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松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

抜歯即時植立、即時荷重インプラントの真実

2018年12月05日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

抜歯即時インプラントが、1回の手術で済んで、お手軽なインプラント治療であるかのようなイメージがもたれているようです。

 

それは全くの誤りです。

 

抜歯即時植立、即時荷重インプラント治療して、インプラント自体は骨と3ヶ月程度でくっ付く時代に確かになっています。

 

しかし、それでセラミック冠が3,4ヶ月で入ったとしても、抜歯した穴に埋められた骨材で作られた骨、骨造成GBRされた骨は、3,4ヶ月程度では固まり切ってはいないんです。

 

骨が本当に固まり切って安心出来るには最低でも1年、本当に生体に安定したと言えるには3年掛かるんです。

 

それが骨細胞と言う組織の生物学的ルールですから、です。

 

抜歯即時植立、即時荷重インプラントで、綺麗に見事にセラミックが入ったとしても、そこを支えている骨と歯茎、顎堤は治癒過程の途上である、と知って欲しいんです。

 

綺麗なセラミック冠を入れるのは、仮歯の素材では唾液の汚染が沈着して、顎堤に感染の危険性があるからです。

 

インプラントが動かなくなってくれたら、セラミック冠を入れることで、そこには唾液の汚染がしにくくなります。

セラミック冠は、表面がツルツルしていますから、歯垢プラークも付着できなくなるんです。

 

これが、セラミック冠を顎堤が治癒過程の途中なのに装着する理由です。

汚染がない、プラークがない状態にして、顎堤の治癒を良くする、それが目的です。

 

だから、患者さん達は、プラークコントロールに努めていただくのは勿論、定期的に問題が起きていないかどうかのメインテナンスに通わなければならない、のです。

 

ですから、インプラントしました、セラミック入れました、で終わりのようなインプラントセンターに行ってはいけない、と言うことです。

 

歯茎、顎堤が安定して保たれるような努力がとても重要だ、と言うことです。

 

これはとても大事な真実なのに、ちゃんとお伝えしている専門家がとても少なくて困ります。

 

写真の患者さんも、そうやって綺麗に治ってくれた患者さんです。

 

抜歯即時植立しました、即時荷重で綺麗に歯を入れました、セラミックが4ヶ月もしないで入りました、それで終わりました、ではないんです。

 

安定する為のメインテナンス継続の重要性。

 

とても重要なことなので、忘れないで下さい。


インプラントは歯を支えるためにあるモノ、歯列弓、上下で噛み合わせを造るためのモノ、だから根底に流れる理論は一緒なんです。

2018年12月05日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

インプラントと義歯治療は全く違うモノ、通じるモノがあるのは理解できない、と言う歯科医がまだまだ多くおられるようです。

 

私個人の感想としては、とても悲しい事態だ、と思います。

 

私は、実は補綴主導型インプラント治療と言う専門用語は嫌いです。

その大きな理由は、補綴主導型の名の元に、私には過激としか思えない骨造成GBR、歯茎移植を始めとする軟組織造成が肯定され、患者さんの受ける手術の苦しみをよそに、手術を重ねる治療主義が良いものとして大手を振ってまかり通って来た流れ、があるからです。

 

全ての骨造成、軟組織造成手術を頭から否定する気はありませんが、それでも患者さんの苦しみ、辛さに対して、仕方がないモノとしてふるまって来た専門家達とは、私は今でも話を余りしたくない、と感じています。

 

なので、補綴主導型と言う専門用語を私自身は毛嫌いしていて、インプラントを維持できるのに必要な量だけ骨造成、軟組織造成して、綺麗に歯列を創り上げられるミニマムな手術介入を志して来ました。

 

そして、その時の私の根底には、常に総義歯の歯列弓、噛み合わせの状態が始めからあったのです。

 

例えば、重症歯周病患者さんで、全顎抜歯で即時植立し、即時荷重して歯列弓を回復し、噛み合わせを創造して治療にあたる、と言うことです。

これは、正直かなり難しい治療、手術です。

 

始めから、歯列弓、噛み合わせの状態を創り上げ、その個々のインプラントの周囲組織、骨、歯茎が安定していられるようにするには?と言うことを考えながら術式を考えるのです。

 

ハッキリ言って相当に難しいです。

 

始めからここに歯が欲しい、歯並びはこうなって欲しい、噛み合わせはこうなって欲しい、と言うのを患者さんの状態に合わせて想像し、それに従って具体的手術、治療で創造する、インプラントを植立しつつ骨を歯茎を造成するんです。

しかも、インプラントを植立トルク35N超えるように植立し、即時荷重出来るようにしなければならない、んです。

 

だから、私は即時荷重インプラント治療は、誰にでもできるモノではない、専門家中の専門家でないと手掛けてはいけない、と明言しているんです。

 

 

逆から言うと、一般的なインプラント手術、治療は、歯茎を切り開いて、骨を露出させて、骨がある所ここならインプラントが建てられる、と言うやり方が、長い間一般的だったんです。

