるからです。
上顎の研究用模型も、全く下顎と変わりはありません。
アイロン掛けしたような綺麗な型を採る。
但し、上顎は型を採る時には必ず後ろから前、下顎の場合とは逆、と覚えて置いて下さい。
後ろの臼後結節から合わせて、前歯の方に印象材が来るようにする、これがコツです。
そうしないと、患者さんの喉に流れ込んで大変な事に成りかねないからです。
後1つ、切歯乳頭付近は加圧し過ぎないこと、これも重要です。
トレーの取っては3次元的正しい位置は同じです。
上顎は、下顎よりも研究用模型が作り易いでしょう。
咬合床も余り迷わないと思います。
大事な事は、ゴテッとした咬合床にしないことです。
取っ手の設定が正しく印象が取れていれば、底面には咬合平面が再現されている筈です。
これを絶対に忘れないで下さい。
出来上がった模型を見れば分ると思いますが、左右対称な綺麗な顎提など一つもない筈です。
これが生体なのです。
しかし、技工上勉強する時には、顎提を何故か左右対称に綺麗にしてしまう。
だから、咬合平面が歪むし、バランスが取れない入れ歯が出来上がるのです。
取っ手を3次元的に正しく設定すること、これがとても大事な鍵になるのです。
3次元的に正しいのかどうかは、座位、閉口印象でないと判定できません。
患者さんが座った時から勝負が始まっていて、トレーの試適の時にほぼ勝負が付いているのです。
なので、私は先生方に手を動かして欲しいので、上顎の咬合床だけ作ってて置いて、患者さんに来ていただいてその場でロー提を作製して、3次元的に正しい位置に作る事を提案します。
特に重要な事は、横顔での前歯の膨らみ、左右対称性、前から見た時の左右の高さのバランス、前後的カンペル平面の綺麗な設定です。
これは厳密に設定して下さい。
全ての排列の始まりがここになるからです。
どうして、患者さんにいてもらってその場でと言うのかと言うと、ロー提が温かくて作業しやすいからです。
その場でパラフィンワックスを軟化して、棒状にして咬合床に焼き付ける。
まだ充分に柔らかいでしょうから、直ぐに咬合平面板を患者さんの口腔内に入れて押すことで平面が設定できます。
焦らず手際良くやりましょう。
これ位の技工作業することは、総義歯修得の必須項目だと思います。
当然、ロー提は潰れたりしてはみ出たりしているでしょうから、スパチュラで溶かして整えて下さい。
上顎は、上顎だけでロー提を設定できますので、丁寧に綺麗に作りましょう。
3次元的に綺麗に出来ましたか?
これがとても重要です。
咬合床が落ち易い時には、ファストンと言う糊のようなものを使いましょう。
ここまでできれば下顎との顎位設定に進みます。
ですが、その前に、技工上の咬合床作製のコツについて解説してから進みましょう。
それを次回書き綴ります。
では次回。