大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

最期の時まで好きなものを好きなように食べられる幸せ、がインプラント治療の利点です。

2018年12月22日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話




人の人生は、その人が思ってるようにはいかないことの方が普通です。

患者さんたちの終末を拝見して来て、ああこうなってしまったのか、残念無念で仕方ない、と言う苦い思いを何度もさせられて来ました。

その代表例が、義歯の患者さんの終わり方です。

良く患者さんは、インプラントはできない、高い、怖い、と言われ、入れ歯があるから、と言われます。

しかし、入れ歯は歳をとられてから初体験させられると、こんなものできるもんか!とお怒りを感じる患者さんがほぼ100%です。

私は自分で言うのもなんですが、入れ歯は上手いです。

一応入れ歯の神様と言われた方の弟子でしたので、免許皆伝も賜り、その系譜を厳守して写真のような成果を出せる入れ歯治療をしています。

これだけの腕を持ってる同業者は多分3%もいない、と平気で言えるレベルにいます。

わずか20代にしてこのレベルに到達し、第一線でそろそろ30年になろうとしている大ベテランです。

そして、私の経験から、入れ歯は最期まで付き合わせるのはとても難しい、と明言します。

このことに気付いたのは、30代半端の頃でした。

私が全力を尽くし、完璧と思える入れ歯を入れて、患者さんもとても満足していただき、使っていただいてました。

ところが、3年くらい経った頃、どうしても何かおかしい、と患者さんが言われるようになったのです。

毎週来られ、その度に一所懸命に調整し、これで具合良くなった大丈夫です、と帰られても、又翌週にどうもおかしい、と来られるのです。

そして、私には違和感がありました。

実は、幾ら精密に調べても、さして悪い所がなかったんです。

それでも、私はここかな?それともこちらかな?と更に精度を上げて完璧を目指して、調整を繰り返しました。

でも、駄目なんです。

患者さんは、私を絶対的に信頼されて、私がこれで使って下さい、で納得して帰られます。

しかし、駄目なんです。

悔しくて、残念で、どこが悪いのか、何が至らないのか、自分の実力不足を嘆きました。

一所懸命に勉強し、尋ねられる先生には教えを請い、でも助けられないことを経験させられました。

そうしてるうちに、その患者さんは来られなくなり、ああ治ったのかな、それとも来れないくらい身体悪くされたのかな、と案じてました。

日々の仕事に忙しく、どうされてるのかな、と案じて時間だけが過ぎて、半年くらい経った時、息子さんから電話がありました。

ありがとうございました。
母がお世話になりました。
先週病院で亡くなりました。

生前、母は先生には本当にお世話になった、と心から感謝してました。
どこの先生の所に行っても、良い入れ歯が入らなくて、もうこんなものかと諦めていたのが、先生の出会えて、とても良い入れ歯入れていただいて、本当に嬉しい、と言ってました。

と、ご報告を受けたのです。

私は呆然としてしまい、ご愁傷様です、としか言えませんでした。

実は、その後そんな体験を何回かさせられたのです。

そして、ハッと思いました。

もしかしたら、患者さんご自身の生きる力、生命力、免疫力、適応力が落ちてしまっていたのでは、脳機能低下が入れ歯を受け入れられなくなったのでは、と思ったのです。

だから、私には完璧にしか見えない入れ歯でも、生体が許容できなくなってしまったのでは、とです。

そう考えてみた時に、とても悲しいことですが、我々にはどうしようもない限界があるのだ、と分かったのです。

つまり、入れ歯の相当の実力を身に付けてしまうと、患者さんの寿命が分かってしまう、と分かったのです。

恐ろしいことかも知れませんが、私はその後同じような経験を沢山させられています。

私が完璧だと思う入れ歯を入れて、満足させられて、それが十何年とか経ってても、です。

調整を尽くし、完璧だ、と私の中で納得行く治療して、でも手に負えない方は、悲しいかな半年もちませんでした。

早い方は2ヶ月もちませんでした。

入れ歯名人になると、患者さんの寿命が見える、は私個人の中の定説です。

だから、悲しいですが、入れ歯では最期まで付き合わせるのはとても難しいのです。

ところが、患者さんは生きている限りお腹が空くんです。

そして、最期の時まで、好きなものを好きなように召し上がりたいんです。


もう一つのエピソードを語ります。

その方はインプラントの患者さんです。

亡くなられたのは92歳でした。

そして、その方は有り難いことに、亡くなられる2日前にお寿司を5皿も召し上がられたそうです。

亡くなる前日も、普通にカレーライスを召し上がられたそうです。

亡くなられた朝、起きてこないね、で見に行ったら、具合悪くなられてて、緊急で担当の先生に来てもらい、そのまま動かせない状態で安らかに旅立たれたそうです。

もし、この方も入れ歯でいたら、きっと亡くなられる半年以上前から、もう好きなものを好きなようには食べられなかったでしょう。


この差をどう感じられるのか?です。

最期の半年、と軽く思われる方は、致し方ありません。
何故なら、実は最期半年ではなく、人生最期の何年、もしかしたら10年になる不自由さ、辛さ、苦々しい思いを理解できないでしょうから。

