今日も又、某会社から有料でポータルサイトに登録する勧誘の書類が来ました。
正直、もううんざりです。
勧誘の手口はたいてい同じです。
無料サイトを設けて、そこに名前と簡単な紹介だけは載せてくれると言うもので、その先のネット対策は有料で検索にヒットする、それによって、言葉は悪いのですが集客する、と言うものです。
患者さん達が賢くなって、こう言う言うなればお金があって宣伝戦略に長けている医院が勝つ、と言う状況が出現するのを阻止しねければいけない、と私は思います。
そうでないと、結局一番金儲けして美味しい思いをするのはネット業者であり、マスコミなのです。
彼らは、最終的責任に関しては、医院側、患者さん側に自己責任を突き付け、責任を負わず、お金儲けだけをすると言うのが真の姿です。
それを患者さん、そして我々歯科医院側も見抜いて、相手にしないようにしなければいけない、と私は思います。
医療行為は、宣伝に元来乗るものではありません。
何故なら、物販で言う所の製造責任、品質保持への責任が、国とかの大きな公的機関で厳守されていないからです。
物販、モノを売る仕事の場合、例えばスマートフォン等は、間違いの無い品質が確保されています。
しかし、インプラントでは商品として売られている材料としてのインプラント材は間違いの無い品質が保たれていても、それを扱う歯科医院側の質の保持があやふやなままです。
以前から何度か書いているように、インプラントにおける最大のリスクファクターはDRなのです。
それが、全く不統一だし、どうなっているのか患者さん側に不透明極まりない事態です。
その隙間を付く形で、こう言う責任を取らないで上手く医院側、患者さん側両方から金を儲けようとする、その発想、姿勢が砲塔に嫌になるのです。
正直な話、私も色々なネット内での宣伝行為をしていますし、その恩恵にも少なからず浴して、患者さん達にも感謝されたりもしました。
が、最近の目立つ動き、そう言うやり方を宣伝することで、歯科医院の経営を大きくし、波に乗せるDRの講演とかDVDやCD発売を見るに付け、金儲け人は仁義のへったくれもなく儲ける道を見付け、ある意味食い物にするんだ、と見えて来てうんざりとさせらるのです。
このような状態で一番迷惑するのは誰でしょう?
答えは簡単です。
最終消費者、患者さんです。
どの歯科医院も食っていかなければならない、生活が掛かっている、それは分かります。
しかし、仁義はあってしかるべきではないか、法律に触れずとも汚い商売の仕方はしてはいけない、というのはかつての日本人が持っていた筈の倫理観ではないでしょうか?
私が好きな商売の仕方は、有名な近江商人の3方得、の商売です。
その商いをすることで、関わった皆、作る人、売る人、買う人皆が幸せになる。
それが、日本人が示してきた美しい倫理なのではないでしょうか?
そう言う古いと詰られかねない倫理観の欠片も感じさせないような商売の在り方が、私には凄く気になるのです。
今、私は業者に言いたい。
君達も患者さんに紹介している責任を負いなさい。
有料で優良だと紹介したのなら、その責任の一端を担う体制を取る、それ位の気構えを見せる、そう言うサイトの出現を強く望みます。
そうしたら、私も信用して応援しましょう!
汚い商売の仕方は止めましょう!です。