コメントいただいてありがとうございます。
前回紹介させていただいているケースでは、残念ながら35N以上という植立トルクを得ることが出来なかった症例なので、即時荷重は無理してまでしていません。
今回のケースは植立トルクが35N以上出たので、即時荷重しているものです。
サイナスまで距離がないのでソケットリフトも行なっています。
抜歯直後です。
まだ病巣とかの除去がされていないので生々しい状況です。
ここから徹底して病巣を取り切ります。
取り切ると、骨の表面が白く綺麗に見えるようになります。
ライト付きの強拡大鏡で精密に見て、徹底的に取り切るのがコツです。
その上で骨の薄くなっている壁を押し広げるようにしてサイナス内にめり込ませて、インプラントホール形成します。
そのまま、ソケットリフトにも移行し、シュナイダー膜を破らないように注意しながら骨充填材を充填します。
試適用のデプスゲージでインプラントがしっかりと噛み込ませられ止まる状態なのかどうかを慎重に確認します。
全て、ライト付きの強拡大鏡での精密な作業で、初めて可能なことです。
私の狙い通りに、口蓋内側のサイナス内の壁添いに、インプラントが植立されているのが分かります。
この症例では35N以上の植立トルクが得られました。
なので、ソリッドヘッドを締結してそのまま仮歯を装着します。
綺麗に仮歯が入りました。
インプラント手術なのに、縫合の仰々しい糸とかが全くないのが分かっていただけるかと思います。
なので、術直後から非常に綺麗です。
そのまま治癒を待って、ペリオテストで0前後のデータが得られたらセラミックを装着して終了です。
この患者さんのケースはもう6年以上経っていて、非常に安定しています。
手術直後から綺麗に歯は入り、サイナス内の骨造成もしているのに腫れも痛みも全くなく、快適に終了に至れました。
患者さんも大喜びでした。
大きな手術、サイナスリフトは要りません。
しかも,治癒期間も半分以下です。
新しいインプラント治療の時代が来ているのです。
参照:http://www.samurai-implant.com/