入れ歯が、始終本当の歯のように使え、好きなものを好きなように食べられる、のは幻想です。

しかし、インプラント治療が上手く行けば、それは幻想ではなく現実です。

毎日毎日一日3回、最期の時まで、好きなものを好きなように食べられる幸せ、がどれほどの価値観なのか?

それを真摯に受け止めて欲しいのです。


インプラント治療は手術します。

だけど、それには変えられない価値があります。

勿論、手術の上手い、楽に早く綺麗に治せる先生にかかること、がとても大切です。


はっきり書きますが、入れ歯に悩まされて最期の人生送りたいですか?なんです。

旅行に行くのも、車買うのも、宝飾品買うのも、贅沢するのも良いでしょう。

でも、それで健康になりますか?

最期の人生満足できますか?

価値観の違いでしょう。

歯を大切にすること、食べられること、の価値観が低い方は致し方ありません。

でも、高齢者が若い時の反省の代表例が、歯を大事にしなかったこと、ですからね。

その時に分かる、では遅いんです。

歯の治療、インプラントの治療は、まだまだ体力、気力のある時にしておくべき老いじたくなんです。

老いじたくした後で、旅行でも、車でも、宝飾品でも、好きなものを楽しめば良いのではないですか?

老いじたくしないまま、その時が来てしまったら、残念な最期の人生になってしまうでしょう。

来年死ぬから、という人で、本当に来年に亡くなられる方はまずいません。

そう言いながら、5年10年生きられてます。

そして、冒頭に書いたように、残念無念と見送るしかない、と言う経験をされられています。


もう一つのエピソードを書きましょう。

その方は、胃がんを担当医に宣告されました。
先生、あと3年て言われたよ、と悲しい顔でご報告に来られました。

その時、その方のお口は崩壊ギリギリでした。

今更抜歯して入れ歯か?それでこの方を救えるのか?私は悩みまくりました。

そして、患者さんとお話を沢山して、やはりインプラントにするよ、となったのです。

私の最大の特徴の抜歯即時植立即時荷重インプラントで、直ぐに歯を入れ、見た目と噛める機能もある程度回復される治療法です。

私の人生かけて成功される、と臨みました。

完璧な手術をできました。

直ぐに綺麗に歯が入り、そして、最初からある程度噛ませられました。

3ヶ月もしないで、ちゃんと噛ませられるまで治せました。

患者さんはとても喜ばれました。

俺にもまだ治る力あるんだね、と。

そして、私は担当医の予想を超えましょうね、とメインテナンスに来て下さい、とお願いしました。

その方も真面目な方で、ちゃんと来られ、日々生きることを感謝されて、私の治療に感謝されてました。

時間が過ぎて行き、宣告された年数が過ぎて、やったと、とても喜ばれました。

しかし、ある日胸が苦しく、と言うことで緊急入院になられ、そのまま旅立たれました。

入院されて2週間以上頑張られたそうですが、心肺がもたなかったそうです。

それでも、この方も急変されるまでは、普通に生活され、確か緊急入院される前の月には家族旅行されて、好きなものを好きなように召し上がられてたそうです。

自分でも最期の家族旅行かな、と言われてました。

多分、余命宣告された方にインプラントしたなんて、なんて奴だ、と言われると思います。

しかし、余命宣告されてる方は、何もかも我慢、辛抱して過ごすべきなのでしょうか?

最後に残された楽しみは食べることだよね、だから、インプラントするよ、とその方は言って下さってました。

家族の方も説得されたそうです。

受ける私が馬鹿なのでしょう。

でも、私はこの方の最期の時を守ることに尽力した、と申し上げます。

患者さんご自身満足され、喜んでおられたのは間違いありませんから。

癌体質になると、入れ歯はまず無理です。

悪液質に段々なり、粘膜負担では治せないんです。

しかし、インプラントにはまだまだできることがあるんです。


だから、私はインプラント治療を強くお勧めしています。

そして、自分の技術を磨き、早く楽に治せるように、日々努力しています。

患者さんを最期の最後まで守るインプラント治療。

それが究極の目標です。


決して金儲けではありません。

治療費が高い、との声が聞こえて来ますが、以上のお話を読んでも納得行かない方は致し方ありません。

人生の価値観が違うのですよね。

でも、そう言う方の人生の最期の時、悔いのないようにお祈り申し上げます。








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