しかも、2回法のインプラント手術の場合、手術直後のインプラントは歯茎の中に全て埋まってしまっていて骨とくっ付くのを待つ、つまり歯茎とか顎堤、後で作る歯の位置はあまり考慮されないでと言う手術の仕方なんです。

 

そうなると、何が起きるのか、と言うと、インプラントは建ったは良いけど、これどうやって歯冠をこの上に造るんだ?と言うような事態も少なくなかったんです。

本当の話です。

 

これでは拙い、と言うことで、補綴主導型、歯の位置、歯列を想定して治す、と言うことが主張されるようになった訳です。

 

ここが、とても大事なポイントです。

 

簡単に言ってしまうと、私の場合、始めから歯の位置、歯列の位置、噛み合わせの状態を想定して、それを支えるようにインプラントを植立する手術をしてるんです。

同時に、そのインプラントが長持ちするように、骨も造りますし、歯茎も造ります。

こんな感じです。

この患者さんが、重症歯周病で全顎抜歯、即時植立、即時荷重して治させていただいた患者さんです。

その8年以上経った写真がこれです。

 

インプラントが綺麗に建っているのは勿論ですが、周囲に綺麗に顎堤が存在していることが写っているんです。

これが術前、術後のレントゲン写真です。

 

最初の状態がこんな状態で、顎堤が何故こんな綺麗にあるのか?が専門家で分かる人なら、不思議でしょうがないと思います。

でも、私は、最初からこうすることが目的で抜歯即時植立、即時荷重インプラント手術をし、骨造成、歯茎造成しているんです。

 

つまり、始めから顎堤再建して、歯がここに合って、歯列弓がこうなって、噛み合わせがこうなって欲しい、と言う想定をして手術に当たっているんです。

 

そうじゃないと、顎堤とインプラントの位置関係がずれてしまう、と言う治療結果になってしまいます。

 

ここ本当に大事なんです。

 

これが、私が言っていることの総義歯治療が分かってないでインプラント治療しないで欲しい、と言う具体的事例です。

生意気ですが、私は実際にこうしてチャンとできてるんです。

 

多分ですが、この患者さんが重症歯周病で総義歯治療を選択されたとしても、私の創り上げる総義歯の排列、噛み合わせは、かなりこのインプラントの治療と似たような立体的部位に来ると思います。

 

何故なら、患者さん固有のお顔、頭蓋骨、筋肉、骨格、上半身の状態、更に広げて言うと全身状態から、その患者さんの歯列弓、噛み合わせはかなり狭い範囲内に来るだろう、と考えているからです。

 

骨だけ見てインプラントを建てたとしても、その患者さんの受け入れてくれる歯列弓、噛み合わせはある筈です。

でも、最初からそれを想定して埋めるのと、想定しないで埋めるのでは、仕上がりの状態が全然違ってくる、と危惧しているんです。

 

又、生意気ですが、写真見ていただけると分かると思いますが、私のは綺麗ですよね。

再び上げます。

条件が良いからだ、と言われるかも知れませんが、最初の状態のレントゲンで、ここまでしている、できているんです。

 

ハッキリ書きますが、ここまでのことができる即時荷重臨床家がどれだけいるんでしょうかね?

くどいので、レントゲン写真は再掲しません。

 

これが、私が考える補綴主導型インプラント治療です。

 

そこまで大きな骨造成手術はしていません。

歯茎造成手術もしていません。

 

手術は1回きりです。

抜歯即時植立、即時荷重インプラント手術しただけです。

 

でも、私は最初からこの状態を想定して、骨が周りにあるように、歯茎が来るように手術してるんです。

 

一般的な骨しか見ない、歯茎切り開いて骨だけでインプラント植立する位置関係と比べると、歯列弓は外側に広い筈です。

 

ここがとても大事な概念なんです。

 

骨しか見ないでインプラント埋めると、骨がある所に埋めるので、どうしても歯列内側になってしまうんです。

 

そこが、私の流派のインプラント治療と大きな違いです。

 

外側に広く植立しながら、ちゃんと骨も歯茎もあるように手術してるんです。

 

それと言うのも、私は始めから総義歯を想定してるからです。

 

歯が欲しい所を支えられるようにインプラントを植立する。

即時荷重できるように初期固定きつく35N超えるように植立する。

そして、即時荷重できるようにできるだけ平行に植立する。

 

その上で、それぞれのインプラント周囲に骨、歯茎があるように手術する、です。

長く持つようにする為にです。

 

難しいんです、とっても。

 

 

私がしている即時荷重インプラント治療はプロ中のプロの即時荷重です。

 

結論から言えば、私の場合最初のお師匠様が総義歯と口腔外科の大家で、その教えが染み付いているので、そこからの発想にペリオ歯周病再生治療が組み合わさって、志すようになり、できるようになって来た、と言うことです。

 

少々難しく分かり辛いかと思いますが、ご理解いただければ幸いです。

 

もっと踏み込んで知りたい、学びたい、と言う先生方は、来年の寺子屋でお会いしましょう!

 

 

 


12月4日(火)のつぶやき

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