インプラントバッシングが盛んです。
その話を見ていると、インプラントだけが悪いみたいな見解で、では天然歯があれば良いのか、と言う風潮があり、義歯治療にすれば良い、と言う論調のようです。
しかし、これは天然歯が全く問題がないものである、と言う誤解と、義歯でも噛める、誰でも使いこなせる、と言う迷信が絡んでいます。
そして、これらの認識、理解は実は全く間違っている、と私は明言します。
まず天然歯ですが、高齢者になると、根面カリエスが増え、その対応に非常に苦慮します。
介護の現場にいる方ほど、歯があることの怖さ、後々の大変さを知っていて、ご自身はインプラントをと望まれる事実があります。
そして、義歯治療ですが、義歯で満足に噛めるようになっている方は2割程度と言われています。
殆どの方が、義歯では非常に苦しまれ、苦労している、と言う事実があります。
インプラントのトラブルも勿論増えていますが、義歯のトラブル、歯があることのトラブルはこの比ではありません。
患者さん達が義歯や歯ではトラブルがあるのが当たり前、と知っているから問題視されないだけなんです。
つまり、インプラントでも変な所で治療受ければ問題が起きる、真面目にしている先生でも97%程度の成功、と出している、決して100%ではない、と言うのが事実なだけです。
歯や義歯のトラブルは、それこそ80%以上の確率で将来起きる、私なんてほぼ全員に何らかのトラブルが起きる、と信じている位で、だからこそメインテナンスの重要性を必死で説いているんです。
それをことさらの如くインプラントを取り上げて、悪しざまに言うのは間違っていると思います。
もっとチャンとしたデータで、冷静に知的に、考えましょう。
批判するのは簡単ですが、苦労するのは患者さんです。
批判する方々は、批判するなら決して生涯インプラントしない、と誓って貰いたいものです。
後10年後、世の中が確定的に変わった時、どうなるのか、ご自身の身を持って体験されるのが良いでしょうから。
いずれにしても、安易な売り上げ、購読数、注目集めの姿勢でのインプラントバッシングには猛反発します。
私自身が、今の世の中のインプラント治療は間違っている所が沢山ある、と批判していますが、今回のような的外れのマスコミの報道姿勢は間違っている、と業界の一員として猛反対します。
義歯治療の専門家で、自ら総義歯の神の系譜を引くものである、と自称していますが、それでも義歯でインプラント程の救いを与えることは相当に難しい、と明言します。
特に部分義歯で。
そう言う一般的レベルの中、義歯が簡単に復活する傾向は危険である、と予言します。
義歯の方が余程難しい。
インプラントの方がシンプルな症例では実に簡単です。
義歯を経験しないで生涯を送る、それがこれからの人類の未来です。
その為には、少数歯の時にチャンとしたインプラント治療受けて、残っている歯を守る、これが最善です。
努々マスコミの安直な報道に惑わされ、義歯にして見ようかな、などと思われませんように。
(義歯経験すれば否が応でも分かることですが・・・)
土曜日にインプラントのトラブルの実例を写真で出しています。
この方が、本日インプラントリカバリーで手術の予約が入っています。
絶対に入歯は嫌だ、と言うご希望で、ご自身でインプラント望まれました。
この方は、実際に介護の経験者です。
その人生経験で入歯は駄目だ、と悟られているのです。
これこそが真実の姿です。
10年以上使われて、インプラントの良さを身に染みて知って、再度今後の人生の為に、もう一度同部位へインプラントします。
非常に難しいですが、私には出来ます。
骨再生させ、歯茎を保たせて、最初から仮歯も綺麗に入れます。
今度は折れないように、太いインプラントにします。