良い子は決して真似しないで下さい、と言うのがこのような症例です。
歯が割れた為に、骨が溶けてなくなりました。
それでも、私は、インプラント植立出来る部位探します。
かなり、難易度の高い技です。
歯冠の来る位置、骨の安定する位置、三次元的に描いたものを具体化しなければ出来ません。
良い子の先生方は、決して真似しないで下さい。
でも、こう言うことが出来れば、一回限りのオペで全て終了出来るのです。
患者さんはとても楽です。
骨造成GBRも出来てます。
患者さんが楽な治療を、私は、目指します。
この患者さんは、右下大臼歯がありません。
そこでインプラント希望なのですが、上のパノラマレントゲン写真では何にもない簡単な症例のように見えます。
ところが、歯科用CTの断面図で見ると、神経管が二本見える感じでした。
なの、でショートインプラントで対応しました。
勿論、即時荷重インプラントで、直ぐに仮歯を入れてます。
神経管は、パノラマレントゲン写真では確実には見えない。
だから、歯科用CTは必須です。
まかり間違えたら、神経管貫いて、麻痺などを引き起こしかねませんから。
ちなみに、これだけしか骨使わないでも、即時荷重で直ぐに歯が入るんです。
普通にオペした日から歯が入る、そう言うインプラント治療を10年以上しています。
この方も骨が痩せてて、大学病院始め色々なインプラント治療してくれる所を転々とし、最後に私の元に来られました。
今までの医院、大学病院では骨ブロック移植とか骨造成GBRが絶対必要だ、と言われ続けていたそうです。
しかし、患者さんは、痛いオペを何回もされるのが嫌だ、早く楽に治して欲しいと言うことで、かなり探されて、来られたとの事でした。
私が拝見したら、歯科用CT3DXでそんな痛い大変な思いさせないでも治せる方法が見えました。
ですから、出来ますよ、と申し上げたら、大変に喜ばれ、直ぐに治しました。
但し、寸分違わずピンポイントで植立しないといけないので、とてもハイレベルなオペです。
有り難い事に、ほぼパーフェクトに植立出来、即時荷重も出来ました。
患者さんは万々歳です。
勿論、歯茎増やす処置も抜かりなくやって、長期的予後の安定も計っています。
本当に骨造成しなければならないのか?
もっと考えるべきでしょう。