大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

私が何故、低侵襲即時インプラントを正しく広めることにこだわるのか

2012年05月14日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

インプラントと言う用語を誰でもが知っている時代になってしまいました。

手術が必要であり、時には腫れたり痛んだりして大変だったりする、と言う事実も、知っている人はチャンと知っている状況にもなっている、と思います。

インプラントは成功すれば自分の歯が本当に戻って来たみたいなもので、入歯のように異物感が凄くて苦労する、と言うことも無く、快適で痛くなくとても良く噛める、でも、手術が大きなハードルで大変だ、とそれなりに勉強してチャンと知っている人が徐々に増えて来ているのが現状なのでしょう。

そうした中、低侵襲とかMIと言う用語で、自分の所のインプラント治療は痛くない、腫れないと出されている所が増えています。

即時と言う用語も、抜歯即時とか即時荷重、即時負荷と言う用語と絡み、治癒期間が短い、少ない回数の手術で終わる、直ぐに歯が入る、と言うイメージで出されている所も増えています。

私はこれらの概念、患者さんにとって本当に楽に感じられるインプラント治療、体に掛かる負担が極小さくて済み、早く治ってくれるのが良いのだ、と言う考え方には全面的に賛成します。

 

しかし、ならば本当にそう言うことが出来ているの?と言う疑問に対して非常に懐疑的なので、今日の題名のように正しくチャンと広めること、に非常にこだわっているのです。

 

厳しいことを言わせていただけるなら、低侵襲にしろ即時にしろ、宣伝として使われているだけにしか過ぎない、そう言う所が多いのではないでしょうか?

ネット内には広告規制が全くありません。

なので、好印象を与える用語、キーワードの使用がとても多いと思います。

他の用語では、骨のない方でもインプラント出来ます、と言う書き方でGBR骨造成してインプラントできることを謳う所もあります。

これも全く同じで、本当に何処まで出来ているのか、しているのか、に関しては、全く分からない、と言うのが現実ではないでしょうか。

 

これらは結果的に、非常に困った現象を招きます。

どう言うことかと言うと、患者さん達がインプラント治療に対してのイメージで痛くなく楽に腫れもしないし何とも無く直ぐに綺麗な歯が入る、と言う安易なイメージを持ってしまう、GBR骨造成で言えばインプラントで誰でも簡単に骨が出来、入歯じゃなく楽に咬める状態に治るんだ、と信じ切ってしまう現象を招きかねないからです。

しかも、それでもその先生が本当にチャンと出している治療内容、レベルを保てているなら良いですが、そうではない場合、患者さんの期待、考えと違ってしまった場合、インプラント医療自体の不信感を増やすことになってしまうだろう、と危惧するからです。

 

そうは言っても、用心深い先生は、あなたには出来ない、と言う説明の仕方をして上手に他の自分が出来るレベルの治療に落とし込み、事なきを得るのかも知れません。

しかし、それはそれで、本当に出来たかも知れない医療を患者さんが受けられないで終わってしまう、と言う問題を孕み、将来的に事実、真実が明らかに成った時に、先生は拙い立場に成りかねないでしょう。

 

私は、こう言う事態が生じるであろうことを予見し、だからこそ黙って見ていられないのです。

 

ちゃんとしたもの、正しいものをキチンと広める、それが何よりも大切だ、と思うのです。

 

種痘を広めた緒方洪庵先生の昔より、良き医療の正しい伝播は大きな一つの課題です。

歴史的事実をご存知の方には釈迦に説法でしょうが、種痘を広める為に緒方洪庵先生はそれはそれは筆舌に尽くし難い苦労をされたそうで、牛糞を投げ付けられぶつけられたそうです。

それでも、洪庵先生は誠意を持って患者さんに尽くし、やがて種痘が良い正しい医療だと広まり始めたのです。

しかし、そうなった時に、非常に腹立たしい事態が起き、満足に学びもしないで真似をする者が沢山現れ、そのせいで死者も出て大変な事態になったそうです。

ちゃんとしたもの、正しいものをキチンと広める、それが出来ないと、こう言う患者さん達にとんでもない被害を起こしかねないのです。

低侵襲即時インプラント治療に、今まさにそう言う事態が進行しつつあり気がしてなりません。

そのような事態は、正しい良いインプラント治療の伝播にとって大きな問題と思います。

ですから、私はそこにこだわり続けるのです。

 

同業者側には安易に使わないで欲しい。

患者さん側には、そんな簡単なものじゃないとチャンと理解して欲しい。

 

これらの両方ともが箍が緩んでいる気がして仕方がないのです。

私の危惧が杞憂で終わることを、私自身が心から願っています。

 

患者さんの為の良き医療が、正しくチャンと行われ、業界の地位が向上し、最終的には日本の医療全体が良くなり、社会が良くなる。

その日を目指して、私はこだわり続けます。