今日の患者さんは、久しぶりに来られた患者さんです。
写真の添付の仕方が下手ですみません。
一番左上が最初の状態で、歯根破切で唇側の骨が殆ど溶けてなくなっています。
通常なら、ソケットプリザベーションをして、骨の安定を4~6ヶ月待って、それからインプラントが妥当でしょうか。
GBR骨造成するのが好きな先生でしたら、抜歯してそのまま治るのを1~2ヶ月程度待ってGBR骨造成手術して、そこから同時にインプラント植立するかが常套手段でしょう。
そうなるとGBR骨造成インプラント術が落ち着くまで4~6ヶ月程度待って、そこからインプラントでしょう。
この患者さんではGBR骨造成するやり方が、患者さんが一番苦労する治療方法だろう、と思います。
手術自体も大きな手術になるし、痛みとか腫れも相応に出るでしょう。
治療期間も長く掛かるし、費用も手術を何回もしますので嵩みます。
じゃあ、次善の策でソケットプリザベーションが良いのでは?と皆さん考えられるでしょう。
しかし、実はソケットプリザベーションの方法では、意外に骨が収縮して結局GBR骨造成となる可能性が高い症例だろうとも思われます。
そうなると、結局同じ事になり、患者さんは苦労するばかりです。
そのような場合に私が何しているのかというと、抜歯即時植立をしてインプラント周囲にGBR骨造成して、綺麗な歯まで最初から入れてしまいます。
こうすると何故良いのかと言うと、インプラントと言うガッチリとした支えがある事になり、造成した骨の支えをしてくれるし、綺麗に歯を入れることで歯茎、骨両方を支えてくれる、保護してくれる状態に治るからです。
この概念は、私自身がPRDボストン2007年大会で、世界で始めて発表しています。
即時植立即時荷重で綺麗な歯を最初から入れて差し上げて、インプラント周囲にGBR骨造成し、歯茎の再生を促すように処置する事で、上で紹介したような何度もの手術はしなくて済むし、何よりも患者さんは苦しい、辛いインプラント治療から逃れられるからです。
写真の右下が抜歯した直後のレントゲン写真で、その上がインプラント植立して周囲にGBR骨造成し、綺麗な歯を入れたレントゲン写真です。
手術はたったの1回しかしていません。
そして、今日メインテナンスで来て下さってのが、左下のレントゲン写真です。
もう術後2年以上になるのですが、安定しているのが分かります。
この術後のレントゲン写真を見てて思うのですが、本当にグルンダーの言うようにインプラントの外側に2mmもの厚みのある骨様組織は必要なんでしょうか?
私の症例でも、確かに術直後ではかなり膨らませて幅を作っていますが、2年以上と言う月日の中で、今見ると1mmを超える程度しかないように見えます。
私には生体が受け入れてくれる幅がある、それを超えてまでボリュームを作る必要はない、としか思えません。
なので、私もGBR骨造成は即時荷重インプラントと同時にしていますが、膨らませる程度、収縮して落ち着いて骨の層が1層残る程度で良いのでは、と考えています。
そうして上げた方が、当然患者さんは楽だし、辛い思いをしないで済むからです。
何度も言いますが、患者さんは綺麗な歯が欲しいだけで、骨や歯茎を痛い思いをしてまで造ってくれ、とは頼んでいないのです。
歯科医が、そうしないとインプラント出来ないと言うから、仕方なく受け入れているのです。
しかし、そんな事しないでもチャンとインプラントが入り、しかも即時荷重で直ぐに歯が入る治療方法が今はあるのです。
昨日今日始まったものではありません。
もう10年以上の歴史、実績を積んで来ているのです。
他では無理、と言われ続けてきた患者さん達を実際に救い続けて、今の理論、手技を完成しています。
最低侵襲外科手術で、1回限り。
抜歯と同時に植立でき、骨がないと言われている所でもGBR骨造成を同時にして歯を入れて解決しています。
難しいと言われる上顎の臼歯部でも、3ヶ月も掛からず治癒させられています。
全く新しいインプラント治療です。
インプラントで悩まれている患者さん、本当に学びたい同業者の先生方、幾らでも相談に乗ります。
03-3775-0044までお問い合わせ下さい。
PS:出張オペも承ります。地方の患者さん、1泊2日での治療も可能で、地元でセラミックにで治せます。正しい、新しい、患者さんにとって良いインプラント治療を広めるべく、真摯に頑張ります。遠慮しないで、ご連絡下さい。
http://www.samurai-implant.com/